善福寺公園めぐり

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ミニFM ラジオぱちぱち

地域の学童クラブ父母会のメンバーたちと始めたミニFM放送「ラジオぱちぱち」が、この4月で9周年を迎えた。

学童クラブが杉並区の善福寺北児童館(善北児童館)にあるので、正式名称は「ラジオ善北こどもネットワーク」。ミニFMとは、電波法で許可が要らない微弱電波を発信するラジオ局のことで、だれでも開局可能。周波数が88.0MHzなので、通称「ラジオぱちぱち」。毎月第2土曜日の10時から12時まで、みんなで番組を持ち寄り、児童館から生放送をしている。

始めたとき小学校の3年とか4年だった子どもたちも、今は高校生、大学生に成長し、学業が忙しくなってなかなか番組には参加してくれなくなった。それでも、新しい親や子どもの参加があるし、大人だけの参加も大歓迎で、仲間の輪は広がっているし、地元の小学校の行事に放送を通じて協力したりして(たとえば運動会の実況中継とか)、地域の子どもたちとの交流も続いている。

そんなラジオぱちぱちが10年目を迎え、次の日曜日(18日)、近くの米屋さんの前の青空スペースで、9周年のイベントを開催することになった。

それにしても、よくもこんなに長くも続いているものだと思う。子どもを学童クラブに通わせ、ほかのお父さん、お母さんと親しくならなければ、「ラジオぱちぱち」に加わることもなかった。「出会いって大切だな」と思うが、同時に、「出会いってどうして生まれるのだろう」とも思う。
「出会い」を生むのは、「学童に子どもを通わせる」「父母会の行事に参加する」「地域でラジオをやろうよ」と、とにかく行動することからスタートしているのではないだろうか。

なんでこんなことを考えるかというと、先週土曜日のラジオぱちぱちの公開放送で、興味深い話を聞いたからだ。
「プロフェッサー柿沼のアニマルプラネット」という人気番組があって、シンガポールのナイトサファリに行ってきたプロフェッサーから、「哺乳類が昼行性なのは、木から降りて地上生活を始めたから」というのが1つの説としてあるという話を聞いた。
そういえば、人類のはるか祖先はもともと水中にいて、そこから上陸して地上で生活するようになって重力を受けるようになり、脊椎動物に変化して行った、という説がある。すべての進化は「行動」(樹上から地上へ、水中から陸へ)から始まっている。すると、「人との出会い」ってやつも、考えたり、思ったりする以前に、「行動」することの結果として生まれているのではないだろうか。

ときおり通る宝くじ販売所のオジサンがいつもいうセリフに感心させられる。「買わないと当たりません」。なるほど、すべては考える前に行動することから始まるのだ。