善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

美しい緑色のアブ

水曜日朝の善福寺公園は晴。蒸し暑さ続く。

午前4時キックオフのサッカー・ワールドカップ準決勝、フランス対スペイン戦を観戦してから散歩スタート。

優勝候補のフランスだったが、0‐2でスペインの勝ち。

エムバペにいいところなし。スペインの組織戦というかパスサッカーに屈する。

 

けさの上池では、3羽のカイツブリの幼鳥がいたが、相変わらず親鳥に甘えていた。

 

キマダラカメムシの幼虫。

幼虫は孵化後の脱皮により1〜5齢に分かれるが、これは4齢か5齢ぐらい?

 

公園ではアブラゼミが鳴き始めていて、ときおりミンミンゼミの声も聞こえる。

下池に向かっていると、アブラゼミの脱け殻かな?

 

下池をめぐっていると、カワセミが飛んできてとまった。

若いメスのようだ。

 

脱皮を繰り返して、カマキリも少しずつ大きくなってきた。

 

緑色した美しいアブを発見。

ミズアブの一種で、コガタミズアブ(コガタノミズアブ)のようだ。

鮮やかな黄緑色の斑紋が特徴の体長10~13mmほどのアブの仲間。

複眼まで緑色をしている。

かつては水田の普通種だったが、都市化と共に激減し、現在は多くの地域で絶滅危惧種に指定されているという。

善福寺池のある善福寺公園は、水辺に生きる虫たちにとってのオアシスになっているのだろう。

 

池をめぐっていると再びカワセミ。

今度はオスの若造くんだ。

直射日光を避けようと葉っぱを日傘がわりにしてる?

 

日差し大好きのチョウトンボは翅をめいっぱい広げてる。

 

下池を1周して上池に戻ると、またまたカワセミ。

下池からやってきたオスのカワセミかな?

 

シッポの先が団扇(ウチワ)みたいになってるウチワヤンマ。

名前はヤンマとつくが、本当はヤンマではなくサナエトンボの仲間の大型のトンボ。

 

さらに池をめぐっていると、また別のカワセミ。

クチバシの先がちょっとだけ欠けているのが特徴のオスのカワセミだ。

結局、けさは4羽のカワセミを見たが、どれも違うカワセミ。

ただし、今年春に生まれた1番子のようで、公園デビューしたばかりの2番子は見つけられなかった。

明日に期待しよう。

ベニイトトンボの交尾デー?

火曜日朝の善福寺公園は快晴。梅雨の晴れ間どころか梅雨明けしたような陽気。

公園内では行く先々でセミの声。

 

上池では、エサをくわえたオスのカワセミ、マルちゃん。

給餌くわえのポーズだから、巣立ちした2番子の幼鳥に与えるためか。

まだ体の黒い幼鳥が飛んでいるのも見えたが、すぐに見えなくなった。

 

きのう見つけたのと同じようなところに幼鳥が1羽。

きのうと同じ2番子のようだ。

ほかにも飛んでたから、幼鳥は何羽かいるようだが。

 

カイツブリの3きょうだいは親がくるのを待ってる?

 

下池に向かう途中、ゴミを背負ったクサカゲロウの幼虫。

器用に木登りしている。

 

カナブンが樹液を吸いにやってきた。

カナブンの頭部はコガネムシと違った特徴があり、顔が四角くて、縦に長いのだが、これは特に長い感じ。

ゾウの鼻か、バクみたい。

 

下池では、けさはやけにたくさんのベニイトトンボが交尾している。

交尾を終えたあとのタンデムの状態。

オスに首根っこを押さえられた下のメスがこっちを向いてニッコリしてる?

きょうはベニイトトンボの交尾デー?

 

チョウトンボは空中で交尾して、メスがすぐに産卵開始。

空中で交尾してすぐ産卵というのはシオカラやコシアキなどほかのトンボと同じだ。

 

下池でもカワセミがにぎやか。

今年生まれた1番子だろうか?

1番子、2番子を産んだお母さんカワセミ?

 

チョウトンボが翅を休めていた。

繁殖の途中のひと休みかな?

ヤブガラシの花の蜜を吸いに来たのはアブの仲間か。

 

真っ黒のアゲハがヒラヒラとんでいて、とまった。

翅はボロボロ。

尾状突起がないからナガサキアゲハかな?

