善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

2012-01-01から1年間の記事一覧

西加奈子 ふくわらい

大晦日朝の善福寺公園は曇天。風はあるがそれほど寒くはない。 きょうも下池にカワセミがいるかと思ったが、姿なし。 そう毎日は出会えない。 西加奈子『ふくわらい』(朝日新聞出版)を読む。 不思議な魅力の小説だった。 あらすじはというと──。 紀行作家…

搗きたて餅の幸せ

30日は朝から雨模様。 また降り出す前の間隙をぬって善福寺公園へ。 夜来の雨がまだ残っていて、枝の水滴の中に公園の景色が映り込んでいた。 きのうツレアイが、栗きんとんを作るのにクチナシの実が必要、というので駅前のスーパーに行ったがなかった。そし…

後ろ姿のカワセミ

29日(土)の善福寺公園は晴れ。 下池をめぐっていると、善福寺川に水が落ちていくあたりにカワセミが1羽。かなりの至近距離。 くちばしが上下とも黒いからオスだ。 大木の根元にぴゅっとウンチしたり、毛繕いをしたり、くつろいでいる。 ときどき下をみてエサ…

気になるドラマ「純と愛」

はじめはギャーギャーと騒々しくて、「朝からうるさいなー」と敬遠していたNHK朝の連続テレビ小説『純と愛』。 あわただしい朝の時計がわりにしているので、つけっぱなしにしていてもじっくり見ることはなかった。しかし、なぜかここ一週間ほどからよく見…

川瀬七緒 147ヘルツの警鐘

川瀬七緒『147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官』(講談社)。 2011年に『よろずのことに気をつけよ』で江戸川乱歩賞を受賞した人。 どうなんだかなーと思いつつ読み始めたが、なかなかおもしろかった。 冒頭いきなり司法解剖のシーン。これがなかなかリアル。…

中ザワヒデキ展 脳で視るアート

クリスマスイブの24日朝の善福寺公園は晴れ。 公園を途中までめぐって、そのまま吉祥寺へ。 武蔵野市立吉祥寺美術館で開催中の「中ザワヒデキ展 脳で視るアート」を観る。 同展は12月8日(土)から来年2月17日(日)まで。 何しろ入館料100円(小学生以下と65…

丸いカワセミ

日曜日朝の善福寺公園は曇り。寒い。しかし風はそれほどない。 21日は冬至だった。ということはきのうから日が一日とのびていく楽しみがある。 下池をめぐっていると、2、3人がジッと池の小島を観察している。 「カワセミがいますよ」とそっと教えてくれる。…

国立劇場 鬼一法眼三略巻

きのうは国立劇場で『鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)』を観る。 鬼一法眼、一條大蔵卿(いちじょうおおくらきょう)の2役を中村吉右衛門。ほかに梅玉、魁春、歌六、東蔵、又五郎、芝雀など。 この芝居、もともとは人形浄瑠璃によって上演…

「寅蔵」再訪

きのうは仕事仲間と、以前いちど行ったことのある駒込の「寅蔵」へ。 JR駒込駅東口から歩いて数分。 「寅蔵」といっても浪花節の虎造なんかとは関係なく、中華の店。中国人のご主人は寅年生まれで、「蔵」とは中国では「館」を意味するのだとか。 炒めものを…

「特捜部Q」と「フロスト警部」

デンマークのミステリ作家、ユッシ・エーズラ・オールスンの『特捜部Q』シリーズの第1作と第3作を読んで、第2作を読んでないことに気がつき、あわてて読了。 ちょっと猟奇的で、おぞましい記述に辟易しつつも、読後感は「おもしろかった」 『特捜部Q キジ殺…

高橋一清 作家魂に触れた

高橋一清『作家魂に触れた』(青志社) 新聞の書評を読んで手に取った本。 筆者は文芸春秋の「文学界」や「オール読物」などの編集者として著名作家を担当する一方、新人作家の発掘、育成にもかかわり、芥川賞や直木賞の選考に当たる日本文学振興会理事も務…

西荻窪 とりかず

きのうは飲み仲間と1週間後に迫った「有馬記念検討会」と称して地元の西荻窪駅周辺でイッパイ。 駅の改札口に夕方6時に集合して繰り出すが、ナント西荻はその時間まだ飮み屋の開店には早いんだね。けっこう閉まっている。 そぞろ歩いてみつけたのが、南口に…

ベニバナトキワマンサク

日曜日は投票日。東京では総選挙の小選挙区と比例、最高裁判事の国民審査に加えて都知事選挙もあるから、あわせて4回の投票をすませてから善福寺公園へ。快晴で、あたたかい。 散歩仲間でもある鳥と植物に詳しい友人と遭遇し、「こないだのブログに載ってい…

桜木町 だるま

何日か前、飲み助の友人から“至急報”が入った。 「緊急事態。横浜・日ノ出町の老舗のヤキトリ「だるま」が年内で終了とのこと。大阪の飲み仲間からウナ電が届いた。何とか最後にもう一度行きたい、行きた~い」 それならと、きのう14日に付き合うことにした…

西荻窪 山下食堂

きのうの歌舞伎公演が午後4時開演、7時20分終演で早く終わったので、西荻窪まで取って返し、「山下食堂」というビストロへ。 西荻窪駅南口から2、3分。去年5月にオープンした店。 仕事でお世話になっていた西荻窪在住の女性がいて、今年11月の「トロールの森…

