善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

#伝統芸能

文楽の歴史

倉田喜弘『文楽の歴史』(岩波現代文庫)を読む。 人形浄瑠璃(文楽)は古くは「操(あやつり)」、あるいは「操芝居」といわれ、「人形浄瑠璃」という名称が一般化するのは明治以降だという。さらに、「文楽」の呼び名も、上演する座が複数あったのが「文楽…

小三治の「やかんなめ」

5日夜は国立演芸場で「第364回国立名人会」。 トリが小三治とあって客席は満員御礼。中高年に混じって若い人(それも意外と女性)も多い。 緞帳が上がると「喜色是人生」の掲額。藤原定家の子孫で昭和天皇の侍従長をつとめた入江相政氏の筆になるものとか。 …

国立劇場 2月文楽公演

国立劇場で「2月文楽公演」を観る。 1月は大阪公演だから、東京では今年初めての文楽公演。観たのは午後2時半からの第2部(5時半終演)で、演目は次の通り。ちなみに第1部は「摂州合邦辻」、第3部は「妹背山女庭訓」。 「小鍛冶(こかじ)」 稲荷明神 竹本千…

国立演芸場 新春国立名人会

きのう7日は、もうお正月は終わりと早朝に門松(ったってチャチなものだが)を片づけて、七草がゆ。 午後は国立演芸場で「新春国立名人会」。まだ正月気分が抜けない。 本日の出演者と演目は次の通り。 トリが小三治というので出かけたが、どうも出演者のみな…

立川談志一周忌 追善落語会

きのうは東京・有楽町のよみうりホールで「立川談志一周忌特別公演 立川流追善落語会」。 きのうは談志のちょうど1周忌で、立川流総出演で23日まで3日連続で開催される追善落語会の初日。会場は満員のにぎわいだった。 そういえば、最後に談志の落語を聴いた…

小三治の「甲府ぃ」

日曜日の21日夜は国立演芸場で「芸術祭寄席」。 平成24年度(第67回記念)文化庁芸術祭主催特別企画公演と銘打ってある。出演者はいずれもかつて芸術祭の賞を受賞した芸人ばかり(1人だけ受賞歴はないが落語協会幹部というのがいた)。 昼の部は落語芸術協会所属…

橋下市長の文楽軽視、我慢ならん

毎日新聞の近来にないすばらしい記事を読む。 新聞はそうあらねばならない。戸田栄記者の告発報道を全面的に支持する。 文楽よりカジノが好きな橋下市長、大阪人は恥ずかしくないのだろうか? 特集ワイド:橋下市長の補助金削減 文楽軽視、我慢ならん 毎日新聞…

赤川次郎さんの投書

きのう、国立劇場に文楽公演を観に行ったら、ロビーに作家の赤川次郎さんがおられた。赤川さんは小説家であるとともに文楽にも造詣が深くて、文楽についての本も書いている。 そういえばと先日(4月12日付)の朝日新聞「声」欄に赤川さんが投書していたのを思…

国立劇場 一谷嫩軍記

きのうは国立劇場で『一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)』を観る。『平家物語』を題材とした歌舞伎演目。 市川団十郎、坂東三津五郎、坂東彌十郎、市川門之助、坂東巳之助、片岡市蔵、坂東秀調、市村家橘、中村東蔵、中村魁春など出演。 国立劇場開場45…

2月文楽公演 義経千本桜

土曜日の善福寺公演は快晴。北風が強い。 ウメはまだ咲いてない・・・、と思ったら、枝の高い方に1輪だけ。 きのうは国立劇場の2月文楽公演。第2部「義経千本桜」「お夏清十郎 五十年忌歌念仏」。 「義経千本桜」は「椎の木の段」「小金吾討死の段」「すしや…

平成中村座 11月大歌舞伎

善福寺公園にはこのところよく行っているのだが、散歩はあまりしない。散歩しないで、ただいる。日曜日は朝の8時から夕方4時まで公園に滞在。まるで公園で暮らしている感じ。 そのワケは、3日から公園で「トロールの森」というアート展が開かれていて、私が…

国立劇場 9月文楽公演

金曜日朝の善福寺公園は曇り。風が止まると蒸し暑い。 早くも彼岸花が咲き始めた。セミの声がまだうるさい。 きのうは国立劇場の文楽公演。9月公演は「開場45周年記念」と銘打って、第1部は「天下泰平 国土安穏 寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」「伽…

杉本文楽 曾根崎心中

終戦記念日のきのうは神奈川芸術劇場で『杉本文楽 木偶坊 入情 曾根崎心中 付り(つけたり)観音廻り』。 本当は今年3月に観に行く予定をしていたのだが、大震災の影響を受けて中止。がっかりしたが、その後、8月14日~16日の3日間、限定特別公演として復活…

浅草演芸ホール

日曜日朝の善福寺公園は曇り。日差しがあまりないので助かる。 上池・下池を一周して帰ろうとすると、上池の2つあるトイレ近くの木の上でネコが日向ぼっこしている。というより涼んでいるといったほうが正確か。 きのうは地元のミニFM放送局「ラジオぱちぱ…

