善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

#観劇

歌舞伎座 十月大歌舞伎

きのうは久々に夕方から歌舞伎座へ。 「十月大歌舞伎」の夜の部。十七世中村勘三郎27回忌、十八世中村勘三郎3回忌の追善公演で、演目は「菅原伝授手習鑑」の「寺子屋」、「道行初音旅」の「吉野山」、それに三島由紀夫作の「鰯売恋曳網」。 「寺子屋」は松王…

9月文楽 双蝶々曲輪日記

きのうの敬老の日は国立劇場で9月文楽公演・第1部『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』。 通し狂言なので午前11時開演で終わったのは午後3時半。ほぼ1日がかりの文楽三昧。 前から5列目の真ん中で、今までいろんな席に座ったが、人形も舞台…

新宿梁山泊 ジャガーの眼

きのうの夜は超久しぶりに新宿の花園神社に行く。 神社の境内に特設された紫テントで新宿梁山泊の「ジャガーの眼」(作=唐十郎、演出=金守珍)公演(6月14日~22日)。 花園神社に行くのは何年ぶりだろう。 神社のとなり、ゴールデン街からはずれたあたり…

住大夫引退公演

きのう19日(月)は国立劇場の5月文楽 七世竹本住大夫の引退公演(26日まで)。 行ったのは第1部で、演目は「増補忠臣蔵 本蔵下屋敷の段」、「恋女房染手綱 沓掛村の段 坂の下の段」、「卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい) 平太郎住家…

岸田國士を読む。

きのうは南青山の「マンダラ」というライブハウスで岸田國士の戯曲リーディングを聴く、というか観る。 題して「岸田國士を読む。」 この日の作品は戯曲「世帯休業」と小説「記憶のいたづら」。 出演は小林七緒、ヲサダコージ、樋口泰子、斎藤祐一、常田景子…

通し狂言 三千両初春駒曳

きのうは国立劇場で初春歌舞伎公演『通し狂言 三千両初春駒曳』を観る。 出演は尾上菊五郎、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助など。 例年は芝居がこなれたころを見計らって中旬以降に行っていたが、やはり正月気分に浸りたいと、去年あたりから早めに行くこと…

DUEL チェロとピアノのゆかいな決闘

日曜日は雨の中、フランスからやってきたチェロとピアノのデュオ「DUEL」を観るため三軒茶屋へ。 「DUEL」はチェリストのローラン・シラードとピアニストのポール・スタイキュによって01年にフランスのマルセイユにあるチョコレート劇場で誕生。今ではフラン…

十月大歌舞伎 義経千本桜

きのう(16日)は歌舞伎座夜の部を観るため銀座へ。 杮落としからはや半年。芸術祭10月大歌舞伎は「義経千本桜」の通し狂言。 入口には新潟の酒「八海山」の薦樽が高々と積み上げられていて、壮観。 何でもこれは“積み物”と呼ばれ、江戸時代にご贔屓衆が役者…

李麗仙のモノローグ

きのうの夜は池袋の東京芸術劇場シアターイーストで新宿梁山泊第51回公演『月の家』を観る。 主役を演じる李麗仙がスゴイらしい、とのウワサを聞きつけて出かけて行った。 物語の舞台となるのは韓国・全羅北道の山里の農家。1951年の小正月(韓国ではテボル…

伊賀越道中双六 第2部

国立劇場9月文楽公演『通し狂言 伊賀越道中双六』第2部。 1週間前の第1部に引き続き、前回と同じ席。 第1部は11時開演で5時間、第2部は午後4時半開演で4時間半。合わせて10時間近く(休憩も含む)。こんなに文楽を堪能したことはない。 岡崎の段の嶋大夫が聴…

伊賀越道中双六 通し上演の醍醐味

きのう12日は国立劇場で9月文楽公演「通し狂言 伊賀越道中双六 第一部」。 竹本義太夫300回忌記念というので東京では15年ぶりの通し上演。きのうは第一部で、来週続きの第二部を観に行く予定。 荒木又右衛門が登場する伊賀上野鍵屋の辻の仇討ちを題材にした…

近泉ピット ダンシング アット ルーナサ

きのう25日は東京・江東区新大橋1丁目に新しくできた「近泉ピット」のオープニング公演を観にいった。 もともとこのあたりは地場産業としての繊維産業が盛んで、工場や倉庫が立ち並んでいた。そういえば遠い昔の私の知り合いにも、この近くの繊維会社の2代目…

歌舞伎座杮葺落 伽羅先代萩 廓文章

20日の月曜日は4月に続く「歌舞伎座新開場杮葺落5月大歌舞伎・第2部」を観る。 開演前に屋上庭園に行ってみようと早めに行くが、「本日は雨のためお休み」とのこと。 それにしても地下の「木挽町広場」は平日の昼間というのにすんごい人出。歌舞伎を見に来た…

国立劇場5月文楽公演 心中天網島

きのうは国立劇場で5月文楽公演『心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)』 今から約300年前、近松門左衛門68歳のときの作品で、妻子持ちの紙屋治兵衛が遊女・小春と心中にまで至る物語。 大阪・天満で紙屋を営む治兵衛は、曽根崎新地の遊女・小春に入れ込…

歌舞伎座杮葺落四月大歌舞伎第3部

歌舞伎座の新開場杮葺落四月大歌舞伎を観る(8日の第3部)。 待ちに待った歌舞伎座新開場。 さすがに外観は新しい。 中に入ると、1階ロビー(「大間」と呼ばれる)の狭さは相変わらず。でもその方が人がいっぱいいる感じで華やいだ気持ちになる。設計者は隈…

