#演劇・ミュージカル全般
東京・銀座の歌舞伎座「四月大歌舞伎」夜の部を観る。 平日午後、というか午後3半ごろの銀座。道行く人は外国人ばっかり。歩いている人の半分以上は外国人という感じで、一瞬、ここはどこの国? この日は午前中、台風のような風雨の強い時間帯があり、それで…
東京・新宿の紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで、こまつ座第149回公演による井上ひさし作「夢の泪(なみだ)」を観る。 今年は井上ひさし生誕90年、亡くなってから14年がたち、この4月9日は彼が亡くなった命日だ。 演出・栗山民也、出演・ラサール石井、…
歌舞伎座「十二月大歌舞伎」の第3部を観る。 第1部で歌舞伎役者とバーチャル・シンガーの初音ミクが共演する超歌舞伎「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」が話題だが、やはり今月の見どころは「天守物語(てんしゅものがたり)」の夜の舞台。 獅…
10月末に閉場する国立劇場の建て替え前の最後の歌舞伎公演は、9、10月の「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」の通し上演。 9月は前半で、ときは飛鳥時代。大和朝廷の権力者である蘇我入鹿に苦しめられる大判事と太宰少弐(だざいのしょうに)両家…
今の国立劇場は老朽化による立て替えのため10月末に閉場するが、閉場前の最後となる「8・9月文楽公演」の第1部を観る。 第1部は「通し狂言 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」のうち、三段目(車曳の段、茶筅酒の段、喧嘩の段、訴訟の段、…
チリの赤ワイン「サンタ・ディグナ・カルメネール・グラン・レゼルヴァ(SANTA DIGNA CARMENERE GRAN RESERVA)2021」 (写真はこのあと牛のサーロインステーキ) スペインのトーレスがヨーロッパの伝統と技術を用いてチリで手がけるワイン。 チリの代表品種…
3連休最終日の夕方、池袋駅西口のルミネ池袋8Fにあるシネ・リーブル池袋で、2015年に上演され話題を呼んだベネディクト・カンバーバッチ主演のシェイクスピア作「ハムレット」の舞台映像作品を観る。 満席で、しかもほとんどが若い女性。 3連休ということも…
土曜日の午後、JR西荻窪駅南口から歩いて5分ほどのところにある「ことビル」2階の西荻シネマ準備室で、パントマイムの2人組「ぜんぷくトリヲ」の劇「いのちのオンパレード・大酒飲み」を観る。 ことビルの「こと」とは「琴」ではなく「事」。道路拡幅や再開…
地下鉄・三越前のTOHOシネマズ日本橋で、ナショナル・シアター・ライブ「ライフ・オブ・パイ」の先行上映を観る。 5月26日からの公開を前にしたトークイベント付きの先行上映会。 (写真は休憩中のスクリーン。あと9分21秒で第2幕が始まります) まず舞台美…
国立劇場5月文楽公演・第3部「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」を観る。 国立劇場の建て替えのため閉館前の「さよなら公演」の1つで、次回の8月31日からの文楽公演が57年にわたる現在の国立劇場での最終公演になるという。 「夏祭浪花鑑」は、暑い夏…
ルミネ池袋8階にある映画館シネ・リーブル池袋で上映中の、イギリスの国立劇場ロイヤル・ナショナル・シアター(RNT)で上演されたアーサー・ミラー作「るつぼ」を映像で観る。 演出リンゼイ・ターナー、出演エリン・ドハティ、ブレンダン・カウエルほか。 R…
イタリア・トスカーナの赤ワイン「サンタ・クリスティーナ・ロッソ(SANTA CRISTINA ROSSO)2020」 (写真はこのあと肉料理。左下は3月3日のひなまつりにちなんでハマグリの桜蒸し) アンティノリが手がけるワイン。 フィレンツェを州都に持つトスカーナは、…
地下鉄赤坂見附駅から歩いて数分のところにある「赤坂RED/THEATER」で、劇団ワンツーワークスの「アプロプリエイト-ラファイエット家の父の残像-」を観る。 同劇団は劇作家・演出家の古城十忍(こじょう・としのぶ)氏が主宰する2009年設立の演劇集団。 脚…
国立劇場小劇場の「2月文楽公演」第三部「女殺油地獄」を観る。 東京は朝から大雪の日だったが、客席は埋まっていて、しかも女性が多い。文楽とか浄瑠璃というと“男の世界”かと思っていたが、女性が文楽の魅力を知るようになって今はむしろ逆転しているのか…
東京・東銀座の歌舞伎座「二月大歌舞伎」第三部「通し狂言 霊験亀山鉾(れいげんかめやまほこ)」を観る。 「亀山の仇討ち」として世に知られる実際にあった事件を四世鶴屋南北が劇化したもの。 ただし、仇討ちより陰惨な返り討ちがメインという異色の芝居で…
