善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

#飲食店

そば屋で飲むシアワセ

銀座の「泰明庵」で昼下がり、酒飲みの友人とイッパイ。 数寄屋橋交差点から目と鼻の先、新入生の標準服にアルマーニ製を導入するというので話題になった区立泰明小学校近くの銀座の裏通りにある、そば屋兼居酒屋。 昼のメシ時はサラリーマンなどでにぎわう…

ダミアン・ハーストが描く「桜」

東京・六本木の国立新美術館でダミアン・ハースト展を観る(3月2日~5月23日まで)。 ダミアン・ハーストは1965年生まれというから今年57歳。イギリスの現代美術家で、サメや牛、ヒツジなど死んだ動物を丸ごとホルマリン漬けにしたシリーズなどが有名。 5年…

三月大歌舞伎&四谷・嘉賓

きのうは三月大歌舞伎・第2部の「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)河内山」と「芝浜革財布(しばはまのかわざいふ)」を観るため歌舞伎座へ。 「河内山」は仁左衛門、「芝浜革財布」は菊五郎と、歌舞伎の大二枚看板の出演。 先月の二月大歌舞…

東博 空也上人と六波羅蜜寺展

ポカポカ陽気の3日の午前中。東京・上野の東京国立博物館(東博)へ。 今年(2022年)トーハクは創立150年を迎える。10月にはメモリアルイヤーを記念した事業の1つとして「所蔵する国宝を全部見せます展」を開催するらしい(ただし、どうせ前期・後期に分け…

第2力酒造 旬の味を楽しむ

飲んべえの友人と久しぶりに会って中野でイッパイ。 中野駅北口から歩いて2、3分のところにある「第2力酒造」 午後2時の開店と同時に行ったら、さすがに先客はまだだれもいない。 予約してあるので席を案内してもらったが、玄関から一番遠い、最奥のテーブル…

戦争の加害責任を問う 香月泰男展

東京・練馬区立美術館で開催中の「香月泰男展」を観る(3月27日まで)。 香月泰男(1911~1974)は厳しい抑留経験を描いた「シベリア・シリーズ」で知られる画家。シベリアの体験がなかったとしても昭和を代表する洋画家として名を残した人だろうが、死と隣…

仙台 魯迅と美術とおいしいもの

日帰りの仕事で仙台へ。ついでに美術館、夜は和食の店でイッパイ。 午前中に秋田行きの「こまち」と連結した新青森行き「はやぶさ」で仙台へ。 駅構内にある「牛タン通り・すし通り」で鮨のランチ。 コロナ禍で、牛タン屋はそこそこ客が入っていたが、鮨屋は…

ヤキトリ屋街の隠れ家的バー ラムヘッド

京都在住の友人が東京に来ていて、「西荻窪にある『ラムヘッド』というバーに行きたい」というので出かけていく。 生まれも育ちも大阪で、京都在住の人が西荻窪のその店を知っていて、根っからの東京の人間が知らないとはこれいかに、と思ったが、行きたいと…

お正月は東京都写真美術館へ

2日は毎年恒例の東京都写真美術館へ。正月2日、3日は同館は入場無料。3つの写真展をハシゴする。 まずは、「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol. 18」 東京都写真美術館では、将来性のある作家を発掘するための新進作家展を開催していて、 18回目…

都響定期公演 ショスタコーヴィチ「5番」に感動

六本木のサントリーホールで東京都交響楽団(都響)定期演奏会を聴く。 10月にサントリーホールでの阪田知樹のピアノコンサートを、普通の客席とは反対側、ステージのうしろの席で聴いた。いつものコンサートとは違った雰囲気を味わえて、今度はぜひともステ…

吉祥寺 安くてうまい店めぐり

20年来の付き合いの友人たちと5人で忘年会を兼ねて吉祥寺へ。 1軒目は吉祥寺駅出口を出てすぐにある、その名も「一軒め酒場」。 養老乃瀧系の普通の居酒屋。 われわれを担当してくれた店員さんが、かなり無愛想な若い女性店員。 よっぽど疲れてるんだろうか…

横浜 九つ井

友人夫婦と横浜で忘年会。 場所は友人が紹介してくれたJR横浜駅から少し歩いたところにある蕎麦と懐石・会席料理の店「九つ井」。 本店は横浜の秘境といわれる栄区の“田谷の洞窟(真言密教の道場だったらしい)”近くにある。「九つ井」の店名は、かつてこの…

ボイス+パレルモとインドの布とグルメin大阪

仕事で大阪へ。せっかくだからと1泊して2日目は美術館と博物館めぐり。 1日目の夜は、何度か行ってる道頓堀の近く島之内の「一陽」で食事とお酒。 予約が取りにくいといわれる人気の店だが、運よくカウンターに座れた。 生ビールのあとは日本酒を何本か。 酒…

「花競忠臣顔見勢」&暁ビール

歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」を観劇。 江戸時代、役者は11月から翌年10月までの1年契約で舞台に立っていて、顔ぶれが11月に変わることから、新しい一座を観客に見せるのが顔見世興行で、その名残が今も残っていてなかなか華やかな演目がそろっているが、…

正倉院展と杉本博司と文楽 その2

京・大阪・奈良の駆け足旅2日目。 大阪のホテルを8時半ごろ出て、今回の旅の主目的である奈良国立博物館で開催中の「正倉院展」へ。 今年の正倉院展は「前売日時指定券」が発売されていて、10時からの回を観るため早めに着いたので会場の周辺を散策。 ちょう…

