善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

花粉にまみれ至福のミツバチ

金曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝から暑い。

 

けさはいつもより1時間ほど遅い出発。

さすがに羽化中だったり羽化直後のセミはあまり見ないが、むしろ羽化に失敗して死んでしまったものが目につく。羽化成功率はそれほど高くはないのだろうか?

 

ミンミンゼミがジッとしていた。f:id:macchi105:20210730094258j:plain

 

コサギとカワウが仲よく並んで毛繕いしていた。f:id:macchi105:20210730094328j:plain

 

池のほとりにはイトトンボf:id:macchi105:20210730094412j:plain


イネ科の植物の穂先に細くてスマートなカメムシ

クモヘリカメムシのようだ。f:id:macchi105:20210730094452j:plain

淡い緑色で背中が茶色っぽい。イネ科の雑草がはえている草むらに多く見られ、口針をイネのもみに差し込み吸汁するんだとか。農家にとってはやっかいな虫だろう。

 

一対の白い紋があるカメムシが交尾中。f:id:macchi105:20210730094519j:plain

ムラサキシラホシカメムシのようだ。体色は紫がかった銅色、小楯板基部に1対の白色紋がある。

 

今シーズン初めて見るキマダラカメムシの幼虫。f:id:macchi105:20210730094548j:plain

キマダラカメムシの特徴は脱皮して成長するごとにまるで違った色合いに変身することで、これは老熟幼虫の段階。粉を吹いたような暗い灰色に規則的なオレンジ色の星が並んでいる。

もともと東南アジアや台湾でよく見られるカメムシだそうだが、日本では1770年代に長崎の出島で発見された記録があるものの、その後200年以上にわたって長崎県以外では確認されてこなかったという。

それが、最近になって急速に他の地域に分布を広げるようになったのだそうだ。

東京では2008年、小平市で撮影された写真が昆虫専門の月刊誌に投稿されたのが最初というから、けっこう最近のことだ。

今では当たり前のように見るようになった。

ここまで勢力を広げた理由は、温暖化の影響というより、都市の生活に適応した結果ではないか、と専門家は指摘している。

キマダラカメムシは都会に多いサクラやケヤキなどの樹液を吸う。都会では、サクラの葉を食べる虫はいても樹液を吸う虫はあまりいない。競合する虫がいなかったことから分布を広げたのではないか、ということだ。

 

シジミチョウのオスらしいのが翅を広げて花の蜜を吸っていた。f:id:macchi105:20210730094642j:plain

 

フヨウの花を訪れているのはミツバチ。

体中が花粉まみれだ。f:id:macchi105:20210730094715j:plain

f:id:macchi105:20210730094736j:plain

f:id:macchi105:20210730094753j:plain

ミツバチの大好物は花の蜜と花粉。花の蜜はいったんおなかにおさめ、花粉はまとめて団子にして脚のあたりにくっつけて巣まで運んでいくが、とりあえずは花粉まみれになって至福のときをすごしたいのだろうか。

命の輝きの美しさ アカスジキンカメムシ

木曜日朝の善福寺公園は曇り。風がなくムシムシ。

 

上池を半周して、道路を隔てた下池に向かっていると、ニイニイゼミが羽化中だった。f:id:macchi105:20210729085624j:plain

アブラゼミの羽化中の姿が乳白色の天使のように見えるのと比べると、地味な色合い。

少しずつ脱皮しているのか、まるで動きはない。

そのまま散歩を続けると、けさもあちこちで羽化中のセミや羽化直後のセミf:id:macchi105:20210729085652j:plain

 

下池をめぐっていると、イトトンボf:id:macchi105:20210729085715j:plain

 

美しい模様のカメムシがミズヒキの枝にとまっているのを発見。

まるで象嵌を施したような金色っぽいラインが美しい。f:id:macchi105:20210729085738j:plain

“歩く宝石”とも呼ばれるアカスジキンカメムシだ。

 全体が金色をまぶしたような緑色をしていて、独特の赤色の筋模様が入っているのでこの名がついたが、日差しの関係か、赤い筋模様も金色に見える。

しかし、この美しい姿も、死ぬと鮮やかな緑色ではなくなって暗い緑になってしまうという。生きているからこそ美しい、命の輝きによる色のようだ。

 

