井上都『ごはんの時間 井上ひさしがいた風景』(新潮社)
父と母が離婚してそれぞれに再婚。彼女は父母の離婚後しばらくの間、井上作品を専門に上演する劇団「こまつ座」の代表を努めていたが、2010年に同座を離れている。その陰には、父との間に起こった大きな諍いがあり、和解できないまま父の死を迎えたのだという。
彼女にはパートナーの男性がいて、高校生の男の子もいるが、男性は事故で亡くなり、今はお子さんと二人暮らし。家計を支えるためパートで働いているという。
有名作家の娘さんであっても、いろいろ苦労されているようだ。
苦労する中での日々の思いが綴られているが、温かい筆致なので“ほっこり”とした気分になれた。
彼女にはパートナーの男性がいて、高校生の男の子もいるが、男性は事故で亡くなり、今はお子さんと二人暮らし。家計を支えるためパートで働いているという。
有名作家の娘さんであっても、いろいろ苦労されているようだ。
苦労する中での日々の思いが綴られているが、温かい筆致なので“ほっこり”とした気分になれた。
印象に残ったのは、ごはんとは関係ないが父ひさし氏の次の言葉。
「切符を買うところから観劇は始まっているのだよ」