例年は芝居がこなれたころを見計らって中旬以降に行っていたが、やはり正月気分に浸りたいと、去年あたりから早めに行くことにして、今年も初日(3日)の翌日に行った次第。
劇場内は華やいだ雰囲気。



客席は満員で、和服姿の女性も多い。



客席は満員で、和服姿の女性も多い。
緞帳には巨大な春駒の絵が描かれていて、こんな立派な緞帳があったかなと感心していると、ナント、開幕とともに春駒が上空に飛んで行くではないか。実は緞帳に描かれたのではなく、小道具を巧みに配した粋な演出。
毎年、国立劇場の正月公演は菊五郎による復活通し狂言が楽しみ。
今年は、午年にちなんだ物語で、江戸時代の実録本を題材に、老中・本多正純による将軍暗殺計画「宇都宮の釣天井」や、3代将軍家光の甥「松平長七郎」の伝説を取り入れ、原作を大胆に脚色して、通し狂言としては約150年ぶりの復活上演という。
今年は、午年にちなんだ物語で、江戸時代の実録本を題材に、老中・本多正純による将軍暗殺計画「宇都宮の釣天井」や、3代将軍家光の甥「松平長七郎」の伝説を取り入れ、原作を大胆に脚色して、通し狂言としては約150年ぶりの復活上演という。
実際は江戸時代の話なのだが、時代設定や登場人物の名前を「太閤記」の世界に移し、小田(織田)信長の死後の後継者争いを背景に、高麗国の皇女が日本に渡来して活躍するという趣向。
長七郎をモデルにして描かれた主人公・小田三七郎信孝(信長のセガレ)が、悪党を切り伏せて三千両の載った馬を曳いて行く「馬切り」の場面は、いかにも午年らしい。
長七郎をモデルにして描かれた主人公・小田三七郎信孝(信長のセガレ)が、悪党を切り伏せて三千両の載った馬を曳いて行く「馬切り」の場面は、いかにも午年らしい。
しかし、初日からまだ2日しかたってないからか、セリフがうろ覚えの役者もいて、プロンプターの声がけっこう聞こえたりもしていた(何しろ前から3列目だったもので)。初春のご愛嬌。
去年と比べてそれほどの「奇想天外さ」はなかったが、「吊り天井」の仕掛けはなかなか迫力があった。
昼食で食べたのは、新宿駅で途中下車して買った駅弁。
八戸駅の「北のうにめし」。ウニがたっぷり入っていておいしかった。

最後には新年恒例の「手拭いまき」があり、菊之助が投げたのを見事ゲット!(一緒に行ったとなりの人が)

八戸駅の「北のうにめし」。ウニがたっぷり入っていておいしかった。

最後には新年恒例の「手拭いまき」があり、菊之助が投げたのを見事ゲット!(一緒に行ったとなりの人が)

こいつぁ春から縁起がいいわえ。