バッタがジッとしているので正面から観察。f:id:macchi105:20210729085822j:plain

 

こちらはジミーな色合いのカメムシ

クサギカメムシだろうか。f:id:macchi105:20210729085847j:plain

 

上池を1周して、さきほどニイニイゼミが羽化中だったところに戻ると、ちょうど羽化した直後だった。

最初に見つけたときから3、40分たっていた。f:id:macchi105:20210729090159j:plain

f:id:macchi105:20210729090216j:plain

上から見たところ。f:id:macchi105:20210729090241j:plain

f:id:macchi105:20210729090258j:plain

体が乾くまでしばらくジッとしているようだ。

 

上池に戻ると、大型のカマキリ。7~8㎝はある。オオカマキリだろうか。f:id:macchi105:20210729090324j:plain

アジサイの葉っぱの上にいたが、葉っぱと比べると大きさがわかる。

上から見たところ。f:id:macchi105:20210729090348j:plain

複眼も緑色している。カマキリの複眼は数万個の個眼がドーム状に集まってできていて、視野はほぼ360度という。

顔の真ん中から触角が突き出ている。

 

公園からの帰り際、池のほとりにカワセミが飛んできて、木陰からエサをねらっていた。f:id:macchi105:20210729090410j:plain

 

きのうのワイン+映画「落穂拾い」他

アルゼンチンの赤ワイン「レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨン(RESERVA CABERNET SAUVIGNON)2018」

(写真はこのあとメインのズッキーニの挽き肉挟み焼き)f:id:macchi105:20210728130107j:plain

生産者は「太陽とワインの州」といわれるアンデス山脈のふもと、メンドーサ地区でワインづくりを行っているボデガ・ノートン

カベルネ・ソーヴィニヨン100%。バランスのとれたフルボディ。

 

ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたフランス映画「落穂拾い」。

「ダゲール街の人々」(1975年)に続いて、アニエス・ヴァルダ監督によるドキュメンタリー映画

2000年の作品。

監督、脚本、撮影、編集アニエス・ヴァルダ

 

ある日、ヴァルダ監督はパリの市場の前のカフェでくつろいでいると、取引の終わった市場に残された段ボール箱の中からさまざまな食べ物を拾う人々を見かける。形はきれいではないがまだ食べられるリンゴやミカン、パセリやセロリなんかを袋に入れて立ち去る人々。中には若い男性の姿もあった。

それを見てヴァルダが連想したのがミレーの「落穂拾い」だった。フランスでは落穂拾いとは、収穫したあとの田畑に落ちこぼれた穀物の穂を拾い集める貧しい人々の行為をいう。かつて農村地域で収穫期には必ず目にする光景だったというが、田舎では今も落穂拾いをしている人がいるのか?と疑問にかられた監督は、ハンディカメラを手にフランス各地の"現代の落穂拾い"を探す旅に出る。

すると、落穂拾いをする人はたしかにいた。それも、こぼれた穀物の穂どころではなくて、捨てられたジャガイモを何袋もいっぱいにして持ち運ぶ人もいた。なぜ捨てられているかといえば、大きすぎるジャガイモ、形が変になったジャガイモ、小さすぎるジャガイモは商品にならないからで、それを“失敬”しても、とがめられることはないのだ。

つまり“現代の落穂拾い”は、飽食や大量消費が進んだ歪んだ現代社会が生み出したものともいえるものだった。

 

それにしても、他人の畑の中に入っていって、収穫のあとにこぼれてそのままになっているトマトとかジャガイモだとか、規格外で捨てられものを拾って自分のものにすることは許されるのか?

