出演も、浅草の映画館で売り子をしていてシンデレラガールになった田中小春、小倉監督、助監督で帝大出の島田健二郎と同じ。映画では田中小春は有森也実、小倉監督はすまけい、助監督の島田は中井貴一だったが、芝居(今回の)は小春に大和田美帆、小倉監督に浅野和之、島田に古河耕史という配役。
映画は観たが、芝居は観てなかった。あれからもう25年もたったのか。
映画は観たが、芝居は観てなかった。あれからもう25年もたったのか。
映画の『キネマの天地』はまさに映画讃歌、というよりむしろ大船の松竹撮影所で働く人々讃歌という感じで、山田監督らしく、ころは1935年ごろ、つまり日本が軍国主義化を進め、民主主義が抑圧された時代、それでも自由を謳歌する日本映画はがんばっている、というような話だった。
で、今回は、4人の女優陣、大幹部から新進気鋭までの4大スターが集まって、自慢話やあてこすり、皮肉や牽制の応酬で話が進んでいくのだが、やがて殺人事件をめぐる犯人探しに話は移り、推理劇へと発展していく。
そして最後は、井上らしい映画讃歌、というより芝居讃歌、役者讃歌となって幕。
役者の演技がとてもよかった。むしろ役どころに合ったキャスティングのみごとさといったほうが正解かもしれない。
大いに笑わせ、泣かせてもくれた。
最近の井上作品の中でも秀逸だった。
いい芝居を観て、いい気持ちになって帰る。これってサイコーだね。
大いに笑わせ、泣かせてもくれた。
最近の井上作品の中でも秀逸だった。
いい芝居を観て、いい気持ちになって帰る。これってサイコーだね。