善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

モミジの名所 平林寺

いつの間にか12月となり、2012年もあと1カ月。
1日(土)は朝から近所の歯科医院の先生から教えてもらった紅葉の名所へ。

JR武蔵野線新座駅近くにある「平林寺」。
臨済宗妙心寺派の別格本山で、同派の関東における修行道場という。
永和元年(1375)に現在の岩槻市に建てられたが、寛文3年(1663)に川越藩松平信綱の遺言によって野火止に移された。
本堂まで一直線に配置された総門、山門、仏殿、中門は県指定の有形文化財
また、43万㎡もあるという境内林は武蔵野の面影を残す雑木林として国指定天然記念物になっていて、コナラ、クヌギなどに混じってモミジ(カエデ)が多くを占めている。

新座駅を降りて、整備された遊歩道を通って平林寺へ。
このあたりはまだ畑が多くて、途中、ニンジン畑をみつけた。
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「たぬき飛び出し注意」の看板も。
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広い敷地の境内に入ってビックリ。なんとモミジばかりの紅葉が一面に広がっている。
ちょうどきょうあたりが紅葉のピークというので、人も多い。
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それにしても、なぜモミジばかりがこれほど多いのだろうか。
コナラ、クヌギといった種類は昔から自生していたのかもしれないが、モミジはおそらく美しさを愛でるために意図的に植林されたものだろう。
昔ながらの雑木林と、あとから植えられたモミジとが融合し、紅葉のハーモニーを奏でているようだ。

ただし、途中、一天にわかにかき曇って雨が降り出し、ついにはヒョウまで落ちてきた。
移動性の低気圧が通りかかったのか、一時、本降りとなったが、数時間のちにはまた青空となった。

昼は平林寺から30分ほ歩いたところにある「新座 鞍馬」というそば屋へ。
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自家製粉石臼挽きで、十割そばというこだわりの店。
「地そば」とあるから自分のところでそばも作っているのだろう。
午後1時を過ぎていて、「もりそばは売り切れです」というので、粗挽きそばと玄挽きそばを注文。
「それにビールかお酒かどっちにしようか・・・」と迷っていると、「お酒類はありません」といわれてギャフン。
やむなく地ネギの天ぷらのみ追加注文。
ビールも酒も飲まず、ジッと待って、出てきた粗挽きそばと玄挽きそば。
2種類を並べたところをパチリ。
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玄挽きそばは、「玄」つまりそばの実の部分の甘みがほのかに口中に広がり、うまい。
最後に玄米茶とともに出てきた「そばのカリントウ」もお茶に合う。
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ただ、酒を飲ませてくれないそば屋なんて・・・。
何でも、この店のご主人は西荻窪の「鞍馬」で修行したそうだが、西荻・鞍馬はおいしいお酒を飲ませてくれますよ。