正倉院展と藤本博司と文楽 その1

毎年秋に奈良国立博物館で開催される「正倉院展」。 行きたいと思いつつ、なかなか実現しなかったが、コロナ禍で毎年行ってる海外旅行もままならない中でせめて奈良ぐらいまではと、今年は出かけていく。 せっかく奈良まで行くので1泊することにし、それなら…

八重洲「ふくべ」の燗酒、樽の酒

JR東京駅八重洲口から歩いてすぐにある居酒屋、というより大衆酒場といったほうがふさわしい「ふくべ」が、ビル立て替えのため年内で一時休業になると聞いて、呑めなくなる前にイッパイやらねばならぬと酒呑みの友人に誘われ出かけて行く。 ふくべ(瓢)とは…

ポテサラとイブリガッコの出会い 荻窪おざ

仕事で名古屋へ。 昼はJR名古屋駅新幹線口にあるエスカ地下街の山本屋本店で味噌煮込みうどん。 フタをとると土鍋の中がまだグツグツいってる。 麺のシコシコというかコシの張りが独特だ。 東京に帰ったのは午後6時すぎ。 それならと荻窪駅近くの居酒屋「お…

「悲しむ老人」とゴッホとヘレーネ

上野の東京都美術館で開催中の「ゴッホ展――響きあう魂 ヘレーネとトフィンセント」に行く。 題名のフィンセントとはもちろんフィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)のこと。ヘレーネとは、ゴッホの死後、いち早く彼の作品に魅了され、世界最大の個人収…

N響オーチャード定期&Bistro Rojiura

土曜日の午後、渋谷のBunkamuraオーチャードホールでN響の「第115回 オーチャード定期」を聴く。 指揮:角田鋼亮、チェロ:横坂源のプログラム。 演奏曲目は、エルガー「チェロ協奏曲 ホ短調 作品85」、チャイコフスキー「交響曲 第4番 ヘ短調 作品36」。 指…

すべてがこの1枚の中にある 世界報道写真展

東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催中の「世界報道写真展2021」に行く。 1955年にオランダのアムステルダムで世界報道写真財団が発足。その翌年から始まったドキュメンター、報道写真の展覧会である。 毎年1~2月にかけて主に前年に撮影された写真を対象…

福岡・北九州小倉散歩

金曜日に仕事で福岡へ。ついでだからと北九州で一泊し、市内を散歩して帰京。 金曜日朝、飛行機で福岡空港へ。あすにも緊急事態宣言という中、空席が目立つ。ビジネス客ばかりで浮かれた気分の観光客はほとんどいない感じ。 昼は、天神で途中下車したので福…

善福寺公園から黒川清流公園へ

金曜日の5日は啓蟄。けさは善福寺公園を半周したあと、遠出の散歩を楽しもうとJR中央線豊田駅下車で日野市にある「黒川清流公園」へ。 まずは善福寺公園を半周。 きのうに続きモズの姿。やはりメスのようだ。 場所を移動しながら獲物を探していた。 飛び立つ…

心に残る料理とお酒 分とく山

日本料理の名店「分とく山」へ行く。 前々から是非とも行きたいと思っていた店。 もともと総料理長をつとめる野崎洋光さんのファンで、彼が書いた料理本を何冊か持っているが、日本料理に新風を吹き込む野崎さんの料理づくりのポリシーに共感していた。新風…

お正月は東京都写真美術館

正月三が日の2日と3日は入場無料なので、恵比寿にある東京都写真美術館に出かけていくのが毎年の恒例行事。 開催中だったのは「瀬戸正人 記憶の地図」と「日本初期写真史 関東編 幕末明治を撮る」。 瀬戸正人(1953-)は日本人の父とベトナム人の母の元にタ…

歌舞伎座「日本振袖始」+銀座「和もと」

歌舞伎座十二月大歌舞伎、第四部の「日本振袖始(にほんふりそではじめ)大蛇退治」を観る。 地下鉄を降りて歌舞伎座の地下から1階を結ぶエスカレーターに乗っていたら、「農口尚彦研究所」の広告がズラリと並んでいた。 農口さんといえば「酒づくりの神様」…

角川武蔵野ミュージアム&米谷健+ジュリア展

埼玉・所沢市に11月オープンしたばかりの「角川武蔵野ミュージアム」に行く。 図書館と美術館と博物館が融合した文化複合施設で、KADOKAWAと埼玉県所沢市がタイアップして建設した「ところざわサクラタウン」の一角にあり、ランドマーク的存在だそうだ。 最…

久々の西荻窪「なない」

チョー久々にJR西荻窪駅近くの「なない」へ。 1月に行ったきりで、その後コロナ禍で行けないでいた。 店の前の通りは今やヤキトリ屋通りと化し、ヤキトリのにおいで辟易するが、「なない」の店の中だけは別世界で、ホッと落ち着いた気分にしてくれる。まさ…

国立劇場「彦山権現誓助剣―毛谷村-」+荻窪 おざ

東京・半蔵門の国立劇場11月歌舞伎公演・第2部の「彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)―毛谷村-」を観る。ほかに、清元の舞踊で「上 文売り(ふみうり)」「下 三社祭(さんじゃまつり)」。 「彦山権現誓助剣」はもともと人形浄瑠璃(文楽…

秋の夜長に「酒家の元」

恵比寿にある「酒家の元」でイッパイ。 2年ほど前の暮れに一度行ったが、そのときおいしかったので、そのとき行った3人で再訪。 店の入口で気がついた。 「酒家の元」とは「酒家の、元」ではなく「酒家、の元」の意味だった。 きっとご主人の名前が「のもと…