ナガサキアゲハは黒いアゲハチョウの中で唯一、尾状突起がない。

本来は南方系だが、近年は地球温暖化などの影響で関東地方などへも生息域を北上させているらしい。

 

上池に戻ると、ムシヒキアブの仲間、シオヤアブがキマダラカメムシをゲットしたところ。

ムシヒキアブは、獲物を捕らえると針のような鋭い口吻を突き刺して生き血(体液)を吸う昆虫界屈指の肉食ハンターだ。

 

ヤナギの木のそばにコムラサキが飛んできた。

オオムラサキをひとまわり小さくしたようなタテハチョウの仲間だが、オスの羽根の表面は日差しを浴びると紫色に輝く。

 

葉っぱの陰に隠れてカナヘビがにらんでる?

 

メタリックグリーンに輝くアシナガバエ。

美しい体色を持ち、夏の暑さを忘れさせてくれる小さな宝石。

上池のカワセミ2番子、公園デビュー!

月曜日朝の善福寺公園は曇りときおりポツリ。朝から蒸し暑い。

 

まずは上池をめぐろうとすると、遠くにカワセミがとまっていて、エビか何かをくわえている。

巣にいる幼鳥にあげるのかと見ていると、えさをくわえたまま飛び立ったが、巣の方向ではなく、別のほうに飛んでいったようにみえる。

とすると、ひょっとしたら幼鳥たちは巣立ちした?

そのまま池をめぐっていると、池のほとりでイトトンボが交尾中。

ほかにも何組か交尾中のイトトンボ。

 

このところ善福寺公園には外来のカメムシの仲間であるチュウゴクアミガサハゴロモの成虫が目立っているが、在来種のアミガサハゴロモもがんばっている。

翅のフチにある白い模様が中国産は三角形だが、在来種は丸または四角っぽい。

翅の色も中国産のほうが赤味がかった鉄錆色をしている。

 

カイツブリの3きょうだいが仲よく泳いでいた。

 

小魚を給餌くわえしたカワセミの親鳥と遭遇。

すると、その近くにいるのは幼鳥ではないか!

きのう、おとといと公園散歩ができなかったが、おとといからけさにかけての間に巣立ちした2番子に違いない。

葉っぱの陰でよく見えなかったが、幼鳥が親鳥からエサをもらった様子。

やがて親鳥はいなくなったが、幼鳥はエサをくわえたままでいる。

まだエサの食べ方がわからないのか、小魚をくわえたままキョロキョロ。

それとも、もらった小魚が大きすぎて飲み込めないか?

くわえたままなので散歩を続けたが、あとで聞いた話では、その後、ちゃんと飲み込めたというから、よかったよかった。

いずれにしろ、少なくとも1羽の幼鳥の巣立ちは確認。

おそらくほかにも巣立ちした幼鳥がいるのでは?

 

上池を半周して下池へ向かう。

途中の雑木林でニイニイゼミの脱け殻を発見!

もうそんな季節になったのか。

 

下池をめぐっていると、全身赤みが目立つ脚の長いクモ。

アシナガグモだろうか?

よくみると立派な触肢。

立派な触肢を持ち赤みが強いのはオスの特徴というから、オスのアシナガグモかも。

 

こちらは紅色のラインが美しいガ、ベニスジヒメシャク。

 

チョウトンボが翅を休めていた。

 

下池でもカワセミの幼鳥が飛んでいる。

ただし、巣立って2、3カ月はたっている1番子のようで、カワセミのお兄さんだ。

こちらにもカワセミの幼鳥。

母親らしいカワセミもやってきた。

しかし、エサをゲットしても自分で食べちゃったから、子どもたちに自立をうながしてるみたいだった。

 

下池を1周して再び上池へ向かう。

途中、見つけたのは人面模様のヒメホシカメムシ。

しかも笑ってるカメムシ。

赤褐色の背中に一対の黒い紋があり、まるで人の顔のように見える。

同じように人面に見えるカメムシに、ひと回り大きいオオホシカメムシがいるが、ヒメホシカメムシは丸い黒い紋の下にもう一対の小さめの黒い紋があり、それが下の黒い模様に溶け込んで、まるで笑ってるようだ。

 

上池に戻って残りを半周。

いつの間にか夏の花、フヨウの花が咲いていた。

 

カワセミが飛んできて、背伸びして様子をうかがっている。

どうやら今年春に生まれた1番子のようだが、1番子は親から自立を迫られていて、見つかると追いかけられて撃退されていた。

親鳥は今、2番子にかかりきりだから、もはや1番子の面倒を見る気はないのだろう。

それでも1番子は心細いものだから、様子をうかがいにきたのだろうか?

