善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

コシアキトンボが羽化したよ!

土曜日朝の善福寺公園は快晴。初夏どころか真夏の日差し。

 

タチアオイの花が咲き始めた。

梅雨入りと梅雨明けを知らせる花、ともいわれる。

梅雨入りのころに咲き始め、一番上まで花が咲き上がると梅雨が明けるといわれている。

しかし、梅雨入りは沖縄ではそろそろだが東京はまだだいぶ先だ。

 

シラサギの立ち姿。遠くに黄色いアサザが咲いている。

指が黒くて口角の位置が目よりうしろだから、ダイサギのようだ。

 

エサを漁りながら移動していくエナガ群れと遭遇。

おやおや?1羽が枝にとまったまま動かないでいる。

巣立って間もない幼鳥だろうか。

羽毛はモフモフで、まだ飛ぶ自信がないのか、キョロキョロしていた。

 

池の淵でゴイサギがエサをねらっていた。

朝日を浴びて、白い羽毛が黄金色に輝いて見える。

翼を広げて別の場所に移動。

こうしてみるとけっこう大きな翼を持っている。

水面近くまで首を伸ばして、エサはどこかな?

ここで問題です。

ゴイサギの踵(かかと)はどこにある?

九の字にまがったところが踵。

ゴイサギに限らず鳥のひざの部分は胴体に近いところにあるので羽に隠れて外からは見えず、人間のももにあたる部分がすねで、九の字に曲がっているところが踵、その下に土踏まず(中足骨)があり、脚指と続いている。

つまり、鳥はつま先立ちで歩いている(鳥に限らずイヌもネコも同じで、2足歩行の人間だけは土踏まずを地面につけて歩いているが)。

 

ドヒャー!干からびたヘビの赤ちゃん。

アオダイショウだろうか、カラカラに乾いて干物になってた。

 

タンポポにモンシロチョウがとまった。

 

葉っぱの上にいる小さな小さな虫。

アブラムシの仲間だろうか。

お尻から1対のツノが突き出ているが、これは「角状管(かくじょうかん)」と呼ばれる突起で、角状管からは敵の接近を仲間に知らせる「警戒フェロモン」が分泌されることが知られているという。

お尻の穴から白いものが出ている。ひょっとして卵でも産んでるところか?

 

そばにはハエトリグモ。

相変わらずキュートなお目メ。

ハエトリグモの主食はハエだろうが、アブラムシも食べちゃうようだ。

 

カマキリの赤ちゃんを発見!

姿かたちは大人と同じ。これから脱皮を繰り返してだんだん大きくなっていく。

 

こちらはカメムシの仲間、ハゴロモの赤ちゃん。

 

池のほとりでコシアキトンボが羽化していた。

ヤゴから抜け出たばかりのようで、ジッと動かずに翅を乾かしていた。

オスが成熟すると腹部が白くなり、それが空いているように見えて名がついたが、赤ちゃんのときやメスは黄色だ。

 

アゲハが葉っぱにとまって翅を休めていた。

よく見ると尾状突起がだいぶ千切れている。

飛びつかれて休んでいるのだろうか。

 

公園の掲示板にネイチャーイベントのお知らせが張ってあった。

今年は日本野鳥の会創立90周年の節目にあたり、それを記念して6月2日(日)に公園内でイベントがあるようだ。

そもそも日本野鳥の会は、善福寺公園の近くに住んでいた初代会長の中西悟堂善福寺池に集まる鳥たちを見て、野鳥のことをもっとたくさんの人に知ってもらおうと発足した。ということはつまり、日本野鳥の会設立のきっかけとなったのがこの公園。

そこで、6月2日には「悟堂が見た善福寺池を振り返る」というタイトルで、野鳥観察会や野外講演会などのイベントが計画されている。

 

ところで、先日見つけた空を飛んでるみたいな紫色の花。

お散歩仲間で野草に詳しい人から、セリバヒエンソウではないか、と教えていただいた。

セリバヒエンソウはキンポウゲ科で、原産地は中国。明治時代に渡来し、東京を中心に分布しているという。

漢字で書くと「芹葉飛燕草」。セリのような葉っぱに、ツバメが飛んでるような形の花からこの名がついたんだとか。