ゴールデンウィーク明けの火曜日朝の善福寺公園は小雨が降ったりやんだり。気温は高め。
池をめぐっていると、植物に詳しいお散歩仲間から「ギンランが咲いてますよ」と教えていただいた。
今年初めての善福寺公園で見るギンラン。
例年、キンランより少し遅れて近くにギンランが咲き、「キンさん・ギンさん」を愛でていたのだが、今年はギンランが咲いているのを見てなくて、残念な気持ちでいた。
教えられた場所に行くと、いつも散歩で歩かないところで、ひっそりと咲いていて、思わずうれしくなった。
やっぱり朝の散歩は三文の徳。
ゴイサギがジッと動かないでいる。
一度ゴイサギの動かない時間を測ってみたいと思うほど、ピタリと動かないでいる。
よほど我慢強いのか。
けさもハエトリグモとご対面。
網を張って待ち構えるのではなく、動き回ってエサをゲットするので、小さいながらも優れた視力を持っている。
なるほど、8つある目のうち、特に真ん中の2つの目なんかクリクリしていてよほど視力がいいのだろうが、けさのハエトリはカメラを向けるとジッとしていて動かない。
最近の研究で、ハエトリグモの目には動きの特徴だけで生物と非生物を見分ける能力があることがわかったとの発表があった。
とすると、近寄って向けたカメラが非生物とわかって安心したのだろうか?
それともただの死んだふり?
公園ではキショウブの花が今が盛りと咲いている。
歩いているとまたまたハエトリグモ。
今度は真っ黒のクモ。
何というクモだろう?
ハエトリグモはクモ類の中でも最大の種類があり、命名されている種だけで6000を数えるといわれているが、日本にもいろんな種類のハエトリグモが生息しているのだろう。
池のほとりでセンダンの花が咲いた。
「枕草子」の作者・清少納言はセンダンの花が好きだったみたいで、「枕草子」37段に次の記述がある。
「木のさまにくげなれど、楝(あふち)の花いとをかし。かれがれにさま 異に咲きて、かならず五月五日にあふもをかし」
楝(あふち)とはセンダンの古名。センダンの姿とともに、5月5日に合わせて咲くのもいとをかし、とても趣(おもむき)がある、といっている。
平安時代には、5月5日の端午の節句に合わせてセンダンの葉を軒先に吊るして邪気を払う風習があったのだとか。
旧暦と新暦とでは違うが、今も5月の今ごろにセンダンが花を咲かせている。
ちなみに「栴檀(センダン)は双葉より芳し」とうたわれるセンダンとはインド原産の香木であるビャクダンのことで、日本で咲いているセンダンとは違うそうだ。
トキワツユクサが、公園の片隅でひっそりと咲いていた。
名前や姿かたちから想像すると、日本で古くから咲いているツユクサのように思えるが、南アメリカ原産の外来種。
日本には昭和初期に鑑賞用として持ち込まれたが、野生化して広がっていて、外来生物法により要注意外来生物に指定されているんだとか。
可憐で清楚に見えるけど、よほど繁殖力が強いようで、トキワの名がついたのも常緑性ゆえのようだ。