頼りさげな感じにも見えるが、そうやって「自然」という試練に耐えながら、カワセミは成長していくのだろう。

きのうのワイン+映画「ジョンQ‐最後の決断‐」

オーストラリアの赤ワイン「ストーンホース・カベルネ・ソーヴィニヨン(STONEHORSE CABERNET SAUVIGNON)2021」

生産者は南オーストラリア、バロッサ・ヴァレーの老舗ワイナリー、ケーズラー。

「ストーンホース」という名前は、トラクターがない時代に重い泥土壌で働いた農耕馬に敬意を表してつけられたという。

バランスがとれてエレガントな味わい。

 

ワインの友で観たのは、民放のCSチャンネルで放送していたアメリカ映画「ジョンQ‐最後の決断‐」。

2002年の作品。

原題「JOHN Q」

監督ニック・カサヴェテス、脚本ジェームズ・カーンズ、音楽アーロン・ジグマン、撮影ロジェ・ストファーズ、出演デンゼル・ワシントン、キンバリー・エリス、ダニエル・E・スミス、ロバート・デュヴァル、ジェームズ・ウッズ、アン・ヘッシュ、レイ・リオッタほか。

息子の心臓移植手術を実現させるため人質篭城事件を起こした父親を描く社会派サスペンス。

 

シカゴで鉄鋼労働者として働くジョン・クインシー・アーチボルド(愛称ジョンQ、デンゼル・ワシントン)の9歳になる息子マイケル(ダニエル・E・スミス)が突然倒れ、病院に運ばれて心臓病と判明。

ジョンは心臓移植手術を希望するが、知らない間に会社の保険契約が書き換えられており、不況から半日勤務となっていた彼には保険が適用されないことが分かる。

入院費用を工面しようと妻のデニーズ(キンバリー・エリス)とともに家財道具を手放したりするがまるで足りず、病院からは転院を求められる。

息子の容体への焦りと度重なる不当な仕打ちから、ついにジョンは拳銃を手に人質をとって病院を占拠し、息子の心臓移植を実現させようとするが・・・。

 

不十分な保険制度や、利益優先の医療の実態など、貧乏人を切り捨てようとする歪んだ構造を鋭く告発する力作で、サスペンス&ヒューマンドラマ。

 

アメリカには、日本のような全国民を対象とした公的医療保険制度(国民皆保険)はない。

アメリカの公的医療保険制度がカバーしているのは、65歳以上の高齢者や特定の障害を持つ人を対象としたメディケアと、一定の基準(所得や資産など)を下回る低所得者や妊婦、障害者などが対象のメディケイドだけ。それ以外の人たちは勤めている企業を通じて民間保険に加入するが、企業負担が大きいため、経営難の企業はサービスの種類が少なく、保険料が安い保険プランを選択する傾向があるといわれる。

どの保険にも加入していない無保険者も約4000万人いるという。
それではあまりにひどい、というので、2010年に民主党オバマ政権が行った医療保険制度改革により制度化されたのがオバマケア。所得が低い人でも保険に加入できるよう、政府が保険料を補助する制度だが、オバマケアは今も存続しているものの、補助金の期限切れや政治的な対立により保険料の高騰が大きな問題となっていて、トランプ大統領は撤廃を公約に掲げている。

 

映画でも、労働者が置かれた劣悪な現状が浮き彫りになっている。

息子の命を救う心臓移植には約25万ドルの手術費用が必要といわれる。

しかし、ジョン夫妻は家や車の支払いが遅れており貯金がわずか1000ドルしかないのに、病院はマイケルを臓器移植リストに載せるだけでも7万5000ドルの頭金が必要といってくる。

ジョンは「会社に勤めていて保険に入っているので、それでカバーできる」というが、病院長のレベッカは「あなたが入っている保険は移植手術には適用されない」と告げる。

愕然としてジョンが働いている会社に問い合わせると、彼は会社のリストラにあってフルタイムからパートタイムに格下げされていて、その際に本人には無断で保険のランクも下げられたため、高額な移植手術には適用されなくなっていることを知る。

国からの補助は?というと、両親ともに健在で職があるという理由で、国からの補助も受けられない。

ジョンに支払い能力が乏しいとわかるや、病院は息子をほかの病院に移すようにいってくる。資金や十分な保険がない患者にはいてほしくないというわけで、命よりも支払い能力が優先される医療の現実が描かれる。

