善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

お天道さまとのつき合い方──トロールの森おわる

善福寺公園で開催されていた国際野外アート展「トロールの森2012」も23日が最終日。
野外イベントの最大の敵は、雨だ。
23日も、前日の予報は「朝から雨」だった。
わがラジオぱちぱちは野外劇「黄金バット・タイムマシン見世物小屋」を予定していた。
一応、雨の場合は近くの小学校の教室を貸してもらうことになっていたが、できることなら外でやりたい。いっそ中止にしようか、どうしようか。さてどうしよう。
結局、こういう結論になった。
「こればっかりはお天道さまが決めることなんだから、しょうがないじゃないか」
雨ならあきらめて、晴れたらやろう、ということになって、そぼ降る雨の中、準備開始。
そして万端整って、即席のテントの下、空を見上げながら雨上がりを待つ。
こんなときはテキ屋の心持ちがよくわかりますね。
テキ屋殺すに刃物はいらぬ。雨の3日も降ればいい」という寅さんのセリフが浮かんでくる。
果たして、11時をすぎるころになると奇跡的に雨がやんできて、何とか2回の公演をやることができた。
雨模様をみながら決めた開演時間にぴったり合わせて、やってきたおばあさんがいた。チラシを受け取って子どもを連れてやってきた若いおかあさんもいた。
散歩中の人も寄ってきて、温かい拍手を送ってくれた。笑い声が寒空に響く。
雨にぬれた木々の緑の中での野外公演、お客さんが余計に熱心に見ていてくれる感じがして、“役者の気分”というものがちょっぴりわかった。
おかあさんと一緒にまんじりともせず見ていたあの少年は、家に帰ってどんな感想をいってくれるのだろうか。

きのう日曜日は、展示されていたアート作品の撤去が進み、われわれが利用した舞台も、もはや跡形もない。見世物小屋やタイムマシンなどの舞台装置もすべて終演後バラバラにし、粉々にしてしまったから、まさに夢のあとという感じ。

われわれが見世物小屋をオープンしたあたりの池の端に、ひっそりとホトトギスの花が咲いていた。
イメージ 1

下池には、今年もハシビロガモ
イメージ 2

公園からの帰り道に見た見事な紅葉。
イメージ 3

児童館前の美樹園公園ではお茶の花が満開だった。
イメージ 4