日本だったら法律違反やモラル違反に問われるところだが、フランスでは許される、と映画の中で法律家らしき人が解説していた。

ただし、あくまで農家が収穫を終えたあとの日の出から日の入りまでに限られるらしいが、1554年にこれを認める勅令が出され、今も効力があるという。

落穂拾いを認める根底にはキリスト教の教えもあるようだ。

旧約聖書レビ記」には「穀物を収穫するときは畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落穂を拾い集めてはならない。・・・これらは貧しい者や寄留者のために残しておかなければならない」という記述があるという。

また「ルツ記」にも、落穂を拾って生活の糧にする貧しい人々の様子が描かれているという。

実はミレーが描いた「落穂拾い」の絵も、この旧約聖書の記述が下敷きになっていて、畑の持ち主が残した落穂を、近くの貧しい住民が拾い集めている姿なのだという。単なる農村ののどかな風景などではないのだ。

 

ヴァルダは、畑の作物以外にも、冷蔵庫とかレンジ、テレビなどの廃棄物を拾い集める人の姿も追っていって、拾ったもので芸術品をつくったり、家具を作ったりしている人も紹介している。

そうやって日々をたくましく生きている人々の姿を追いながら、ヴァルダはたびたび自分の手のしわを映し出し、「生きる」ことの意味を問う。やがて“現代の落穂拾い”を探す旅は、監督自身の内面と向き合う旅になっていく。

自分の人生も、ミレーの時代から変わらない落穂拾いの人生なのかもしれない。ヴァルダはそういいたかったのかもしれない。

 

ついでにその前に観たのは民放のBSで放送していたフランス映画「太陽のならず者」。

1967年の作品。

原題「LE SOLEIL DES VOYOUS」

監督ジャン・ドラノワ、出演ジャン・ギャバンロバート・スタック、マーガレット・リー、シュザンヌ・フロン、リュシエンヌ・ボガエルほか。

 

かつて強盗の名人として鳴らしたドニ(ジャン・ギャバン)は、今はフランスの小さな町で実業家として活躍していた。そんなある日、繁華街にある自分の店の前の銀行で、米軍が5億フランもの給料を受け取っている様子を見ているうちに、昔の癖で銀行強盗の計画を練っていく。そして昔の仕事仲間でアメリカ人のジム(ロバート・スタック)と再会したことをきっかけに強盗計画を実行へ移そうと決意。見事に大金を手中にするが、その鮮やかな手口から暗黒街の連中にドニの仕業と見抜かれ・・・。

 

渋い演技のジャン・ギャバンが健在。そしてなんと、テレビの「アンタッチャブル」でエリオット・ネスを演じていたロバート・スタックが、ジャン・ギャバンの相手役として登場していて、びっくり。しかもロバート・スタックはフランス語をペラペラしゃべっている。

彼はロサンゼルス生まれだが幼少のころからヨーロッパで育ったため、フランス語、イタリア語が堪能なんだとか。

音楽はフランシス・レイ。まるで前年に彼が音楽を担当した「男と女」みたいなメロディー。

天使のはね 羽化中のセミ

水曜日朝の善福寺公園は曇りのち快晴。風がないのでムシムシする。

 

けさの善福寺公園セミの羽化ラッシュ。

あっちでもこっちでも羽化直後のセミを見た。f:id:macchi105:20210728091451j:plain

f:id:macchi105:20210728091508j:plain

f:id:macchi105:20210728091525j:plain

朝の時点でこれだから、夜中に公園に来たらたくさんの羽化シーンが見られただろう。

 

木の上の方で脱け殻が固まっていた。f:id:macchi105:20210728091551j:plain

広い公園なのだから、何も密着しながら羽化しなくてもいいのに、と思うのだが。

 

羽化途中のもいた。

全体が乳白色で、翅もまだ縮れている。f:id:macchi105:20210728091611j:plain

よくみると、体と殻をつないでいる白いヒモのようなものがみえる。羽化途中に体が落ちてしまわないようにする“安全ベルト”だろうか。

実はそうではなく、白いヒモはセミの幼虫時代の気管の脱け殻だそうだ。

セミ(だけではなく昆虫の場合)は、人間のように鼻や口で呼吸するのではなく、気門と呼ばれる孔から空気を取り入れ、気管を通して空気を全身に運んでいるという。

幼虫から羽化する際はこの気管の内側の表面まで脱皮するので、“裏返った靴下のような状態”で表に出てくるのだとか。

羽化途中で白いヒモはプツンと切れ、脱け殻に残る。

 

上からみるとたしかに横に2本の白いヒモがある。f:id:macchi105:20210728091641j:plain

しかし、よくみると真ん中にもヒモがあって、こちらは茶色っぽい色をしている。

白いヒモは幼虫時代の気管だが、真ん中の茶色のヒモは、やっぱり羽化中に落ちないようにする“安全ベルト”だろうか?

