善福寺公園めぐり

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DUEL チェロとピアノのゆかいな決闘

日曜日は雨の中、フランスからやってきたチェロとピアノのデュオ「DUEL」を観るため三軒茶屋へ。

「DUEL」はチェリストのローラン・シラードとピアニストのポール・スタイキュによって01年にフランスのマルセイユにあるチョコレート劇場で誕生。今ではフランスを飛び出してヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア各国を回ってコンサートを行っているとか。
「DUEL」とは「決闘」の意味で、今回のコンサートのタイトルは「チェロとピアノのゆかいな決闘」。
コンサートといってもただの演奏ではなく、音楽とコメディーが融合した舞台といえようか。

三軒茶屋に着くと、街の中から歓声が聞こえる。
この日は「三軒茶屋アートタウン2013 三茶de大道芸」が開催中。あいにくの雨だったが、あちこちで大道芸のオンパレード。
こちらは、こんなかっこうで動かない。客もほとんど寄りつかない。
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そのとなりは人垣ができていて、スゴイ盛り上がり。
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お目当てのコンサート会場は世田谷パブリックシアター
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会場は子連れも多く、老若男女という感じ。

ピアノとチェロで始まるステージは、はじめからハチャメチャで、抱腹絶倒なのだが、その卓越した演奏技術はすばらしいのひとこと。

使う楽器からして、チェロやピアノにとどまらず、ノコギリ、リクライニングチェアなどなど、いろんなものが出てきて、どれも名演奏。
曲目も、クラシックの名曲からジャズ、シャンソンにいたるまでなんでも。

チェロをステキな女性に見立てたり、おむつをつけたヴァイオリンが出てきたり、アイデアもいろいろ。

最後のほうで車いすに乗って手をぶるぶる震わせている重病患者(ピアノのポール)が出てきて、震える手をチェロのローランが巧みに操ると見事なピアノ演奏になるコントがあったが、あれなんか昔の日本でも、クレージーキャッツハナ肇脳卒中の患者ふうにぶるぶる震える手でドラムを叩いて、拍手喝采を受けていた。コメディーの発想は西も東も変わらないんだなと思った。

大人も子どもも一緒になって笑い、しかも上質の音楽を楽しめるのがうれしい。
2人の公演は東京では19、20の2日間3回公演。あとは22日に宮城、26日に兵庫で行われるというが、もっとたくさんの人に見てもらいたいと思った。

[観劇データ]
DUEL チェロとピアノのゆかいな決闘
世田谷パブリックシアター
2013年10月20日(日)15時すぎ開演(約80分休みなしの力演)
1階B列15番(A列がなくて最前列のちょうど真ん中だった)