国立劇場 夢市男達競

正月も最後の6日は、国立劇場の平成25年初春歌舞伎『夢市男達競(ゆめのいちおとこだてくらべ)』を観に行く。 河竹黙阿弥の『櫓太鼓鳴音吉原』を黙阿弥没後120年に合わせて再構成した復活通し狂言。 去年は正月休みに富山に旅行したので歌舞伎はパス。おと…

国立劇場 鬼一法眼三略巻

きのうは国立劇場で『鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)』を観る。 鬼一法眼、一條大蔵卿(いちじょうおおくらきょう)の2役を中村吉右衛門。ほかに梅玉、魁春、歌六、東蔵、又五郎、芝雀など。 この芝居、もともとは人形浄瑠璃によって上演…

十二月歌舞伎 籠釣瓶花街酔醒

きのうは新橋演舞場で十二月歌舞伎夜の部を観る。 勘三郎の「無念」の死から間もない。 半分暗い心持ちで出かけたが、会場は満員でにぎやか。 みなさんの思い出の中に勘三郎は生きているのだろう。 演目は『籠釣瓶花街酔醒』(かごつるべさとのえいざめ)と…

明治座 天竺徳兵衛新噺

きのうの夜は明治座で「11月花形歌舞伎」 都内の劇場はあらかた行ったつもりだが、明治座は初めて。 何しろ明治座は以前は“新派の殿堂”といわれ、その後ももっぱら歌謡ショーみたいなのが多かったから、そちらにあまり関心がない当方としては、行くチャンス…

新国立劇場 リチャード三世

18日の晩は新国立劇場で『リチャード三世』を観る。 シェークスピア作、翻訳・小田島雅志、演出・鵜山仁、出演は岡本健一、中嶋朋子、浦井健治、勝部演之ら。 何でも新国立劇場は今年開場15周年で、「新国立劇場・英国舞台芸術フェスティバル2012」というの…

秀山祭九月大歌舞伎 昼の部

日曜日は新橋演舞場公演「秀山祭九月大歌舞伎」を観ようと銀座へ。 地下鉄・東銀座駅の前に差しかかると建て替え中の歌舞伎座がだいぶ出来上がっていた。 本日観たのは昼の部。客席は満員だったが、ふだんの昼の部と違って男性客も多い。日曜日だからか。 演…

絶品の阿古屋琴責の段

きのうは国立劇場で文楽公演の第2部を観る。演目は「傾城反魂香・土佐将監閑居の段」「艶容女舞衣・酒屋の段」「壇浦兜軍記・阿古屋琴責の段」 すばらしかったのは「壇浦兜軍記・阿古屋琴責の段」。特に勘十郎の阿古屋がいい。勘十郎の女形は久しぶりだが、…

国立劇場 通し狂言絵本合法衢

国立劇場開場45周年記念「通し狂言絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」(四世鶴屋南北作)を観る。 過去の歌舞伎作者たちの名作を順繰りに上演する去年10月からの長丁場も、今回が最後の企画。 劇場前のしだれ桜が満開だった。 開場45周年記念というので歴…

結城座 夏の夜の夢

日曜日の善福寺公園は曇り。寒さはそれほどでもない。 上池のオナガガモはわずかに2羽を確認したのみ。 下池にはまだオナガガモが多数。 ハシビロガモのオスが5羽もいた。メスの姿はなし。茂みに隠れているのか。 上池のウメがようやく満開になり、ちょうど…

劇団黒テント 青べか物語

きのうは劇団黒テントの『青べか物語』を観る。 10年ほど前から黒テントの芝居を観ているが、きのうのは今まで観た中でも出色の芝居だった。 原作は山本周五郎、上演台本・演出は元黒テントメンバーで『焼肉ドラゴン』で数々の賞をもらった鄭義信。 はじめの…

国立劇場 元禄忠臣蔵

国立劇場の12月歌舞伎公演『元禄忠臣蔵』を観る。 全10作のうち今回は『江戸城の刃傷』『御浜御殿綱豊卿』『大石最後の一日』。贔屓の吉右衛門が大石蔵之助と徳川綱豊の2役をやるというので出かけていく。 芝居の最後の義士と娘の悲恋に涙するも、なかなか考…

国立劇場45周年 開幕驚奇復讐譚

国立劇場開場45周年記念の歌舞伎公演が大劇場で行われていて(10月から来年4まで「歌舞伎を彩る作者たち」と銘打って6シリーズ上演)、その皮切りとなる通し狂言「開幕驚奇復讐譚(かいまくきょうき あだうちものがたり)」を観る。 「開幕驚奇」は「開けて…

キネマの天地

朝、2階の窓を開けたら、アサガオが窓辺までにツルをのばし、たくさんの花を咲かせていた。 きのうは新宿の紀伊国屋サザンシアターで『キネマの天地』を観る。 作・井上ひさし、演出・栗山民也。井上ひさしが亡くなってから、なぜかたくさん井上作品を観るよ…

座敷おやじ-幇間芸とパントマイムの融合

きのうは台東区は柳橋で、幇間(ほうかん)芸とパントマイムのコラボ『座敷おやじ』を観る。 場所は大川(隅田川)端にあるルーサイトギャラリー。 もともと昭和の流行歌手、市丸のお屋敷で、そこを改装して骨董店としてオープンした2階に特設舞台をつくった…

新国立劇場 おどくみ

金曜日の善福寺公園。朝のうちちょっぴり涼しく感じられた。 上池の手すりの上でトカゲさん日光浴。爬虫類は暑さに強いのか。 昨日の晩は新国立劇場へ。『鳥瞰図』『雨』に続く3連作最後の作品は『おどくみ』。 新作書き下ろしで、作者は新進気鋭の青木豪、…