木曜日朝の善福寺公園は久々の快晴。ただし木陰は寒い。日が差すとあったか。まるで冬みたい。
上池に北の国からの“冬の使者”ホシハジロがやってきていて、眠っているようだった。
目を開けたり閉じたりしている。
羽に白い模様があるので「ハジロ」だが、「ホシ」の由来は不明という。一説には、背中の細かい横斑から名づけられたともいわれているが、目のあたりが赤く見えるのが「赤いひとつ星」と見たからとの説もあるそうだ。
眠っている目がパチリと開くと、たしかに赤く見える。
シベリアあたりで繁殖し、冬になるとやってくるが、まだ1羽しかいないのか?
下池に回ると、ドテ座りのカワセミ。
若造の六兵衛だろうか。
場所を移動してもドテ座り。
しきりに上を気にしている。
先日はのんびりしているところを先輩格の小四郎に襲われた。
警戒しているのか。
コガネグモらしいのが獲物をゲットしたみたいだ。
上に小さなクモがいるが、あれがコガネグモのオス。
メスは腹部が黄色と黒の縞模様でとてもとても目立つが、一方のオスはとても小さくて、黒褐色の地味な色合い。
メスが獲物に気を取られているスキに交尾しようとソッーと近づいているのか。
捕らえられた獲物が不思議な形をしている。
コガネグモは獲物を捕らえるとコマのようにクルクル回しながら糸を巻きつけ、動けないようにしてから食べるというが、糸を巻いている途中なのか。
池をめぐっていると、再びカワセミ。
こちらはちゃんと脚が見えてドテ座りしてない。
六兵衛じゃなくて小四郎か。
うーむ、うまくアシタバの茎に擬態している。
そうやって獲物がやってくるのを待っているのだろう。
近くには肉食のカメムシ、シマサシガメ。
やはり獲物を待っているのか。
縁が黄色いから幼虫か。
セリ科でアシタバに似たノダケの花にハチがやってきてしきりに蜜を吸っていた。
チョーくびれたウエスト。
スズメバチのようだが、幼虫は肉食だが成虫はくびれが細すぎて食べもの(固形物)がくびれた部分を通過できないため、液体しかとることができない。
だから花の蜜は成虫の大好物。
なぜ、くびれが細いかといえば、お尻を自由自在に動かして毒針を獲物に刺すため。毒針で刺して捕まえた獲物は団子にして幼虫のエサとなる。
葉っぱの上のオンブバッタ。
メスの背中の上で、オスはメスをシッカとつかまえている。
再び上池に戻ると、さっきは1羽だったが、2羽のホシハジロ。
やっぱり眠っていた。
シベリアからの長旅の疲れを癒しているのかな?