 

下から見ると、まるで天使のはねのようだ。f:id:macchi105:20210728091709j:plain

 

殻をまとったまま、羽化する場所を探して移動中の幼虫もいた。f:id:macchi105:20210728091737j:plain

 

久々にバッタ。ちかくにたくさんいたから、このあたりでいっせいに孵化したのか。f:id:macchi105:20210728091801j:plain

 

クコの花が1輪だけ咲いていた。f:id:macchi105:20210728091824j:plain

 

上池では遠くの方にカワセミf:id:macchi105:20210728091848j:plain

下池ではカワセミの2番子らしいのが2羽、公園デビューしたという。

 

ゴイサギがエサを求めてソロリソロリと歩いていた。f:id:macchi105:20210728091906j:plain

 

ランデブー中のコシアキトンボ。f:id:macchi105:20210728092034j:plain

近づいたり離れたり、互いに気を引こうとしているのか?

 

正式に発表 新種のゼンプクジアザミ

火曜日の善福寺公園は台風の影響で前夜から雨。やむのを待って昼休みに公園を1周。

 

上池を半周して下池を1周。

池のほとりに赤いイトトンボ。希少種のベニイトトンボかな?f:id:macchi105:20210727142634j:plain

近くには真っ赤っかのアカトンボが翅を休めていた。f:id:macchi105:20210727142701j:plain

さらにその近くではシオカラトンボf:id:macchi105:20210727142727j:plain

朝より昼の方が休んでいるトンボが多い感じがする。

 

キチョウが地面におりて吸水中か。f:id:macchi105:20210727142748j:plain

 

ゴマダラチョウがじっとしていた。f:id:macchi105:20210727142809j:plain

ソーッと近づくと、気づいていないのか、あるいは気づいていてもまあいいやと思っているのか、少しも動ぜず。f:id:macchi105:20210727142831j:plain

黄色い口吻は水道ホースみたいにして丸めて収納してあるから蜜を吸ってるわけでもなく、ただ休んでるだけか。

 

小さなカマキリ。まだ子どものようだが、尻尾を持ち上げるのは威嚇のポーズだという。f:id:macchi105:20210727142857j:plain

 

早朝は閉まっている子ども広場裏の起伏のある遊歩道が、昼間なので開いていたので歩く。

ゼンプクジアザミが植えられていた。

まだ花は咲いてないが、真ん中のひときわ茎が高いのがゼンプクジアザミ。f:id:macchi105:20210727142924j:plain

実はこのゼンプクジアザミは新種のアザミで、公園近くの東京女子大学の構内で咲いていたのを、日本のアザミ研究の第一人者で同大学の講師もつとめる国立科学博物館名誉研究員の門田裕一さんが発見。

ほかのアザミとはどうも違うというので調べたところ、新種とわかったという。善福寺で見つかったアザミなのでゼンプクジアザミ。発見したのが2016年で、このほど正式に植物研究雑誌に新種として発表されたそうだ。

現在のところ、本種が見られる場所は東京女子大キャンパス内と善福寺公園のここだけという。

自分が住む地域で新種の植物が見つかるなんてうれしいかぎり。花が咲くのが楽しみだ。

 

ムギワラトンボがとまっていた。f:id:macchi105:20210727143059j:plain

茶色をしていて、シオカラトンボのメスのこと。

このあたりは池からはだいぶ離れている。オスは池の縁を盛んに飛んでいる。オスを避けてやってきたのか。それとも自分を探しにくるオスを待ってるのか。

 

小さな小さなシャクトリムシf:id:macchi105:20210727143209j:plain

シャクガの幼虫だろうか、1㎝もないほどだが、しっかり尺をとりながら移動していた。

まるでカラカラの枯れ木のようで、背中からは何本ものトゲが生えている。

あのトゲは何の役割をしてるのだろうか?

