善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

キンキの一塩干し

昼間、魚屋の前を通りかかったら、チョイ小ぶりのキンキが1匹980円で売っていた。このところキンキが高い。1000円を超えてたら買わないことにしてるが、ギリギリの980円。フト空を見上げると、きのうに続いて今日もいい天気。思わず「ちょうだい」と言ってしまった。

迷わず本日はキンキの一塩干しである。さっそくまな板の上へ。ウロコを落とし、背中に包丁を入れて背開きにする。内臓、エラ、目玉を取り除き、おなかの内側にある黒い膜をはがして水洗いする。肝は甘辛く煮つけるため冷蔵庫へ。

わが家の一塩干しのつくり方を伝授しよう。(といっても受け売りだが)
1ℓの水に塩約25gぐらいの塩水を作る。そこにキンキを10分ほど浸す。目のあたりに棒(わが家では古くなった菜箸)を通し、たこ糸でつるして、「包丁い~ぽぉ~ん」とか鼻唄を歌いながら、いそいそと二階へ上がる。幸か不幸か、2階は西日がよく当たるので、午後の天日干しにはピッタリなのである。
カラリと窓を開け、網戸越しにキンキをつるす。これなら直射日光も当たるし、カラスにもつつかれない(そもそも筆者はガラス越しは好まず、直射日光こそ太陽の恩恵と思っている)。

晴天で、今日のようにポカポカ陽気なら、2~3時間干せば十分だろう。キンキは深海魚の仲間だが、深海魚の特徴として身が柔らかい。それでキンキは煮物でも好まれるが、何といっても一塩干しのキンキを炙って食べるのが一番である。陽に干すことで身が引き締まり、天地創造のエネルギーを受けて味もいっそう深みを増す。十分に陽が当たると、焼いて食べると骨までパリパリと食べられる。

夜、イッパイやりながらキンキの身と肝を堪能し、あー、シアワセ。
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