十二月歌舞伎 籠釣瓶花街酔醒

きのうは新橋演舞場で十二月歌舞伎夜の部を観る。 勘三郎の「無念」の死から間もない。 半分暗い心持ちで出かけたが、会場は満員でにぎやか。 みなさんの思い出の中に勘三郎は生きているのだろう。 演目は『籠釣瓶花街酔醒』(かごつるべさとのえいざめ)と…

特捜部Q Pからのメッセージ

11日の善福寺公園は空気は冷たいがいい天気。 公園を1周していると、上池の浄水場となりの広場に見事な落ち葉の山。これも芸術だ! 下池にまわると、イチョウのキャンバスに樹木のシルエット。 ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q Pからのメッセージ』…

人生の特等席(原題Trouble with the Curve )

日曜日は大泉学園にあるT・ジョイ大泉でクリント・イーストウッド主演の「人生の特等席」を観る。 クリント・イーストウッドの主演は「グラン・トリノ」以来4年ぶりという。 ただし監督は別の人( ロバート・ロレンツ ) 話の展開も「グラン・トリノ」と似てい…

師走のカワセミ

土曜日朝の善福寺公園は快晴。空気が冷たい。 公園前の「子ども広場」わきに咲いているのは、マンサクの花か。 たしか、早春のころ、ほかの花に先駆けて咲くから、「まず咲く」「まんず咲く」がなまって「マンサク」になったという話を聞いたことがあるが、…

三浦丈典 こっそりごっそりまちをかえよう。

三浦丈典『こっそりごっそりまちをかえよう。』(彰国社) 「じぶんのいえにあだ名をつけよう」や「自分がねこだったら近所のどこで昼寝するか考えてみよう」など、「まちを変える」をテーマにしたエッセー集。 筆者は1974年生まれの建築家。わかりやすい語…

大イサキ

久しぶりに荻窪駅隣のタウンセブン地階にある魚屋をのぞく。 ダイコンに合う魚が食べたくてブリとかサンマを探していると、「いいのが入ったから買ってってよ」という。 見ると大きなイサキ。40センチはある。刺し身にすると旨いという。 イサキといえば夏が…

ツワブキ咲く

日曜日朝の善福寺公園は快晴。けっこう冷えているが日なたは温かい。 上池の端にツワブキが黄色い花を咲かせている。この季節に鮮やかな黄色。 秋に花を咲かせるキク科の植物だからだろう。 ツワブキは石蕗、艶蕗とも書き、キク科ツワブキ属の多年草。 ツワ…

モミジの名所 平林寺

いつの間にか12月となり、2012年もあと1カ月。 1日(土)は朝から近所の歯科医院の先生から教えてもらった紅葉の名所へ。 JR武蔵野線新座駅近くにある「平林寺」。 臨済宗妙心寺派の別格本山で、同派の関東における修行道場という。 永和元年(1375)に現在の岩…

操上和美―時のポートレイト

東京都写真美術館で開催中の「操上和美―時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間。」展(12月2日まで)をみるため恵比寿へ。 ヒョイと空をみると変わった雲が。何雲っていうんだろうか。 段々畑雲、空飛ぶじゅうたんの競争・・・? 不思議な感覚…

現代台湾鬼譚─海を渡った「学校の怪談}

伊藤龍平・謝佳静『現代台湾鬼譚─海を渡った「学校の怪談」』(青弓社)を読む。 日本語の「幽霊」を意味する中国語「鬼」は、現代の台湾でどのように恐怖の対象になっているのか。 海を渡って日本から台湾に広まって台湾流にアレンジされたこっくりさんや「…

お天道さまとのつき合い方──トロールの森おわる

善福寺公園で開催されていた国際野外アート展「トロールの森2012」も23日が最終日。 野外イベントの最大の敵は、雨だ。 23日も、前日の予報は「朝から雨」だった。 わがラジオぱちぱちは野外劇「黄金バット・タイムマシン見世物小屋」を予定していた。 一応…

立川談志一周忌 追善落語会

きのうは東京・有楽町のよみうりホールで「立川談志一周忌特別公演 立川流追善落語会」。 きのうは談志のちょうど1周忌で、立川流総出演で23日まで3日連続で開催される追善落語会の初日。会場は満員のにぎわいだった。 そういえば、最後に談志の落語を聴いた…

公園の見世物小屋

2001年から杉並区善福寺地域で活動している「ラジオぱちぱち」。もともとは区立善福寺北児童館に通う学童クラブ(桃井第四小学校児童が対象)の父母会メンバーたちが立ち上げたもので、「子どもが主役」ということで「ラジオ善北こどもネットワーク」という…

赤羽正春 白鳥

先日、東京・杉並区の善福寺公園で開催中の国際野外アート展「トロールの森2012」で舞踏家の大坪光路氏のステージをみて、緑と青空の下の「白塗り」がものすごく新鮮だったものだから、「白」という色にあらためて興味を抱いた。 そんなとき、たまたま手にし…

立石 鳥房

きのう(19日)はウワサに聞いた立石の「鳥房」へ。 京成立石駅を降りてほんの1分ほど。商店街を入っていったところに「鳥房」の看板。 そこは小売りをするところで、鶏肉の専門店らしい。 すでに店のお兄さんが長い菜箸みたいなのを4本ぐらい操って、大きな鉄…