善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

#ヨーロッパ

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その13 ビルニュス大学

旅の最後にリトアニアの首都ビルニュスにあるビルニュス大学を紹介しよう。 ビュリニス大学にはバルトの旅11日目の9月4日と、この日は時間切れだったので翌日、リトアニアを去る日の12日目朝の2回行った。 ビュリニス大学は1570年、イエズス会が高等学校を設…

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その12 琥珀とミツバチの国

リトアニアの首都ビリニュスの2日目はホテルで朝食。 まずはホテル近くのハレス市場へ。 旧市街を歩いていく。 少しずつ人も増えてきた。 代々のリトアニア大公が住んだ王宮。 王宮の壁にあったのは日時計だというが、ハテいま何時? リトアニアの国章。 子…

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その11 壁画とベン・シャーン

リトアニアのカウナス2日目。 午後は列車で首都ビリニュスに移動するが、その前に前日に続きモダニズム建築&アールデコ建築巡り。 カウナスに残る古い住宅。 カウナスでは壁一面に描かれた壁画も多い。 カウナスのいたるところで、街角のアートを目にするこ…

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その10 チュルリョーニス

リトアニア第2の都市カウナスに着いて、真っ先にめざしたのが国立チュルリョーニス美術館だった。 ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス(1875年~1911年)は、リトアニアを代表する画家で作曲家。 今年は生誕150周年というので、リトアニアで…

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その9 十字架の丘

ラトビアから、最後の訪問国リトアニアへ。 リガを朝6時に出るバスで、国境を越えてリトアニアのシャウレイへ。 朝早いので朝食は前夜にスーパーで買っておいた味の素のカップ麺「OYAKATA」。 ヨーロッパではけっこう人気みたいで、即席のラーメンはこれだけ…

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その8 ラトビア国立図書館

ラトビアのリガ滞在3日目の9月1日午後、午前中のユーゲントシュティール建築巡りのあと、コーヒーショップで軽食。 トラムで川向こうにあるラトビア国立図書館へ向かう。 バルト三国では、交通機関を利用するとき現金は使えず、ICカードとかアプリが必須。乗…

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その6 茅葺き屋根

ラトビアの歴史に触れようと、バスで30分ほどのところにあるラトビア野外民族学博物館へ。 ホテルを出て、きのう行った国立歌劇場の前を通ると、バレエダンサーの像があり、その脇の銘板には「マリス・ルドルフ・リエパ」と名前が刻まれていてバラの花が1輪…

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その5 白鳥の湖

エストニアとサヨナラして隣国ラトビアに向かう日。 朝早く出発しようと前夜、7時55分発のバスを予約しようとしたら、何と満席だった。 やむなく次の11時10分発で15時すぎにラトビアの首都リガに到着するバスを予約。 出発まで時間ができたので、計画を変更…

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その4 櫛目文土器

3泊したタリンのホテルをチェックアウトし、内陸にあるエストニア第2の都市タルトゥをめざす。 朝8時発のバスで約2時間半の旅。 タルトゥのバスターミナルに到着すると、すぐ目の前にあるのが本日の宿「Hotell Tartu」。 午前中に到着したのでホテルに荷物を…

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その3 ラヘマー国立公園

朝10時出発で「ラヘマー国立公園への日帰りツアー」に参加。 ホテルは朝食付きなので、まずは腹ごしらえ。 タリン観光案内所に集合で、参加者は合計7人。運転手兼ガイド1人の英語によるガイドツアー。 ラヘマー国立公園はエストニアにある6つの国立公園の…

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その2 再開発

バルト三国の旅、エストニア・タリンの2日目。 ホテルは朝食つきなのでおいしくいただく。 デザートにスイカがついているのがうれしい。 タリンでは街の再開発が進んでいるというので、午前中はノブレッスネルというかつての軍港へ。 今は使われていない軍艦…

発見とグルメの旅 バルト三国を往く その1 歌う国民

8月25日(月)から9月6日(土)までの14日間、北欧バルト海沿岸の国、エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国と呼ばれる地域を旅してきた。 いつものように2人旅で、今回はまったくの個人旅行。フライトとホテル、現地での日帰りツアー、コンサートの…

波国・匈国(ポーランド・ハンガリー)の旅 ~その11 アウシュビッツと日本の関係ふたたび

宿の近くにロバート・キャパの名を冠したアートギャラリーがあった。 「ロバート・キャパ現代写真センター」といって、ハンガリー出身の報道写真家ロバート・キャパの現存する最大のコレクションを所蔵しているという。 ロバート・キャパのデビュー作で、彼…

波国・匈国(ポーランド・ハンガリー)の旅 ~その10 藤本壮介 公園の中の「音楽の家」

いよいよポーランド・ハンガリーの旅も終盤、ブダペスト滞在も残り少なくなってきて、朝は温泉へ。 ハンガリーには火山がない。しかし、温泉は各地で豊富に湧き出している。その理由は、カルパチア盆地に位置するハンガリーの地下には比較的浅いところに熱源…

波国・匈国(ポーランド・ハンガリー)の旅 ~その9 石はなくても土がある ジョルナイのセラミック

ブタペストの街並み。 市内の交通機関は地下鉄、バス、トラムを利用。 65歳以上は無料なのでチケットを買わなくていいのも助かる。 ハンガリーのガウディーといわれるレヒネル・エデンの建築で見逃せないものがある。それはセラミックのタイルを多用している…

波国・匈国(ポーランド・ハンガリー)の旅 ~その8 ハンガリーのガウディ レヒネル・エデン

クラクフ駅から夜行列車で南に向かう。 めざすはスロバキアを飛び越えてハンガリーのブダペスト。 クラクフ22時04分発で、ブダペストの到着予定は翌朝の8時29分。 ホントは寝台に乗りたかったが、予算の都合でただの深夜列車。 定員6人のコンパートメントだ…

