善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ハシヒロガモもやってきた

日曜日朝の善福寺公園は快晴。さわやかな朝。

 

上池にはシベリアあたりから冬鳥たちが次々にやってきていた。

長旅の疲れを癒すように、眠っているのはキンクロハジロ

冠羽と呼ばれる頭の後ろの羽毛が特徴的なオスもいた。

ちなみにきのう見たキンクロハジロのメスはスズガモだったかもしれない。

キンクロハジロとスズガモはとてもよく似ていて、スズガモもやはりシベリアあたりから冬になるとやってくる。

 

ハシビロガモもやってきていた。

シャベルみたいなクチバシが特徴。

水上をくるくると移動しながら、そのシャベルみたいなクチバシで水を吸い込み、植物プランクトンなどを濾して食べている最中だった。

ホシハジロの群れ。

みんなそれぞれのグループに別れてかたまっているようだった。

 

下池に回ると、カワセミの若造くん。

ドテ座りの六兵衛か。

木の下に移動して、警戒する素振りを見せていた。

縄張り争いのバトルに備えているのかな。

 

善福寺川の源流付近には、サクラちゃんらしいカワセミがエサをねらっていた。

 

下池を1周して上池に戻る途中、葉っぱの上にいたのはサシガメの幼虫。

 

おやおや、これナーニ?アケビコノハガの幼虫かな?

それにしては目玉模様がないが・・・。

 

再び上池に戻ると、イネ科の葉っぱに垂直になって“気をつけ”をするようにジッとしていたのは、アオムシヒラタヒメバチ(青虫扁姫蜂)のようだ。

田んぼの益虫といわれ、イネを食害するアオムシ(ガの幼虫)に寄生する平たい腹部を持つヒメバチというのでこの名がついた。

写真のハチはメスで、お尻から伸びているのは産卵管。

この産卵管をガやチョウのサナギに突き刺して産卵し、孵化した幼虫はガやチョウの幼虫を食べて成長する。

ある報告によれば、特にコブノメイガを産卵対象とし、メイガの多い田んぼでは個体数も多く、最も重要な天敵の一つとなっているという。

ただし、薬剤感受性が高いため、殺虫剤の使用回数が多い田んぼでは個体数も少なくなっているのだとか。