 

やけっぱちになったジョンは、何とか息子の命を救おうと、心臓移植ができる外科医や看護師、居合わせた患者らに拳銃を突きつけて人質にし、病院に立て籠もる。

立て籠もってる間、人質の多くはジョンの苦境に同情するようになり、アメリカの医療制度の欠陥について考え始める。

看護師の一人が、息子のマイクが重い心臓病であることは、定期検診でもっと早く発見できたはずだという。それなのに医者は保険会社からボーナスを得るため、わざと黙っていたことを明らかにするシーンもある。

 

何て貧しいアメリカの医療保険制度なのか、それにくらべて日本は国民皆保険でよかった、と思ったら、最近は日本でも、高額療養費制度の自己負担限度額の引き上げが行われているし、高齢者の窓口負担の増額の動きなんかもあるので、安心はできない。

アメリカも日本も同じで、一般国民から少しでもカネを搾り取ろうというのが国のやり方なのだろうか?

 

映画を観ていて、「おや?」と思う場面があった。

病院の利益を優先する病院長を演じていたアン・ヘッシュが、映画の最後のほうで涙を流すシーンだ。

患者の命より病院経営のことしか考えない冷酷な人物として描かれていたのに、どうしたわけか?というと、ジョンによる籠城事件がテレビで生中継され、彼の家族愛や息子の命を救おうとする姿がテレビ画面に映される。父親の純粋な愛を見て心を動かされた彼女は、そこでようやく人間的な気持ちを取り戻し、自分の誤りに気づいてマイケルを臓器移植リストに載せ、心臓移植への道を開く。

彼女が涙を流すシーンは、女優としての彼女も強く望んだのではないだろうか?

実はアン・ヘッシュは、本作から20年後の2022年8月、53歳のときにロサンゼルスで乗用車を運転中に住宅に突っ込む事故を起こし、病院に搬送されたものの6日後に脳死と判定された。彼女は生前から臓器提供を強く希望しており、実際に臓器提供が行われた。

もしかしたら彼女は、本作に出演して涙を流す役を演じたことで、臓器提供を希望するようになったのかもしれない。

映画の中だけでなく、現実でも彼女は、自らの臓器を提供して他人の命を救ったのだった。

カイツブリ三きょうだい

金曜日朝の善福寺公園は快晴。梅雨の晴れ間で、真夏の日差し続く。

 

公園に向かう途中、高い木のテッペンにモズらしき鳥。

モズは春から夏にかけての繁殖期は山地とか農耕地の林に移動して子育てに専念しているはずだが、もう子育ても終わったのか?

 

上池では、ただいま子育て中のオスのカワセミのマルちゃん。

エサをゲットすると、ヒナにあげるための給餌くわえ。

巣に向かって飛んでいった。

 

上池のほとりではイトトンボが子づくりの真っ最中。

あっちでもこっちでも交尾していて、目のやり場に困る?

中には交尾してるカップルのそばで恨めしそうに見てるのも。

並んで交尾の真っ最中。

交尾中のカップルを少なくとも8組確認。

子育て中のカイツブリの親鳥は、ゲットしたエサをヒナに与えようとしていた。

ヒナは3羽いるから公平に与えないといけないが、積極的にエサをもらおうとするのもいれば、のんびりしてるのもいるようだ。

 

上池を半周して下池へ。

途中の雑木林で、ノコギリクワガタのメスらしいのが樹液を吸っていた。

メスのアゴは、長くて鋭い牙のようなアゴを持つオスと違って、とても小さいのが特徴。

 

下池をめぐっていると、ヒゲ?を生やしたムシヒキアブ。

 

若いカワセミが枝にとまっていた。

今年生まれた1番子か。

池をめぐっていると、ほかにもカワセミがいて、飛び交っていた。

 

下池は、イトトンボもいるがチョウトンボも多い。

池の上をホバリングしながら飛び回っては、ときどき翅を休めている。

イトトンボは、オスとメスが葉っぱなどににとまって時間をかけて交尾するが、チョウトンボはつながったままでとまってるのを見ない。

空中ではつながったりしてるから、飛びながら交尾してるのだろうか?

いずれにしろ、ほかのオスにメスを奪われないような工夫がされているのだろう。

 

ナガコガネグモが立派な成虫になって隠れ帯に隠れていた。

 

Vの字になって交尾しているムシヒキアブ。

 

大きさは数㎜しかないが、細い体で脚も触角もとても長い虫。

ひょっとしてイトカメムシかな?