 

黄色一色の美しいガ。f:id:macchi105:20210727143232j:plain

キムジノメイガだろうか。

鮮やかな黄色に無地の翅を持つ。それで黄無地野冥蛾。

きのうのワイン+映画「ダゲール街の人々」

チリの赤ワイン「マプ・レゼルヴァ・メルロ(MAPU RESERVA MERLOT)2019」f:id:macchi105:20210726165123j:plain

(メインの料理は牛サーロインの網焼き)f:id:macchi105:20210726165149j:plain

フランス・ボルドーワインの最高峰、メドック格付け第1級のシャトー・ムートンを所有するロスチャイルド社がチリで手がけるワイン。

スパイシーかつまろやかな味わいのメルロ100%。

 

ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたフランス・西ドイツの合作映画「ダゲール街の人々」。

1975年製作のドキュメンタリー。

監督アニエス・バルダ。

 

2019年に90歳で亡くなった映画監督、アニエス・バルダの47歳のときの作品。ドキュメンタリー作品を多く手がけ、“ヌーベル・ヴァーグの祖母”ともいわれる人で、彼女自身が事務所兼住居を構えるパリ14区のダゲール通りに暮らす人々の姿を捉えたドキュメンタリー。

セーヌ川の左岸、リュクサンブール公園よりもっと南側の、モンパルナスの一角。銀板写真を発明した19世紀の発明家ルイ・ダゲールの名を冠した数100mぐらいのこの通りには、さまざまな商店が立ち並び、利用するのはだいたいが顔見知りの地元の人々。そんな下町の風景をこよなく愛したバルダ監督が、温かいまなざしと観察眼をもって人々のに日常をインタビューとともに描いた。

登場するのは、パン屋、肉屋、香水屋、時計屋、美容師、街角のカフェで芸を披露する奇術師などなど。1人1人の話を聞くと、パリ出身の人はほとんどいなくて、みんな他県からパリで一旗揚げようとやってきた人たちだった。

何気ない日常生活を映す映像がとても自然で、観るものも一緒にそこに住んでるみたいに感じるが、なぜここに店を出したか、寝てるときに見る夢は? 夫婦の出会いは?などなど1人1人のインタビューがみんな率直で、おもしろかった。

 

映画づくりの手法も凝っている。ドキュメンタリーだからとただ客観的にありのままを描くのではなく、映画的演出も加えられていて、街角のカフェでのマジックショーと通りの店の情景がうまい具合につながっちゃったりしている。原題は「DAGUERREOTYPES」で、ダゲールによる世界初の銀板を使った写真撮影手法ダゲレオタイプのこと。“ダゲール街の奴ら”といった意味とともに、撮影技法の大先輩であるダゲールへのオマージュも込められているのだろう。

 

ついでにその前に観た映画。

民放のBSで放送していたフランス映画「修道女」。

1966年の作品。

原題「LA RELIGIEUSE」

監督ジャック・リヴェット、出演アンナ・カリーナ、フランシーヌ・ベルジュ、リゼロッテ・プルファー、ミシュリーヌ・プレールほか。

 

修道院の腐敗を告発した18世紀のフランスの哲学者、ドゥニ・ディドロの小説を映画化。教会からの反対運動を受けながらカンヌ映画祭パルムドールにノミネートされたという。

 

1757年、パリ。貧乏貴族の三女シュザンヌ(アンナ・カリーナ)は修道女となる請願の儀式で「自分の意思ではない」と主張して騒動を起こす。いったんは自邸に戻った彼女だが、親に結婚の持参金を払う経済的余裕はなく、当時の社会では修道女になるしかなかった。やむなく修道女となったシュザンヌだったが、行く先々で出会う聖職者たちの腐敗を目にし、拷問監禁を体験したり、逆に同性愛的寵愛に悩んだりする中で、自由への抵抗を続けるが・・・。

 

アンナ・カリーナが美しい。このとき26歳。

夫はジャン=リュック・ゴダールだったが、この映画の公開の前年(1965年)に離婚している。

 

民放のBSで放送していたフランス・ドイツ合作の映画「ホーリー・モーターズ」。

2012年の作品。

監督レオス・カラックス、出演ドニ・ラヴァン、エディット・スコブほか。

 

題名からしてカーチェイスありの痛快アクションかと思ったらさにあらず、「ホーリー・モーターズ」とは「聖なる原動力」といった意味のようで、根源的な生きることの意味を問うような映画だった。

 

