ゴールデンウィーク後半2日目の土曜日朝は快晴。風がさわやか。
チョウの幼虫だろうか、緑色のイモムシ。
スイカズラが咲いていた。
和名は漢字で書くと「水葛」ではなく「吸い葛」。細長い花筒の奥に蜜があり、昔は子どもが中の蜜を吸って遊んだりしたことからこの名がついたのだとか。
砂糖のない時代、甘みとして利用されていたようだ。
一方、「忍冬」とも呼ばれていて、その意味は、常緑性なので冬でも落葉しないところからこう呼ばれるといわれるが、中国の植物名に由来しているようだ。
上池をめぐっているとカワセミの声が聞こえた。
このところ毎日のようにヤエちゃんらしいメスのカワセミを上池で見るので、ヤエちゃんかな?と思ったが姿を見せてくれなかった。
下池にまわると、再びカワセミの声。
今度は姿を見せてくれて、よく見るとヤエちゃんらしい。
場所を変えながらエサをねらっている。
下池で見たのがヤエちゃんとすると、先ほど上池で声を聞いたのはオスのマルちゃんか?
そもともヤエちがんが上池から下池まで飛んできたのか?
ホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)がポツンと立っていた。
池の張られているロープに虫らしいのがぶら下がっている。
目を凝らすと、どうやらヤゴの脱け殻のようだ。
とすると善福寺池でもトンボが羽化を始めたのか。
しかもこのヤゴ、けっこ大きいからヤンマかもしれない。
角度を変えて見ると体から糸が出ているのが見える。
糸で落ちないように支えていたのだろうか?
それともクモの糸か?
ヤゴを観察していると目の前をスーッと通っていく小さな生きものを発見。
早くもイトトボが飛んでいた。
夏になるとしょっちゅう見るが、もうイトトンボが飛ぶ季節なのか。
胸部と尻尾のほうが青いからアオモンイトトンボかな?
水面に浮かんだ植物片にイトトンボがとまろうとして2匹(頭)で場所を争っている。
1匹は逃げていって、「ここはボクの場所だい」とでもいいたげにジッととまっていた。
水面の光を反射してか、複眼の下半分が黄色く輝いている。
クリクリお目メがかわいいハエトリグモ。
葉っぱの上に小さなカナヘビ。
まだ生まれて間もない子どものカナヘビのようだ。
カナヘビは脱皮を繰り返しなから成長する。
月に1~2㎝ぐらいずつ大きくなり、2~3カ月で体長10㎝ぐらいになり、半年ぐらいで大人と同じぐらいの大きさになるという。
ミスジチョウが日差しを浴びて満足げ。
下池を1周して上池に戻ると、アサザ(浅沙)が開花していた。
湖沼や池などの浅いところに群生する浮草性の多年草。根茎は水底を横に走り、茎を伸ばして水面で葉を広げ花を咲かせる。
湖沼の減少などで希少な植物になっている。
先日見つけた雌花に続いて、マユミの雄花。
これから咲くのもあるから、雄花は遅れて開花するようだ。
公園からの帰り道、近所のお宅の垣根からカキの花が顔を出していた。
黄色みを帯びた、かわいい花。
雌雄同株で雄花と雌花があるそうだが、雄花は小さくかたまって咲き、雌花は大きく単体で咲くのだそうだ。
数打ちゃ当たるがオスの宿命なのか。