善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

玄奘三蔵、シルクロードを行く(最終回)

『玄奘三蔵、シルクロードを行く』を読んでの最終回。 本書における玄奘の旅は、ガンダーラの手前で終わっている。 その後、インド各地をまわり、再びシルクロードを経て故国に帰り着いたとき、玄奘46歳。出かけるときは密出国だったが、帰国の際は雲霞のよ…

カルガモのヒナ

朝8時の善福寺公園。快晴、風強し。 上池に今年も鯉のぼり。強い風を受けて元気よく泳いでいる。 ヤエザクラの木のあたりに行くと、ほとんど枯れかけた木の幹にきれいなまあるい穴が2つ。コゲラかアオゲラが開けた穴らしい。木屑も落ちている。それにしても…

玄奘三蔵、シルクロードを行く(そのまた続き)

「玄奘三蔵、シルクロードを行く」のそのまた続き。 やがて玄奘はバーミヤンに到着する。そのときの情景を本書はこう綴る。 「草を食(は)みながらゆるやかに動く羊の群れがあちこちに見える。左右の山並がぐっと低くなると眼前が大きくひらける。緑豊かな…

玄奘三蔵、シルクロードを行く(きのうの続き)

前田耕作著『玄奘三蔵、シルクロードを行く』(岩波新書)の続き。 それにしても玄奘はなぜインドに行くのにシルクロードをたどったのだろうか。 インドに行く別のルートとしては、今の青海省からチベットのラサを通り、ヒマラヤ山脈を越えていく道があった…

玄奘三蔵、シルクロードを行く

前田耕作著『玄奘三蔵、シルクロードを行く』(岩波新書)を読んでいる。まだ途中だが、『西遊記』のモデルともなった玄奘三蔵が、真理と学問探求のためシルクロードを通ってインドにわたる旅を、残された資料をもとに再現し、どんな道を通り、どんな人と出…

ウグイスの谷渡り

日曜日の善福寺公園。朝は雲ひとつない快晴で、微風。 上池のフジ棚では早くもフジが咲き始めている。 きょうはあちこちでカメさんが甲羅干し。 キンクロはまだたくさんいる。 下池にまわると、さすがにオナガはほとんど見えない。 池の端のヤブの中からケキ…

手打蕎麦処 紫仙庵

きのうは目黒駅から大円寺→五百羅漢寺→目黒不動尊と歩いたあと、「紫仙庵」という蕎麦屋へ。このあたりに蕎麦屋はないものかと、前日、ネットで調べておいた店で、もちろん初めての訪問である。 目黒駅方向から目黒通りを歩き(途中、「はらドーナツ」でドー…

目黒散歩

晴天の土曜日の午前9時すぎ、善福寺公園をめぐったあと、足を伸ばして目黒まで行く。目黒駅から行人坂→大円寺→五百羅漢寺→目黒不動尊→祐天寺→祐天寺駅というコースを歩く。 行人坂はさすがの急坂。さる人の「(自転車で登れる)東京都心の檄坂15選」のうち…

力石

地元の「関東バス」に乗ったら、近くの桃井第4小学校の児童が描いた絵が貼ってあった。「車内ギャラリー」と称して、小学校と地域との交流の一環ということだが、絵だと思ってよく見たら、子どもたちが総合学習の時間に調べた内容をまとめたもので、テーマは…

京都駅の生ビール

久しぶりに出張で京都へ。帰りに時間があったらどこかお寺でもまわろうと思ったが、あいにくの雨だった。 フト、長谷川等伯の天井画がどこかのお寺にあって、先日の没後400年の等伯展では写真でしか見られなかったのを思い出した。駅の観光案内所で聞くと、…

キンキの一塩干し

昼間、魚屋の前を通りかかったら、チョイ小ぶりのキンキが1匹980円で売っていた。このところキンキが高い。1000円を超えてたら買わないことにしてるが、ギリギリの980円。フト空を見上げると、きのうに続いて今日もいい天気。思わず「ちょうだい」と言ってし…

ラジオぱちぱち9周年

地域の仲間とミニFM放送を始めてちょうど9年。去年の8周年に続いて、今年も桃井第四小学校前のお米屋さんの前から、オール生の青空放送を実施。10時から16時まで、6時間に及ぶロングラン放送となった。 朝は7時半集合で、まずは放送局づくり。よしずを張り…

41年ぶりの遅い雪

41年ぶりという遅い雪が降った東京。10時すぎに善福寺公園をめぐると、日陰にはまだ雪が残っていた。 ソメイヨシノはほとんど散ってしまった。木によってはまだ咲いているものもあるが、ソメイヨシノ以外のサクラは咲いている。かわって新緑の緑が鮮やかとな…

