善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

2011-01-01から1年間の記事一覧

大晦日 スイセン咲く

大晦日朝の善福寺公園は晴れ。 子ども広場のあたりのスイセンが3輪ほど咲き出していた。 下池に回ると、オナガガモ、カルガモに混じって、今年もやってきました。ハシビロガモのつがい。相変わらずオスがメスを追いかけている。 自然保護区に寄ると、ムラサ…

早くもロウバイ咲く

年の瀬29日の善福寺公園。先週もそうだったが、このところの寒さから、上池も下池も部分的に氷が張っている。 早くもロウバイが開花。ここは公園で一番はやく日の光が達するところ。お日さんの力はすごい。 下池をめぐっているとギザギザの枝。枝よ、なんで…

目白 五城目

きのうは秋田料理の店「五城目(ごじょうめ)」で痛飲。 JR目白駅から5分、正確には新宿区下落合のはずれ。昔風の店構え。入ると右手はカウンター席で、10人ほどが座れる。左手は座敷になっていて10数人は入るだろうか。 ビールのあと、秋田の酒を注文。ま…

佐藤雅美 私闘なり、敵討ちにあらず

佐藤雅美『私闘なり、敵討ちにあらず』(文藝春秋)を読む。 このところ海外ミステリばかり読んでいて、久しぶりの江戸時代ものだったから、六郎左衛門とか兵太左衛門とか出てくるとハテだれだっけと戸惑ってしまう。読み進めるうちにだんだん慣れてくる。 …

アシナガバチの巣

朝起きてわが家の前のヒメシャラの木をヒョイと見ると、白いものがぶらさがっている。 はて花かしら?とよく見ると、何と白い小さなハチの巣だった。 今まで葉っぱが繁っていてわからなかったが、落葉して枝だけになってようやく気づいた。こりゃ大変と調べ…

ヘニング・マンケル 背後の足音

ヘニング・マンケル『背後の足音』(創元推理文庫)を読む。 最近ヨーロッパもの、特に北欧のミステリーをよく読むが、本書もスウェーデンのミステリー。今年評判になっている本。 あらすじは──。 夏至前夜、3人の若者が自然保護地区の公園でパーティを開い…

国立劇場 元禄忠臣蔵

国立劇場の12月歌舞伎公演『元禄忠臣蔵』を観る。 全10作のうち今回は『江戸城の刃傷』『御浜御殿綱豊卿』『大石最後の一日』。贔屓の吉右衛門が大石蔵之助と徳川綱豊の2役をやるというので出かけていく。 芝居の最後の義士と娘の悲恋に涙するも、なかなか考…

新聞販売店の青年

本ブログの筆者は某全国紙、早い話が朝日新聞を講読している。ずっと昔から朝日を読んでいて、それが習慣となって、引っ越すときも自分から販売店に電話して配達してもらっている。 ほかの新聞はどうだか知らないが、朝日は毎月、プロ野球の試合とか展覧会、…

自由律句

先週の土曜日(10日)は、所属する地域のミニFM放送局「ラジオぱちぱち」の公開放送の日だった。 詳しくは「ラジオぱちぱち活動日記」ブログ参照ください。 http://radio88.exblog.jp/17284605/ 詩人マグーさんの「イチお詩、読みた詩、読ませた詩」のコーナ…

『ステキな金縛り』 della Casa(デッラ・カーザ)

日曜日は大泉学園にあるT・ジョイ大泉で三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』を観る。 行こうと思い立ったのが朝の7時すぎ。調べると第1回上映が午前9時から。終わるのが11時35分。すぐにネットで予約。 8時15分ごろのバスに乗れば20分足らずで大泉学園駅に着…

まさに隠れ家 楸(ひさぎ) 麻布店

きのうは麻布にある「楸(ひさぎ)」という店へ。 牡蠣料理の店で、銀座に本店がある。ホントは銀座の店に行こうと予約の電話を入れたら、「いっぱいです」とのこと。12月の忘年会シーズンだけのことはある。しかもその店は8人ぐらいしか入れないこじんまり…

井上ひさしの読書眼鏡

なぜかこのところ井上ひさしの本を読んでいる。というか死後になって生前書いた本が相次いで出版されているせいもあるが。 『井上ひさしの読書眼鏡』(中央公論新社)を読む。 「読売新聞」の2001年1月28日付から04年4月25日付までの読書欄?に載ったエッセ…

落銀杏知多少

日曜日の善福寺公園は快晴。風強し。 木々もだいぶ紅葉が進み、葉っぱが落ちて初冬の風景。 しかし、今年はどの木の紅葉も色が汚いのが多いのはなぜだろうか? まさか放射能の影響ということはないだろうが・・・。 9月の台風による塩害では?という声もあると…

大野更紗 『困っているひと』

大野更紗さんの『困っているひと』を読む。 ミャンマー(ビルマ)の難民問題を研究し、現地にまで出かけていってNGOの活動にのめり込んでいた著者(当時24歳の大学院生)はある日突然、難病に襲われる。あちこちの医療機関を、それこそ難民のごとくまわり…

井上ひさし『一分ノ一』

井上ひさしの『一分ノ一』を読む。 井上作品らしく長い長い小説。ただし未完。ハードカバーで上下889ページ。『吉里吉里人』834ページと比べれば文字が倍ぐらい大きいが(しかも『吉里吉里人』は2段組み)。 未完であるにもかかわらず、抱腹絶倒、メチャおも…

