善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

立川談志一周忌 追善落語会

きのうは東京・有楽町のよみうりホールで「立川談志一周忌特別公演 立川流追善落語会」。
きのうは談志のちょうど1周忌で、立川流総出演で23日まで3日連続で開催される追善落語会の初日。会場は満員のにぎわいだった。

そういえば、最後に談志の落語を聴いたのは、あれはたしか亡くなる1年ぐらい前の夏の国立演芸場だったか。

直弟子総出演ということで、孫弟子を除き2つ目以上の直弟子がズラリと並んで一門あいさつ。ただし、談春の姿はなかったが・・・。
家元が亡くなり、立川流新代表となった土橋亭里う馬が一門を代表して口上を述べ、直弟子1人1人を紹介して、今後ともよろしくお願いしますとあいさつした。横1列にズラリと並んだ姿はなかなか壮観。

初日のきのうは「談志十八番の巻」と題して演目は次の通り。
イメージ 1

錦魚 権兵衛狸
志の輔 三方一両損
左談次 阿武松
(中入り)
談志DNA対談
司会・志らく、松岡慎太郎、松岡弓子
ミッキー亭・カーチス 談志の思い出
里う馬 富久

慎太郎さん、弓子さんは談志の長男、長女。特に弓子さんの話しっぷりが談志そっくり。散骨の話とかお墓の話で盛り上がっていたが、談志が北朝鮮金正日のファンだったというのはナルホド談志らしいと思った(あとで出てきたミッキー・カーチスによれば談志はビンラディンも気に入っていて、追悼のためか、ビンラディンが被っていたのと同じ帽子を2年越しで手に入れたといって、被って登場した)。
弓子さんは、談志は「男はつらいよ」の寅さんみたいな人だったといったが、談志自身は寅さんが嫌いだったという。(日本人の描き方が類型的だとか何とかいってたが、ホントの嫌いな理由は自分に似ているからか?)

散骨の話もおもしろかった。
談志は海が好きで、特に沖縄の慶良間諸島渡嘉敷島(だったか)によく行ってシュノーケリングをしながら魚にエサをやったりしていたが、亡くなって粉状になった談志の骨を渡嘉敷島の海にまいたところ、魚にみんな食べられてしまった、という話をおかしげにしていた。これも供養ということなのだろう。

志の輔は久々の古典。富山県出身だが江戸っ子の口調でまくしたててさすがにうまい。
左談次の「阿武松」、里う馬の「富久」も見事だった。

帰りはガード下の「ねのひ」というヤキトリ屋でイッパイ。
ビールに日本酒にホッピー。つまみはヤキトリ。けっこういけた。

[観劇データ]
立川談志一周忌特別公演 立川流追善落語会
よみうりホール
2012年11月21日
18時開演
1階Q列25番