1985年に初演されたときの唐十郎率いる状況劇場による「ジャガーの眼」の舞台映像を、東京・品川区の天王洲アイルで観る。 りんかい線天王洲アイル駅から5分ほどのところにある寺田倉庫E HALLで開催された「天王洲電市」での上映会。コロナ禍で舞台芸術業界…
東京・東銀座の歌舞伎座で、十三代目市川團十郎白猿襲名披露の「十一月吉例顔見世大歌舞伎」の夜の部。八代目市川新之助の初舞台でもある。 10月31日、11月1日の特別公演に続き、いよいよ團十郎の本格的なお披露目公演がスタートした。地方巡業を含めれば襲…
東京・半蔵門にある劇場の建て替えを前に、歌舞伎「義経千本桜」を3プログラムに分けて通し上演している10月の「初代国立劇場さよなら公演」。3日のBプロ、10日のAプロに続き、16日は四段目にあたるCプロの「道行初音旅」「河連法眼(かわつらほうげん)館の…
東京・半蔵門にある劇場の建て替えを前にした10月の「初代国立劇場さよなら公演」は、歌舞伎「義経千本桜」を3プログラムに分けて通し上演しているが、3日にBプロを観たのに続いて、一週間おいてきのう(10日)はAプロの伏見稲荷鳥居前の場、渡海屋の場、大…
建て替え工事を前にした「初代国立劇場さよなら公演」の歌舞伎公演の幕開けは、義太夫狂言の三大名作のひとつ「義経千本桜」を3プログラムに分けた通し上演。 「義経千本桜」はもともと人形浄瑠璃作品であり、延享4年(1747年)11月、大坂竹本座にて初演。二代…
きのうの土曜日は東京・半蔵門の国立劇場小劇場で「9月文楽公演」。 1966年開場の同劇場は来年10月に閉場し、建て替えられることになっている。そのため14カ月に及ぶ「初代国立劇場さよなら公演」が始まり、その幕開けとなるのが本公演。 出かけていったのは…
歌舞伎座で、中村吉右衛門の一周忌追善「秀山祭九月大歌舞伎」第3部を観る。 菊五郎は別格として歌舞伎の二枚看板にして名優同士だった吉右衛門と仁左衛門。その吉右衛門が亡くなって1年。寂しさはいまだ続いている。 今月の大歌舞伎は、いずれも吉右衛門ゆ…
チリの赤ワイン「エミスフェリオ・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルヴァ(HEMISFERIO CABERNET SAUVIGNON)2019」 スペインのトーレスがチリで手がけるワイン。 チリの銘醸地セントラル・ヴァレーで採れるカベルネ・ソーヴィニヨン100%。 「エミスフェリオ…
先日、テレビで録画しておいたのを観た「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(2007年の映画)の12年前を描いた芝居の映像版が公開されるというので観に行く。 ルミネ池袋8階にあるシネ・リーブル池袋で公開中のナショナル・シアター・ライブ(NTLive)「ブック・オ…
半蔵門の国立劇場小劇場で「5月文楽公演」の第一部を観る。 大河ドラマともいうべき「義経千本桜」のうち、源義経の家臣で、義経の愛妾(太夫は「思いもの」と呼んでいた)静御前の守護を命じられた佐藤忠信、実は源九郎狐を中心とした部分を抜き出した「伏…
山形・酒田の酒「上喜元 純米吟醸 蔵の華」無ろ過、生原酒。 「蔵の華」は「美山錦」の後継の酒造好適米で、60%にまで精米し、熊本県酒造研究所の酵母で仕込み、醸した純米吟醸生原酒。まだ発酵してるのだろう、瓶のフタをとるとポンと音がした。 おととし…
TOHO CINEMAS新宿で「ウエスト・サイド・ストーリー」を観る。 IMAXレーザーで観たので映像・音響ともに臨場感たっぷり。 スティーヴン・スピルバーグ監督による2021年の作品で、アーサー・ローレンツ、レナード・バーンスタイン、スティーヴン・ソンドハイ…
14日は歌舞伎座二月大歌舞伎第3部で河竹黙阿弥作「鼠小僧次郎吉(原題「鼠小紋東君新形(ねずみこもんはるのしんがた、「東君」とは春のこと。太陽は東から昇るというので「東君」。初春らしい演目)」を観ようと楽しみにしていたら、急きょ中止となってしま…
歌舞伎座二月大歌舞伎・第二部を観る。 演目は「春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)」と「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)渡海屋・大物浦(とかいや・だいもつのうら)」。 「渡海屋・大物浦」は「片岡仁左衛門が一世一代にて相勤め申し候」と…
池袋駅そばのシネリーブル池袋で、2014年にイギリス・ロンドンの劇場で上演された「戦火の馬」の映像収録作品を観る。 イギリスの国立劇場ロイヤル・ナショナル・シアターが厳選した名舞台をデジタルシネマ化し、映画館で上映する「ナショナル・シアター・ラ…