夜もふけたころにホテルの部屋で目を覚ましたレオス・カラックス(監督のレオス・カラックス自身)が、隠し扉を発見し下りていくと、顔のない観客たちであふれた映画館へと続いていた。一方、オスカー(ドニ・ラヴァン)は豪邸から子どもたちに見送られて真っ白なストレッチリムジンに揺られて出勤。美しい女性ドライバーのセリーヌ(エディット・スコブ)が車のそばで待っている。

オスカーはリムジンでパリの街を移動しながら、銀行家、物乞いの老婆、モーションキャプチャーの男、メルド、父親、アコーディオン奏者、殺し屋、殺されるギャングなど11人の人格を演じていく。

 

オムニバス形式の映画とは少し違っていて、1人の人物がさまざまな人物に変身する長い1日を描いている。その男が映画の最後でわが家に帰るとき、待っていたのはチンパンジーの妻と子どもだったというのは意外なオチだが、それ以上に、同じ形をした白い家がどこまでも並ぶ住宅街に深い意味がありそうだった。

要するにいろんな見方ができる映画、といえるだろう。

 

イギリス映画「マイ・ビューティフル・ランドレット」

1985年の作品。

監督スティーブン・フリアーズ、出演ダニエル・デイ=ルイス、ゴードン・ウォーネックほか。

 

ロンドンのアパートで父と暮らすパキスタン人青年オマール(ゴードン・ウォーネック)は、幼なじみのジョニー(ダニエル・デイ=ルイス)と再会する。ジョニーは移民排斥を叫ぶ右翼グループのメンバーだったが、一緒に実業家の叔父ナセルから任されたコインランドリーの経営を始めるようになる。やがて2人には友情を超えた男同士の愛が芽生え・・・。

セミの脱け殻の行進?

月曜日朝の善福寺公園は晴れたり曇ったり。湿度は高いが風があるのでしのぎやすい。

 

公園に着くなり上池のほとりの枝にカワセミf:id:macchi105:20210726090747j:plain

オスのようだが、お気に入りのエサ場なのか、最近はよくここで出会う。

 

何と、セミの脱け殻がきれいに1列に、まるで行進してるみたいに、あるいは縦列駐車してるみたいに並んでいる。f:id:macchi105:20210726090819j:plain

上からアブラゼミらしいのが3つ、その下にニイニイゼミが4つ。

順番に羽化していったのか。

ひょっとしてだれかが並べたのかな?

 

下池をめぐっていると、比較的近くにカワセミがとまっていて、ダイブしたかと思ったら遠くに飛び去った。f:id:macchi105:20210726090949j:plain

一瞬だったけど、うまくエサをゲットできたかな?

 

池のほとりに小さなイトトンボf:id:macchi105:20210726091012j:plain

赤っぽくもあり、茶色っぽくもあり。

 

アブラゼミだろうか、ちょうど羽化の最中だった。f:id:macchi105:20210726091035j:plain

もう少しでお尻が出るところ。翅はまだ縮んでて小さい。

 

アオバハゴロモのご対面。上と下にベッコウハゴロモf:id:macchi105:20210726091059j:plain

ハゴロモの仲間はいつも同じところにいる。

 

葉っぱの陰にいたイモムシ。お尻からトゲが出ている。f:id:macchi105:20210726091127j:plain

お尻にトゲがある幼虫といえば、スズメガの幼虫に多い。

スズメガの仲間のホシヒメホウジャク(星姫蜂雀蛾)のようだ。

 幼虫の食草はヘクソカズラ(屁糞葛、何てひどい名前)。

ホシヒメホウジャクの幼虫は終齢になると4つの色のタイプに分かれ、紫型、橙型、緑型、緑色無紋型とあるらしいが、けさ見たのは紫型のようだ。

お尻のトゲ(尾角)がとても長いのも特徴で、こちらは色彩型にかかわらず黒紫色に近いという。

近づくと、威嚇のためだろうか、こっちに顔を向けてくる。f:id:macchi105:20210726091228j:plain

逆さにとまっているので頭が下になっていて、イナバウワーならぬ、イモバウアー。

ヘンな顔。

 

ミスジチョウが飛んでるので目で追うと、視線の先にアゲハチョウがとまっていた。

ナミアゲハのようだ。f:id:macchi105:20210726091254j:plain

近くに、さっきまでせわしく飛んでいたミスジチョウ。f:id:macchi105:20210726091318j:plain