善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ムラサキシキブ シチダンカ 咲く

火曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうは1日雨だったが、けさは朝からやんでいて、だんだん晴れてくるという。

 

雨上がりで鳥たちは?と耳を澄ますと、遠くでアオゲラが鳴いていた。

早朝にはキビタキの声も聞こえたという。

カワセミも鳴いていたが、姿は確認できず。

 

ムラサキシキブが咲き始めた。

まだ1輪だけが、ほかのも紫色のつぼみがふくらんでいる。

 

雨粒にぬれたテントウムシが笑ってる?

 

上池のほとりではシチダンカが咲き始めた。

早くもアジサイの季節。

シチダンカヤマアジサイの変種で、江戸時代に来日したドイツの医師で博物学者のシーボルトが世界に紹介した植物。しかし、シーボルトが紹介したのちには日本で見つからず「幻のあじさい」と呼ばれていたが、1959年に兵庫県の六甲山で発見され、話題となった。

八重咲きになるのが特徴で、何枚もの花びらが星型になり重なり合う姿が美しい。

しかし、美しい花に見えるのは虫を呼び寄せるための装飾花。

雄しべ・雌しべのある本物の花は真ん中で地味に咲いている。

 

コンペイトウみたいな実を発見。

ヒノキ科コノテガシワの実だ。

ツノ状の突起がついて、まるでコンペイトウみたい。

青いのは若い実で、やがて褐色になって破裂して、種子が飛び散って地面に落ちて発芽するという。

垂直に伸びて広がった小枝の様子を子どもの手のひらに見立てて「児の手柏(コノテガシワ)」と名づけられたとか。

葉っぱは表裏の区別がなく見極めにくいことから、ものごとの見極めが難しいたとえとして「児の手柏の二面(ふたおもて)」という言葉があり、「万葉集」に次の歌。

 

奈良山の 児の手柏の両面(ふたおも)に かにもかくにも 侫人(こびひと)の徒(とも)