善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

浅草演芸ホール

日曜日朝の善福寺公園は曇り。日差しがあまりないので助かる。

上池・下池を一周して帰ろうとすると、上池の2つあるトイレ近くの木の上でネコが日向ぼっこしている。というより涼んでいるといったほうが正確か。
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きのうは地元のミニFM放送局「ラジオぱちぱち」の仲間12人ほどで浅草演芸ホールに行く。去年も行っていて今年は2回目。
西荻窪駅に向かう途中、真っ白な花がこぼれるように咲いている。近づくとサルスベリ。紅だけでなく白い花も咲かせるようだ。
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11時半に寄席に到着。10人以上まとまっていると予約ができるので、時間ギリギリに行っても座れるのがうれしい(何しろこの日は超満員で、立ち見の人もいっぱいいた)。
しかも浴衣姿だと割引してくれるというので、何人かは浴衣で入場。夏の風情。
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昼の部は11時半開演で、終わるのが午後4時半。途中、仲入りをはさんで約5時間の長丁場だが、ビールを飲みつつ、お弁当を開きつつ、笑いに笑って時間を忘れる。寄席っていいね~。

8月上席は落語芸術協会の担当。この日は、小痴楽に始まって、ぴろき遊雀初天神)、金太郎(ぜんざい公社)、遊之介、右紋、北見マキ(奇術)、金遊(後生うなぎ)、茶楽(紙入れ)、ダブル・モアモア(漫才)、笑三(異母兄弟)、昇太(短命)、うめ吉(俗曲)、小遊三(引っ越しの夢)、仲入りのあとは大喜利噺家バンドにゅうおいらんず。

出色だったのは三遊亭笑三の「異母兄弟」。たしかオン年80以上。かなりジジくさくなっているものの昔の元気さは少しも変わらず、大いに笑わせる。むしろ昔より芸が洗練されて、よくなった感じもする。ああ、落語家は年をとるべきなのだ。そう思うとますます志ん朝の死が惜しまれる。

うめ吉の三味線の弾き歌い、それに踊りもいいねー。自毛で結った日本髪が美しく、都々逸にウットリ。お座敷で差しで聴きたいな~、と思わせる。

この人、岡山県倉敷市出身で、邦楽を志し上京。国立劇場の寄席囃子研修生から落語芸術協会所属の「お囃子連」となり下座三味線を弾いていたが、「桧山さくら」に弟子入りして「俗曲師・桧山うめ吉」として2000年寄席芸人デビュー。久々の若手俗曲師として注目を集めている、という。

落語のあとは浅草寺のすぐ西隣に並ぶホッピー通りへ。夕方の涼しい風を受けながら、生ビールに黒ホッピー、牛すじ煮込みでイッパイ。
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帰りは仲見世通りを散策。けっこうにぎわっていたが、やっぱり外国人は少ない。
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その後は西荻窪に河岸を移して、10時近くまで騒いだのであった。