 

下池を1周して上池に戻って残りを半周。

さきほどのカイツブリの3きょうだいが近くにいた。

たしか4個あったカイツブリの卵のうち最後の1個が孵化したのが6月22日ごろで、ヒナは4羽生まれて、その後、3羽は残って今に至っているが、最後のヒナが生まれてから2週間以上たっているが、まだヒナの特徴である顔のシマシマ模様がくっきり。

3羽でかたまっていて、自分でエサをとったりはできないようだ。

カイツブリのヒナは生後しばらくは親鳥に守られながら育つが、やがて親鳥は次の繁殖に向けてヒナを追い払い、自立を促すようになる。それでも、ヒナが自立するまでには2カ月ぐらいかかるといわれる。

親のすねかじりはまだまだ続く?

きのうのワイン+映画「プロジェクト・サイレンス」

フランス・南ローヌの「ラストー(RASTEAU)2022」

ワイナリーはドメーヌ・デ・エスカラヴェイユ。

「エスカラヴェイユ」とは「フンコロガシ」のことで、ラベルにもフンコロガシの絵が描いてある。

「ラストー」とは村の名前であり、その村で生産されるワインの名前。

農薬や除草剤は一切使用しない自然農法で栽培されたブドウでつくられたワインが「ラストー」で、グルナッシュ80%、シラー20%。

エレガントで飲みやすいワイン。

 

ワインの友で観たのは、民放のCSチャンネルで放送していた韓国映画「プロジェクト・サイレンス」。

2024年公開の作品。

原題「프로젝트 사일런스」

監督・脚本キム・テゴン、脚本キム・ヨンファ、パク・ジュソク、音楽シム・ヒョンジョン、アラン・タイラー、撮影ホン・ギョンピョ、出演イ・ソンギュン、チュ・ジフン、キム・ヒウォン、キム・スアンほか。

濃霧の中での大規模玉突き事故と軍事実験体からの脱出を描くサバイバル・パニック映画。

 

青瓦台安保室行政官のジョンウォン(イ・ソンギュン)には一人娘のギョンミン(キム・スアン)がおり、妻を先立たれてからは男手一つで面倒を見ていたが、娘を外国へ留学させることになった。

ギョンミンを仁川国際空港に送る途中、海上に架かる空港大橋に差しかかったところ、濃霧による激しい玉突き事故に巻き込まれてしまう。

携帯電話は不通となり、タンクローリーの横転で有毒ガスが漏れ、救助のヘリも近づけず、生存者は身動きが取れない状況に。

爆発で橋が倒壊寸前に陥る中、極秘裏に移送中だった動物兵器の軍用犬たちが脱走。逃げ場のない人々を襲い始める・・・。

 

タイトルの「プロジェクト・サイレンス」とは、政府の国家安保室が秘密裏に進めていた軍用犬を使った生物兵器プロジェクトの名称。

軍用犬といっても当初はレスキュー犬を想定していて、事故などに遭遇した被災者からの助けを求める声に反応して、救出を行う「救助犬」を開発していた。ところが、途中から「攻撃犬」の開発に変更された。遺伝子操作によって攻撃力をパワーアップした犬のクローンをつくり、頭部に埋め込まれた脳内チップにコマンドを入力してターゲットを指定することで、ターゲットの音を聞いて攻撃する最強攻撃犬の開発だ。

この変更による動物兵器開発は、アメリカと西ヨーロッパ諸国の要請によるもので、韓国政府が秘密裏に始めた極秘プロジェクトだった。

なぜアメリカなどからの要請があったのか?

アメリカと韓国との軍事的な関係は、法律上は両国は対等な軍事同盟となっているが、実際には韓国はアメリカの「属国」的な扱いを受けている。

韓国にはアメリカ軍の基地があり、3万人近い米軍兵士が常駐し、有事の際は米軍が作戦統制権を握っていて、そんな国は世界中探しても韓国だけといわれる。

また、普段からアメリカの主導のもとで日米韓の軍事協力や共同訓練が実施されて、常に有事に備えている。

そんな従属的な関係にあるからこそ、動物兵器という倫理上問題があるような兵器開発であっても、アメリカは平気で韓国に押しつけている、と本作の監督はいいたかったのかもしれない。

 