波国・匈国(ポーランド・ハンガリー)の旅 ~その7 アウシュビッツとピルケナウ

朝、クラクフからバスで約1時間半ぐらいのところにあるアウシュビッツへ。 ここは大量虐殺の現場であり、同時に多くの被害者たちの鎮魂の場でもある。 ここでなくなった人たちの名前がえんえんと呼ばれていた。 正式名称は「アウシュヴィッツ=ビルケナウ-ド…

波国・匈国(ポーランド・ハンガリー)の旅 ~その6 何と再びスタニスワフ・ヴィスピャンスキ

クラクフ3日目は、1596年までポーランド王国の首都だったクラクフの王宮、ヴァヴェル城へ。 ポーランド王カジミェシュ3世の命により970年に建てられたという。 世界にその価値を認められている世界遺産。1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づ…

波国・匈国(ポーランド・ハンガリー)の旅 ~その5 マウォポリスカの木造建築教会群

ポーランド南部は「マウォポルスカ(小さなポーランド)」と呼ばれ、そこには15~16世紀に伝統的な木造建築技術を用いて建造されたゴシック様式の木造の教会が点在しており、「マウォポルスカ南部の木造教会群(Wooden Churches of Southern Małopolska)」…

波国・匈国(ポーランド・ハンガリー)の旅 ~その4 動き出す「額縁の中の少女」

ワルシャワ3日目は旧王宮をめざす。 まずは宿のレストランで朝食。 世界遺産に登録されているワルシャワ歴史地区(旧市街)。 その中心にある旧王宮にレンブラントの作品が展示されてある。 薄暗い部屋に並んで飾られていたのは、ポーランド最後の国王スタニ…

波国・匈国(ポーランド・ハンガリー)の旅 ~その3スタニスワフ・ヴィスピャンスキ

ポーランドに行ったらぜひともこの人の作品を観たいと思った。 19 世紀末から 20 世紀初頭にかけて活躍したポーランドの芸術家スタニスワフ・ヴィスピャンスキ(Stanisław Wyspiański、1869~1907年)だ。 きっかけは、北海道ポーランド文化協会会誌「POLE第…

波国・匈国(ポーランド・ハンガリー)の旅 ~その2 民謡から生まれたワルシャワ労働歌

ワルシャワ2日目の朝。 宿はB&Bなので朝食つき。 びっくりしたのはハチミツがミツバチの巣ごと出てきたこと。 聞けばこの宿では屋上でミツバチを飼って養蜂をしているそうで、自家製のハチミツも売っていた。 おいしい朝食後、いよいよワルシャワの町へと繰…

波国・匈国(ポーランド・ハンガリー)の旅 ~その1 高齢者にやさしい国

今月9日(日)から24日(日)までの16日かけて、ヨーロッパの東というか中央あたりに位置するポーランドとハンガリーを旅してきた。 あいだにスロバキアを挟んで北にポーランド、南にハンガリー。ともにかつては社会主義国として“東” のソ連の影響下にあった…

プラハ・ウィーンある記 9

プラハ・ウィーンの旅8日目(9月30日)も絵画・音楽三昧。 せっかくカフェ文化の街ウィーンに来たのだからと、ウィーン工科大学近くにある「カフェ・シュペール」で朝食。 1880年創業の老舗中の老舗。いろんな分野の芸術家たちが常連として通い、クリムトら…

プラハ・ウィーンある記 8

プラハ・ウィーンの旅7日目(9月29日)も美術と音楽三昧。 まずは地下鉄U2のミュージアム・クオーターにある「レオポルト美術館」へ。 アートコレクター、ルドルフ・レオポルト氏の個人コレクションを一般公開した美術館。いちばんの特徴は世界最大のエゴ…

プラハ・ウィーンある記 7

プラハ・ウィーンの旅6日目(9月28日)は大型バスで国境を越えて(といってもいつ国境をすぎたのか、ノンストップなのでわからず)オーストリアのウィーンへ。 3時間半ほどかかってウィーン駅に到着。ここで電車乗り放題の72時間チケットを買い、14時すぎに…

プラハ・ウィーンある記 6

プラハ・ウィーン旅行の5日目(9月27日)はプラハを離れてオーストリアのウィーンに向かう途中、チェコの南にあるチェスキー・クルムロフへ。 ところがここでとんでもな事態が発生。プラハに着いた翌日、プラハ中央駅近くのバスターミナルでチェスキー・クル…

プラハ・ウィーンある記 5

プラハで気になったことをいくつか。 1つは赤い屋根のこと。プラハに限らずヨーロッパの民家の屋根はどれも赤い。これは赤い屋根瓦を使っているためだが、イタリアに行ったとき、どこかの市では法律で赤い屋根じゃないといけないと決まってるところもあるそ…

プラハ・ウィーンある記 4

プラハ・ウィーンある記の4日目(9月26日)は午前中、ユダヤ人街を歩く。 キリスト教徒からの迫害を受け、放浪の民となったユダヤ人。しかし、自分の国を持たず、放浪を繰り返しながらも民族のアイデンティティーを持ち続けたのがユダヤ人であった。 その名…

プラハ・ウィーンある記 3

3日目(9月25日)はプラハから電車で1時間50分ほど西にあるプルゼニュという町へ。 なぜこの町に行く気になったかというと、ビール消費量世界一(国民1人あたり)のチェコ(意外なことにドイツではなく、ドイツは第3位)にあって、ここがピルスナービール発…