善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

#その他人文科学

こんな身近でネジバナ咲く

金曜日朝の善福寺公園は晴れ。雨上がりでさわやか。 けさも上池のカルガモのヒナは元気そうだった。 遠くにカワセミが止まっていた。久々に見るが、子育てはどうなったんだろう? 葉っぱの裏に止まっていたツマグロオオヨコバイ。別名バナナムシ。 葉っぱの…

西村玲さんの仏教における「創世記」

4月10日の朝日新聞のウェブ版で、大きな研究成果を上げて将来を期待されながら自ら命を絶った女性研究者の話を読んだ。 西村玲(りょう)さんという人で、2016年2月に亡くなったが、享年43という若さだった。 東北大学で日本思想史を学び、仏教研究で博士(…

きのうのワイン+「戦火の勇気」

スペイン・カタルーニャの赤ワイン「サン・ヴァレンティン(SAN VALENTIN)2016」 ワイナリーのトーレスは、スペインのバルセロナの近郊、ペネデス地方でワインを造り続けて140年以上の歴史を持つ老舗ワイナリー。 ブドウ品種のガルナッチャはスペインを代表…

きのうのワイン+冨田勲&しながわ翁

フランス・ラングドッグの赤ワイン「カデ・ドック・カベルネ・ソーヴィニヨン(CADET DOC CABERNET SAUVIGNON)2014」 ラングドッグはスペインとの国境からローヌ地区に渡って300kmに連なる地中海沿岸に広がる地域。 生産者のバロン・フィリップ・ド・ロスチ…

きのうのワイン+「荒野の決闘」

ニュージーランドの赤ワイン「セラー・セレクション・ピノ・ノワール(CELLAR SELECTION PINOT NOIR)2013」 日本で一番売れているニュージーランドワインだという。ワイナリーはシレーニ・エステート(SILENI ESTATES)。 ピノ・ノワール100%。柔らかい味…

ヘンな論文

サンキュータツオ『ヘンな論文』(角川学芸出版)を読む。 “珍論文コレクター”だというお笑い芸人のサンキュ-タツオ氏が集めた「ヘンな論文」についての考察。 図書館にある論文誌を片っ端から眺めておもしろそうなのを選んだという。 たとえば『日本建築学…

てんてん

山口謡司『てんてん』(角川選書)を読む。 齋藤希史氏著の『漢詩の扉』を読んでいたら、巻末の宣伝に『てんてん』という題の同じ角川選書の本があり、題名にひかれて手にした。 筆者の山口氏は大東文化大学准教授(中国文献学)で、平成24年の出版。 「てん…

藤田伸二 騎手の一分

藤田伸二『騎手の一分 競馬界の真実』(講談社現代新書) ある意味、スゴイ本だった。 何しろJRA(日本中央競馬会)の現役騎手が同じ仲間である騎手を個人名をあげて痛烈に批判し、JRAを真正面から批判しているのだから。 藤田騎手といえば1996年のダービー…

日本のタコ学

タコが好きだ。もちろん食べることに関してだが、魚屋やスーパーで生のタコが手に入ったらしっかり揉んでサッと茹でて(茹で時間が重要)刺身にして食べる。酢に通しておくと数日間は楽しめる。 最近よく目にするのはミズダコ(1匹は巨大だからぶつ切りにし…

牛はなぜ北を向く

保険料で確認したいことがあり、昔の社会保険庁、今の日本保険機構に電話した。「ねんきんダイヤル」というやつだ。すると、「もしもし」の声なんかよりも前に、録音された声でいきなりこう言ってきた。 「この電話を録音させていただきます」 言った、言わ…

赤羽正春 白鳥

先日、東京・杉並区の善福寺公園で開催中の国際野外アート展「トロールの森2012」で舞踏家の大坪光路氏のステージをみて、緑と青空の下の「白塗り」がものすごく新鮮だったものだから、「白」という色にあらためて興味を抱いた。 そんなとき、たまたま手にし…

知ろう 食べよう 世界の米

図書館から2冊の本を借りる。 1冊は橋本治『浄瑠璃を読もう』(新潮社)、もう1冊が佐藤洋一郎『知ろう 食べよう 世界の米』(岩波ジュニア新書)。 橋本氏については、東大生時代「とめてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く」の駒…

アカンベ考

きのう、ニュージーランドの先住民マオリ族の「アカンベ」のことを書いたが、気になっていろいろ調べてみた。 舌は、関東では「した」というより「べろ」というほうが多い気がする。そこで思い出すのが斎藤隆介作・滝平二郎絵の「ベロ出しチョンマ」の絵本。…

素朴な疑問

ここ2、3日の出来事に素朴な疑問。 中国で日本人の死刑執行。たしかに麻薬や覚醒剤などの薬物犯罪は重大犯罪だが、それでも日本で死刑はありえない。公正な裁判だったのかとの疑問も出ている。それなのに「死刑中止」も求めず、「抗議」もしない日本政府。 米…

カラオケ考

友人ご夫妻と赤坂で会食。その後、なぜかカラオケへ。酔いにまかせて少々ご機嫌になって選曲したのが、「童神」「ルビーの指輪」「サンタルチア」「大利根月夜」。ほかにも何曲かうたったはずだが記憶になし。 それにしても不思議な取り合わせだ。前にうたっ…

ローマです!

大学生の息子がローマ旅行から帰って来た。炊きたてのご飯を食べさせてあげる。 1週間のローマ滞在の旅。といっても行き帰りの時間を除けば正味ローマにいたのは4日間ほど。それでも学割で8万円ナニガシで行ってこられるのだから、格安の旅だ。もちろん向う…

幸せな床屋

行きつけの床屋が住宅街の中の小さな店通りにある。 行きつけといっても日ごろの無精のせいで2~3カ月に1回ぐらいなのだが、かれこれ10数年もその床屋にしか行ってない。主人は70歳をとっくにすぎたオバチャン(みんなは親しみを込めてそう呼んでいる)。…