ペットボトル米

西武線のとある駅を降りたら、変わった自販機が目についた。「米侍」という文字が大きく浮かんでいる。近づいてとくと眺めると、お決まりの清涼飲料水とともに、ナント、ペットボトル入りのお米が売られていた。 いずれも3合入り(450g)で、それぞれのネ…

ミニFM ラジオぱちぱち・その2

地域の学童クラブ父母会のメンバーたちと始めたミニFM放送「ラジオぱちぱち」が、この4月で9周年を迎えた、というきのうの話の続き。 10年目突入を記念して、18日にイベントを開く。場所は、いつもお世話になっている米屋さんの前の青空スペース。店の前…

ミニFM ラジオぱちぱち

地域の学童クラブ父母会のメンバーたちと始めたミニFM放送「ラジオぱちぱち」が、この4月で9周年を迎えた。 学童クラブが杉並区の善福寺北児童館(善北児童館)にあるので、正式名称は「ラジオ善北こどもネットワーク」。ミニFMとは、電波法で許可が要…

桜とアオサギ

善福寺公園のサクラは散り始め、湖面に花筏。 水面に散ったサクラの花を筏に見立てたのが「花筏」。季語にもなっているらしいが、ほかにもサクラにちなむ季語はいろいろある。 「花の人」は「花見をする人」、「花曇(はなぐもり)」は「サクラの花の咲くこ…

窓ぎわのセロ弾きのゴーシュ

劇団黒テント公演「平成派遣版 窓ぎわのセロ弾きのゴーシュ」を観る(8日夜、シアターイワト)。 原作はいわずと知れた宮沢賢治。作・山元清多、演出ならびに主演・斎藤晴彦。舞台は、何もない空間にオフィスの一角らしく机とイス、レコード盤の紙が張られた…

花祭り

近くの善福寺で今年もお釈迦さまの誕生日を祝う「花祭り」。初めて善福寺の御本尊を拝観し、甘茶をいただく。 お釈迦さまの誕生日は紀元前463年4月8日といわれている。「花祭り」の日、種々の花で美しく飾った花御堂を造り、そこに誕生仏を安置して寺院…

素朴な疑問

ここ2、3日の出来事に素朴な疑問。 中国で日本人の死刑執行。たしかに麻薬や覚醒剤などの薬物犯罪は重大犯罪だが、それでも日本で死刑はありえない。公正な裁判だったのかとの疑問も出ている。それなのに「死刑中止」も求めず、「抗議」もしない日本政府。 米…

フラメンコ・エッグライス

きのうの日曜日、小三治を聴きに行く前の昼食は、西荻窪駅北口すぐ、「えびす」のナナメ向いにあるスパニッシュ&イタリアンレストラン「RISE」へ。 はじめ「万福飯店」に行こうかとも思ったが、途中、前を通りかかって、メニューを見てたまたま入った店…

小三治のまくら

きのうは柳家小三治独演会。アミューたちかわ(立川市民会館)大ホールにて。 サクラ満開で花見日和というのに会場は満員。まずは柳亭燕治の「粗忽の釘」。年は51で真打だそうだが、落語は初めて聴く。 続いて小三治登場。まくらはあっさり。サクラ満開にひ…

公園の日曜日

満開後の日曜日の朝。薄曇り、風はそれほどない。まだ花びらは舞ってないから、もうしばらく花見が楽しめそうだ。 弁天島に、ゴイサギは1羽。下池ではウグイスがホーホケキョと鳴き交わしている。 きのうに増して場所取りのブルーシートが目につく。まだ午…

カラオケ考

友人ご夫妻と赤坂で会食。その後、なぜかカラオケへ。酔いにまかせて少々ご機嫌になって選曲したのが、「童神」「ルビーの指輪」「サンタルチア」「大利根月夜」。ほかにも何曲かうたったはずだが記憶になし。 それにしても不思議な取り合わせだ。前にうたっ…

サクラ満開

春の陽気に誘われて、善福寺公園のサクラは一気に満開。せっかくだから夜ザクラを愛でようということになったが、その日はあいにく仕事で相模大野まで行かなければいけない。何とか荻窪駅に着いたのが夜の9時半すぎ。「善福寺公園前」のバス停を降りて、声を…

ヘンリー六世

去年、新国立劇場で観た「ヘンリー六世」があまりにもよかったので、彩の国さいたま芸術劇場で上演中の蜷川幸雄演出「ヘンリー六世」を観る(4月3日まで)。 「ヘンリー六世」はシェイクスピアがナント20代で書いた最初の作品といわれている。1部、2部、3部…