善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

2022-01-01から1年間の記事一覧

清貧にして豊かな人生 映画「モリのいる場所」

東京・銀座の「銀座メゾンエルメス」10階にあるミニシアター「ル・ステュディオ」で映画「モリのいる場所」を観る。 2018年の作品。 監督・脚本・沖田修一、出演・山﨑努、樹木希林、加瀬亮、吉村界人、光石研、青木崇高、吹越満、池谷のぶえ、きたろう、林…

カワセミのにらみ合い

月曜日朝の善福寺公園は曇り。雲が低く垂れ込めて、薄暗い。 上池では、アオサギが1羽、コサギが数羽、並んでいた。 下池に回ると、エサを物色中のアオサギ。 若造のカワセミが、背を伸びしたり、体を縮めたりしている。 縄張りを主張するときの威嚇のポーズ…

ハシヒロガモもやってきた

日曜日朝の善福寺公園は快晴。さわやかな朝。 上池にはシベリアあたりから冬鳥たちが次々にやってきていた。 長旅の疲れを癒すように、眠っているのはキンクロハジロ。 冠羽と呼ばれる頭の後ろの羽毛が特徴的なオスもいた。 ちなみにきのう見たキンクロハジ…

昆虫の和名は世界に誇る日本の文化

土曜日朝の善福寺公園は曇り。風はなく、きのうよりは暖か。 けさも上池に文二くんらしいオスのカワセミ。 身を乗り出している。何か見つけたのか? 平べったい感じの緑色のカメムシ。 アオカメムシだろうか。 きのう見つけたアゲハのサナギ。 どう見てもバ…

脚で決めるサナギの色

金曜日朝の善福寺公園は快晴。きのうよりは多少気温が上がっているが、やはり朝は寒い。 きのう見た上池のホシハジロが3羽に増えていた。 おや?右側のホシハジロのそばにいる左のカモのは? キンクロハジロだった。 目が金色で、黒い体に白の目立つ羽。 そ…

きのうのワイン+映画「ニューヨークの恋人」ほか

フランス・ボルドーの赤ワイン「ムートン・カデ・ルージュ(MOUTON CADET ROUGE)2019」 (写真はこのあとメインの肉料理) メドック格付け第一級シャトーを所有するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが、本拠地ボルドーで手がけるワイン。 メルロ、カ…

冬の使者 ホシハジロ

木曜日朝の善福寺公園は久々の快晴。ただし木陰は寒い。日が差すとあったか。まるで冬みたい。 上池に北の国からの“冬の使者”ホシハジロがやってきていて、眠っているようだった。 目を開けたり閉じたりしている。 羽に白い模様があるので「ハジロ」だが、「…

アイスランド発のミステリー 「印 サイン」

北欧アイスランド発のミステリー、アーナルデュル・インドリダソン「印 サイン」(訳・柳沢由実子、東京創元社)。 レイキャヴィク警察の犯罪捜査官エーレンデュルを主人公とするシリーズの第6作目。 3作目にあたる「湿地」と次の「緑衣の女」で2年連続して…

カワセミの縄張り争い

火曜日朝の善福寺公園は曇り。日の出の時刻が遅くなってきて、暗い朝。 上池では、文二くんと三郎くんのテリトリーの境界付近にオスのカワセミ。 文二くんか?それとも三郎くんか? 風で羽毛が揺れている。 三郎くんのテリトリーのほうに飛んで行った。 とす…

菊之助の「三役完演」を“完観” 義経千本桜

東京・半蔵門にある劇場の建て替えを前に、歌舞伎「義経千本桜」を3プログラムに分けて通し上演している10月の「初代国立劇場さよなら公演」。3日のBプロ、10日のAプロに続き、16日は四段目にあたるCプロの「道行初音旅」「河連法眼(かわつらほうげん)館の…

ムラサキシキブとバッタとチョウ

月曜日朝の善福寺公園は曇り一時小雨。風はなく、気温はきのうより少し高め。 上池にオナガガモのオスがやってきていた。 シベリアあたりで繁殖し、寒くなると日本にやってきて越冬する。 先日すでにメスを見たが、善福寺公園ではオスもメスもまだ1羽だけ。 …

マーラー「交響曲第9番」N響定期@NHKホール

なぜか無性にマーラーを聴きたくなって、NHK交響楽団の第1965回定期公演を聴きにいく。 場所は東京・渋谷のNHKホール。 N響のホームグラウンドだったが、何年か前から改修工事のため休館していて、今年7月に再オープンしたばかり。 曲はマーラーの「交響曲…

けさもにぎやか池のカワセミ

日曜日朝の善福寺公園は曇り。ときどき晴れ間。けさも穏やか。 上池にはけさも文二くん、三郎くんらしいのがいて、それぞれ棲み分けしてるみたいだ。 池の端っこにいた三郎くん。 上池から下池に向かう途中、カマキリを発見。 おなかがふくらんでいたから、…

ACミラン柄のアカスジカメムシ

土曜日朝の善福寺公園は曇り。穏やかな朝。 上池で久しぶりに見たカイツブリ。 ただし1羽だけ。以前よく見たカップルのカイツブリとは別の子か? 遠くの方にいたのはオスのカワセミの文二くんのようだ。 ピンク色のシュウメイギク(秋明菊)が咲いていた。 …

きのうのワイン+映画「妻への家路」ほか

イタリアのスパークリングワイン「フランチャコルタ・ベラヴィスタ・ブリュット(FRANCIACORTA BELLAVISTA BRUT)2016」 (写真はこのあとメインの豚肉料理) シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方でつくられたもののみ名乗ることのできる名称なので、…