志の輔らくご リバイバル『大河への道』-伊能忠敬物語-

テアトル銀座byPARCOで「志の輔らくご リバイバル『大河への道』-伊能忠敬(いのう・ただたか)物語-」を聴く(4日夜)。 入口ホールには笹が用意され、聴きに来た人が願い事を書いてつるしていた。 会場は満員。客層は老若男女まちまち。立川志の輔の人気…

シネマ落語

銀座の東劇で上映中(6月10日まで)のシネマ落語「落語研究会 昭和の名人 弐」。 落語を映画で聴く(観る?)なんて、と思ったが、出演しているのが三代目古今亭志ん朝、十代目金原亭馬生、六代目三遊亭圓生、八代目林家正蔵(のちの彦六)と、すでに鬼籍に…

立川流落語会

きのうは国立演芸場で「立川流落語会」。昼間だというのに満員で立ち見が出るほど。 お客さんは意外と中年女性が多い。昼間だからか。 演目は、 前座の志の彦「つる」 志の春「元犬」 錦魚「猫の皿」 談慶「唖の釣り」 談之助「懐かしのスーパーヒーロー」 …

小三治 うどん屋

きのうは半蔵門の国立劇場へ落語を聴きに行く。 その前に西荻窪駅近くで昼メシをというので店を探す。ラーメンでも食べようと探すが、初音は休みだろうし、ハテどこにしようかと迷っていると、北口バス通り(伏見通り)沿いに「宝麗華」という店。ナント、ラ…

2月文楽公演 菅原伝授手習鑑

2月文楽公演(国立劇場)は1部、2部、3部まであり、どれに行くかと迷うが(何しろ1公演5700円也)、また、あれこれ迷うところがまた、文楽鑑賞の楽しみではある。 結局、きのう行ったのは第2部「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」道行詞…

小三治の「あくび指南」

第337回国立名人会(10月24日、半蔵門の国立演芸場)を聴く。小三治が出るというので会場は満員。老いも若きも、観客は色とりどり。 まずは前座の入船亭辰じん「道灌」、続いて柳家一琴「三人無筆」、山遊亭金太郎「阿武松」、中トリは春風亭小柳枝「井戸の…

9月文楽公演 勢州阿漕浦&桂川連理柵

けさの善福寺公園は曇り。きのうよりは気温が高めの感じ。 公園を1周してもカワセミの姿はなし。ラジオ体操して帰ろうとすると、上池の杭のあたりにカワセミが1羽。 きのう、昼少し前にも公園に行くと、上池の弁天島に7羽のシラサギ。コサギが多いようだが、…

第8回亀治郎の会 宙乗り狐にうっとり

きのう(8月20日)は第8回亀治郎の会を国立劇場大劇場で観る。 イープラス特別企画公演というので、『義経千本桜』4段目の道行初音旅(みちゆきはつねのたび)と河連法眼館の段(かわつらほうげんやかたのだん)+亀治郎のアフタートーク。 会場は満員。いつも…

志の輔らくご ビギン・ザ・ビギン

土曜日の善福寺公園。曇り。午後から雨の予報だが、すでに蒸し暑い。 恒例の七夕飾り。近所の子どもたち、大人たちの願い事が書かれた短冊はどれもほほえましい。 きのうは銀座で「志の輔らくご ビギン・ザ・ビギン」を聴く。6日公演の2日目で、午後3時開演…

歌舞伎十八番の内 鳴神

きのうは国立劇場で開かれている「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」。 はじめに澤村宗之助による「歌舞伎のみかた」の解説があって、いよいよ本日のお目当て、歌舞伎十八番のひとつ「鳴神」。 「鳴神」は、2年前の正月に新橋演舞場で海老蔵の鳴神上人を見た…

文楽「新版歌祭文」住大夫の至芸

きのうの夜は国立劇場の文楽公演。演目は「新版歌祭文」と「団子売」。 「新版歌祭文」はお染久松の「野崎村の段」で有名な話。野崎村と聞いてすぐに東海林太郎の「野崎参りは屋形船で~」(野崎小唄)を歌い出す人は年がわかる。それはともかく、住大夫の語り…

大向こうの人々

歌舞伎座が建て替えられることになり、きのう(30日)「閉場式」が行われた。最近になってセッセと歌舞伎座に通うようになったにわかファンだが、ようやく慣れ親しんだ歌舞伎座がなくなるのはやはりさみしい。 学生時代からの生粋の歌舞伎ファンである元NH…

小三治のまくら

きのうは柳家小三治独演会。アミューたちかわ(立川市民会館)大ホールにて。 サクラ満開で花見日和というのに会場は満員。まずは柳亭燕治の「粗忽の釘」。年は51で真打だそうだが、落語は初めて聴く。 続いて小三治登場。まくらはあっさり。サクラ満開にひ…