しかし、この動物兵器開発は失敗に終わってしまう。

遺伝子操作や脳内チップによって強化されたクローン犬は、次第に制御不能となり、飼い主まで襲うようになったため、プロジェクトは失敗。犬の殺処分が決まり、極秘裏に輸送することになる。

「絶対に漏洩させてはならない沈黙の国家プロジェクト」というわけで「プロジェクト・サイレンス」と名づけられたのだろう。

ところが、殺される運命にあった実験犬たちが、濃霧に包まれた空港大橋での大事故をきっかけに脱走し、取り残された生存者たちを無差別に襲い始めるというのが本作のストーリー。

 

本作の舞台となった海上に架かる空港大橋というのは仁川大橋がモチーフになっているようだ。

仁川大橋は仁川国際空港に通じる橋で、海上橋梁部分が約 12 kmもあって韓国で最も長い橋。大型船舶が下を通過するための桁下(水面から橋桁まで)の高さは74mもある。

また、多重玉突き事故は2015年2月、霧と海霧による視界不良のため起こった仁川国際空港高速道路の永宗大橋での合計106台を巻き込んだ事故を参考にしているとみられる。

登場する攻撃犬はCGでつくられていて、巨大な橋が倒壊する様子も最新のVFX(CG)技術と巨大な実物大セットを巧みに組み合わせていて、なかなかリアルだった。

 

映画を見終わってから、主役のジョンウォンを演じたイ・ソンギュンが、韓国の劇場公開前にカンヌ国際映画祭で初公開された2023年5月の半年後、同年12月に自殺したことを知った。

その年の10月、彼は違法薬物を使用した疑いがあるとして警察の捜査を受けたが、本人は疑いを否認し、薬物検査の結果は陰性だったという。

しかし、警察によるリークもあったようで、マスコミは大騒ぎして彼を追い詰めた。

ネットなどでの過度な誹謗中傷もあり、彼は耐えられなかったのではないか。

本作での熱演を見た直後だっただけに、やりきれない気持ちになった。

3つの星がくっきりの小さなガ

木曜日朝の善福寺公園は快晴。梅雨が明けて本格的な夏がやってきたような朝。しかし、まだ梅雨の晴れ間の中休みだとか。

 

気温が高いと、いつもは日が照ってから咲く上池の水生植物のアサザが、朝早くから開花している。

そこへハチが蜜を吸いにやってきていた。

蜜を吸うだけではない。

花の上でイトトンボが交尾中。

どうせ結ばれるなら美しい場所で、と思ったのか、どうか。

 

結婚オメデトー!と、くっきりハートマークで祝福。

エサキモンキツノカメムシ。

 

下池にまわると、葉っぱの上に枯れ葉が落ちてる?

いや、枯れ葉じゃない。

枯れ葉に擬態したガ、ミツボシツマキリアツバ。

ヤガ科ツマキリアツバ亜科の1種で、翅の真ん中あたりに3つの白紋がある。
3つの星があり、ツマ(褄)が断ち切られたようになっている翅の厚いガ、というので三星褄切厚翅(ミツボシツマキリアツバ)。

日本列島+朝鮮半島、中国、ロシア南東部あたりに分布しているとか。

 

アベリアの花の蜜を吸いに、きのうはオオスカシバ、けさはホシホウジャクがやってきた。

オオスカシバもホシホウジャクもハチに擬態して花の蜜を吸うスズメガの仲間。

ハチドリのようにホバリングしながら蜜を吸う姿がスズメに似ていること、翅や腹部に「星(斑点)」があるので星蜂雀(ホシホウジャク)。

英語でもHummingbird moth。

 

真夏のような日差しに誘われてアオスジアゲハが飛んできた。

ヤブガラシの花の蜜を吸っているが、この花にはこのところ毎日のようにいろんな虫がやってきては蜜を吸っている。

よほどおいしい蜜を出すのだろうか?

真夏に咲く花というのは意外と少ないもの。

そんな真夏に花を咲かせるのがヤブガラシで、しかも開花時間が長く、花は小さいけれどもサイズとしては虫の大きさにぴったり。

日光が当たると表面にたっぷりと蜜を分泌するので、虫たちにとっては大人気の「レストラン」となっているようだ。

 

そばではチョウトンボが日に照らされて輝いていた。

トンボは肉食なので花蜜には興味なし。

カワセミも飛んできてエサを探している。

今年最初に生まれた1番子が大きくなって、一人前になったようだ。。

日差しを避けて涼しいところからねらってる?

2番子もどこかにいるのかな?