個性を主張する野の花たち

金曜日朝の善福寺公園は小雨。傘をさして公園1周。 上池を半周して下池へ。 いつもはイヌの散歩やランニング姿の人などが多いが、けさは人はまばら。 下池のスイレン畑にアオサギがぽつねんとしていた。 オスのカワセミが1羽。 脚がけっこう赤いから、いつ…

冬鳥の季節到来

木曜日朝の善福寺公園は曇り。雲が低く垂れ込めていて暗い。公園から帰るころには小雨がポツリポツリ。 上池では久しぶりに文二くんらしいオスのカワセミ。 池の反対側の端っこには三郎くんらしきオスのカワセミ。 1つの池で縄張りを争うことなく棲み分けが…

現代社会への警鐘 映画「牛泥棒」

NHKBSで放送していたアメリカ映画「牛泥棒」。 1943年5月公開の作品。 原題「THE OX-BOW INCIDENT」 監督ウィリアム・A・ウェルマン、出演ヘンリー・フォンダ、ダナ・アンドリュース、メアリー・ベス・ヒューズ、アンソニー・クイーン、ハリー・モーガンほか…

どこから来るのかコサギの群れ

水曜日朝の善福寺公園は曇り。やがて少し日が差してきた。 けさのNHKニュースの気象コーナーで気象予報士の近藤奈央さんによると、空を覆う雲が8割を占めていても天気は「晴れ」というそうだから、晴れなのか。 上池では10羽ほどのシラサギ(コサギ)が羽を…

菊之助の挑戦に拍手 「義経千本桜」Aプロ

東京・半蔵門にある劇場の建て替えを前にした10月の「初代国立劇場さよなら公演」は、歌舞伎「義経千本桜」を3プログラムに分けて通し上演しているが、3日にBプロを観たのに続いて、一週間おいてきのう(10日)はAプロの伏見稲荷鳥居前の場、渡海屋の場、大…

十三夜の月

火曜日朝の善福寺公園は曇ったり晴れたり。風もなく穏やかな朝。 公園に行く途中、西の空にまん丸の月が浮かんでいた。 そういえばきのう10日が満月だったが、まだほとんどまん丸のまま西の空に沈もうとしている。 夜の月もいいが、朝の白い月も美しい。 ア…

きのうのワイン+映画「コントラクト・キラー」ほか

チリの赤ワイン「マプ・グラン・レゼルヴァ・カリニャン(MAPU GRAN RESERVA CARIGNAN)2020」 (写真中央のカニは、セイコガニの初物) フランス・ボルドーのシャトー・ムートンを所有するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が、チリで手がけるワイ…

にぎやか公園のカワセミ

スポーツの日(いつの間にか「体育の日」から名前が変わっていた)の月曜日朝は曇り。雨が上がったばかりで、公園内はあちこちに水たまりができていた。 けさは下池で2羽のカワセミ。 1羽は小四郎か六兵衛か、今年生まれた若いカワセミのオス。 まだ体も脚も…

アオマツムシのニラミ

日曜日朝の善福寺公園は曇り。穏やかな朝。 上池の端っこに、三郎くんらしきオスのカワセミ。 つぶらな瞳。 下池にまわると、まず見つけたのがアオサギ。 善福寺川の源流あたりにはシラサギ。 さらにカワセミのメス。サクラちゃんのようだ。 サクラちゃんが…

若いカワセミの六兵衛くん

土曜日朝の善福寺公園は曇り。始め空はどんよりしていたが、次第に明るくなる。 ヤマボウシみたいな赤い実がなっている。 かなり赤々としていて、ちょっと見には新型コロナウイルスに見えなくもない。 普通のヤマボウシは冬には葉を落とすが、葉をつけたまま…

きのうのワイン+映画「マルコヴィッチの穴」ほか

フランス・ボルドーの赤ワイン「ムートン・カデ・セレクション・ルージュ(MOUTON CADET SELECTION ROUGE)2018」 格付け第一級シャトーを所有するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが手がけるムートン・カデの上級シリーズ。厳選したブドウのみを使用…

幼虫たちの生き残り戦術

金曜日朝の善福寺公園は曇り。寒い朝。途中で小雨がポツリポツリときたので早々に退散。 上池のほとりのクチナシの木。スズメガの仲間のオオスカシバの幼虫の食草なので、いつか幼虫があらわれるのではと毎朝、期待してチェックしているのだが、きのうはみあ…

黄色いツノ出すアゲハ幼虫

木曜日朝の善福寺公園は、始め曇り、やがて小雨が降り出す。 ピタッと張りつくようにしてとまっているのは鮮やかな緑色のガ。 ヨツモンマエジロアオシャクのようだ。 黄緑色で、前翅と後翅の接する部分に褐色で縁どられた2対の白色紋を持つシャクガ。前翅の…

きのうのワイン+映画「GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生」ほか

イタリア・シチリア島の赤ワイン「キュソラ・シラー・メルロ(CUSORA SYRAH MERLOT)2020」 シチリアの伝統的なワイナリーであるカルーソと最新テクノロジーを導入して投資するミニーニの共同経営によるワイナリー、カルーソ・エ・ミニーニの赤ワイン。 シラ…

芝居見て泣ける非日常がうれしい 国立劇場「義経千本桜」Bプロ

建て替え工事を前にした「初代国立劇場さよなら公演」の歌舞伎公演の幕開けは、義太夫狂言の三大名作のひとつ「義経千本桜」を3プログラムに分けた通し上演。 「義経千本桜」はもともと人形浄瑠璃作品であり、延享4年(1747年)11月、大坂竹本座にて初演。二代…