晩秋の公園

久々の善福寺公園。朝は薄い雲が出ているものの晴れていて過ごしやすい。 上池のジャングルジムのそばに黄色い花がこぼれるようにたくさん咲いている。 去年も見たが、ハナセンナ(花センナ)。別名「アンデスの乙女」。原産地はブラジル、アルゼンチンで、…

平成中村座 11月大歌舞伎

善福寺公園にはこのところよく行っているのだが、散歩はあまりしない。散歩しないで、ただいる。日曜日は朝の8時から夕方4時まで公園に滞在。まるで公園で暮らしている感じ。 そのワケは、3日から公園で「トロールの森」というアート展が開かれていて、私が…

ミレニアム3

遅ればせながらスウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』を読了。 「ミレニアム」三部作の完結編。あらすじはというと──。 小柄な体型と全身にタトゥーとピアスを施した外見に愛想のない態度だが、ずば抜けて明晰な頭…

公園の「黄金バット」

3日の文化の日から、わが家のご近所の都立善福寺公園で野外アート展「トロールの森」が始まった。 善福寺公園は駅からも遠く離れ、住宅街にある公園。そこで国際的なアート展が毎年開催され、今年で10周年を迎えたというのは意義深い。 最初は3人のアーティ…

今年もキンクロ

土曜日の善福寺公園は快晴。風は冷たいが、日なたはあったかい。 上池のオナガガモ、また増えたかなと思ってながめていると、今年もやってきましたキンクロハジロ。 まだ10羽ぐらいかな。これから続々と北の国からやってくるだろう。 公園のあちこちでアート…

秋に咲く夏の花

わが家はただいま花盛り。 半年ほど前、伊藤園のお茶を買ったときについてきたスイートバジルのタネをまいたら、芽が出て葉を茂らせ、何度か食卓に甘い香りを提供してくれたが(サラダには最適)、数日前から可憐な花を咲かせるようになった。 夏も直前にな…

ミレニアム1、2

先月、プラハとウィーンの旅をした折、行き帰りの飛行機で読む本としてスティーグ・ラーソンのミステリー小説『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』を持って行った。 上下2冊の長編だったがアッという間に読んでしまった。『ミレニアム』は「ドラゴン・タ…

国立劇場45周年 開幕驚奇復讐譚

国立劇場開場45周年記念の歌舞伎公演が大劇場で行われていて(10月から来年4まで「歌舞伎を彩る作者たち」と銘打って6シリーズ上演)、その皮切りとなる通し狂言「開幕驚奇復讐譚(かいまくきょうき あだうちものがたり)」を観る。 「開幕驚奇」は「開けて…

おいしいおでんの作り方

めっきり秋らしくなって、おでんが食べたくなった。 かつて料理研究家の丸元淑生氏に傾倒していた。 丸元氏はもとは小説家だが、自分と家族を健康にする栄養学に目覚め、独自に学んでシステム料理学とかシンプル料理学とかいう新しい家庭の料理学を開拓した…

土鍋でごはんの幸せ

わが家の電気炊飯器が動かなくなってしまった。これだから電気は困る。 修理に回すか買い換えるか、逡巡したが、とりあえずごはんは毎日炊かなくてはいけない。 フト、わが家のガス台(ビルトイン式)には炊飯機能もついていることを思い出した。鍋をのせれ…

秋に咲くサクラの気持ち

日曜日の善福寺公園。朝から蒸し暑い(とうとう日中は30度近くにまで上昇)。 久々に公園を訪れたが、早くも北の国からオナガガモが飛来していた。 先月の台風による被害で、枝を折った木があちこちに。倒れた木はすでに片付けられたようだが、根っこの部分…

プラハ・ウィーンある記 9

プラハ・ウィーンの旅8日目(9月30日)も絵画・音楽三昧。 せっかくカフェ文化の街ウィーンに来たのだからと、ウィーン工科大学近くにある「カフェ・シュペール」で朝食。 1880年創業の老舗中の老舗。いろんな分野の芸術家たちが常連として通い、クリムトら…

プラハ・ウィーンある記 8

プラハ・ウィーンの旅7日目(9月29日)も美術と音楽三昧。 まずは地下鉄U2のミュージアム・クオーターにある「レオポルト美術館」へ。 アートコレクター、ルドルフ・レオポルト氏の個人コレクションを一般公開した美術館。いちばんの特徴は世界最大のエゴ…

プラハ・ウィーンある記 7

プラハ・ウィーンの旅6日目(9月28日)は大型バスで国境を越えて(といってもいつ国境をすぎたのか、ノンストップなのでわからず)オーストリアのウィーンへ。 3時間半ほどかかってウィーン駅に到着。ここで電車乗り放題の72時間チケットを買い、14時すぎに…

プラハ・ウィーンある記 6

プラハ・ウィーン旅行の5日目(9月27日)はプラハを離れてオーストリアのウィーンに向かう途中、チェコの南にあるチェスキー・クルムロフへ。 ところがここでとんでもな事態が発生。プラハに着いた翌日、プラハ中央駅近くのバスターミナルでチェスキー・クル…