善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

2013-01-01から1年間の記事一覧

秋の足音

土曜日朝の善福寺公園は晴れ。きょうは8月31日、明日から9月だが、きのうの異常な暑さに負けずにきょうも暑そうだ。 しかし、公園は秋の気配。トンボが数を増してきた。 トチの実があちこちに落ちている。 殻を割ると中から栗のようなプリプリの実が出てきた…

デイヴィッド・ゴードン ミステリガール

デイヴィッド・ゴードンの『ミステリガール』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)を読む。 『二流小説家』でベストミステリ3冠(「このミステリーがすごい! 1位」「週刊文春ミステリーベスト10 1位」「ミステリが読みたい! 1位」)に輝いたデイヴィッド・ゴ…

日本のタコ学

タコが好きだ。もちろん食べることに関してだが、魚屋やスーパーで生のタコが手に入ったらしっかり揉んでサッと茹でて(茹で時間が重要)刺身にして食べる。酢に通しておくと数日間は楽しめる。 最近よく目にするのはミズダコ(1匹は巨大だからぶつ切りにし…

文楽の歴史

倉田喜弘『文楽の歴史』(岩波現代文庫)を読む。 人形浄瑠璃(文楽)は古くは「操(あやつり)」、あるいは「操芝居」といわれ、「人形浄瑠璃」という名称が一般化するのは明治以降だという。さらに、「文楽」の呼び名も、上演する座が複数あったのが「文楽…

シャネルピグマリオンデイズ 福田悠一郎

土曜日(8月17日)夕方は銀座へ。盆休みだからかにぎやか。 シャネル・ネクサス・ホールで若手音楽家の演奏会「CHANEL Pygmalion Days」を聴く。 演奏者はヴァイオリンの福田悠一郎。ピアノは大須賀恵理。それに2曲目の共演が橋本彩子(ヴァイオリン)。 福…

おねだりするカメ

日曜日朝の善福寺公園は快晴。朝から暑い。が、緑陰は涼しい。 コブシの実が赤く色づいてきた。 サンゴジュはもう真っ赤っ赤。 季節は夏だが、植物は秋を迎える準備に余念がない。 池の中からカメが1匹這い出してきた。 老夫婦がパンくずのようなものを差し…

虫の花粉浴

土曜日朝の善福寺公園。さすがに朝は涼しいが、日差しが増すとともに暑くなる。 夏の花、芙蓉が花盛り。蜜を吸いに来たコガネムシが花粉にまみれて何だか気持ちよさそう。花粉浴か? 花粉にまみれながら思う存分蜜を吸って、虫にとっては極楽だろうなー。 隣…

お盆のカワセミ

水曜日朝の善福寺公園ははじめ曇り。やがて日が差してくる。 猛暑続きだが、それでも今朝は木陰が涼しい。 上池をめぐっていると、池の端のあちこちにショウブらしいのが植えられてあった。 来年になると開花するのだろう。 以前、同じ都立の水元公園から株…

雨上がりのカタツムリ

火曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうのゲリラ豪雨で善福寺川が一部であふれ出し、善福寺1丁目では浸水被害があったらしい。善福寺池はけさも水がタップンタップンしていた。 きのうよりは多少涼しいだろうと朝の散歩に出たが、次第に蒸し暑くなる。 雨上がり…

市ヶ谷 嘉多蔵

金曜日夜は仕事の帰りにイッパイということになって、市ヶ谷の嘉多蔵(かたくら)へ。 昔、日本酒に詳しい人に市ヶ谷周辺でおいしい飮み屋は?と聞いたところ、「この店は酒の種類が豊富」と紹介された店。その後、何回か行ったが、以来数年ぶりの訪問。 盆…

R・D・ウィングフィールド 冬のフロスト

待望久しかったフロスト警部の第5弾がようやく出た。 R・D・ウィングフィールド『冬のフロスト』(上・下、創元推理文庫)。前作の『フロスト気質』から実に5年ぶり。 今回はどんな話かというと、出版社サイトによれば──。 寒風が肌を刺す1月、デントン署管…

立山連峰縦走記 その4 完結編

8月3日(土)朝7時半、室堂より登山開始。 その前に、室堂ターミナルの前にある「玉殿(たまどの)湧水」の水を飲んだらこれがウマイ。甘露とはこのこと。 この水は雄山直下から湧き出ていて、環境省選定の「日本の名水100選」にも選ばれているという。ペッ…

立山連峰縦走記 その3 天狗平山荘

8月2日(金)、天狗平山荘に到着したのは午後3時すぎ。空は依然、曇っている。 天狗平は標高2300m。標高2400mの室堂平よりは100mほど低いが、直線距離にして1㎞あまり離れた台地になっていて、立山・黒部アルペンルートの中でも最も眺望のいい場所といわ…

立山連峰縦走記 その2 室堂平の花

立山登山の起点となるのが室堂。室堂平に位置し、山登りだけでなく黒部平に抜けるアルペンルートの起点でもあり、バスターミナルやホテルなどの宿泊施設もたくさんある。 もともとは立山は修験道の山であるから、修験者が宿泊したり祈祷を行う堂がここにあり…

立山連峰縦走記 北前船廻船問屋「森家」

7月31日から8月4日まで、富山県東南部の長野県境近くにある立山連峰縦走の旅に行ってきた。そのときのエピソードを綴ろう。 なぜ登ろうかと思ったかというと、今から20年ほど前、ツレアイと2人で立山に登った。今回と同じコースだ。そのときの山頂からのなが…

葉っぱと水滴

水曜日朝の善福寺公園は曇り。風はなく、蒸し暑い。 きょうで7月は終わり、夏本番だが、このところスッキリしない天気が続く。 きのうの雨が葉っぱの上に残っていた。 葉っぱにも水滴を残しやすいのとそうじゃないのがある。 水滴を残しやすいということは、…

ジェフリー ・ディーヴァー バーニング・ワイヤー

ジェフリー ・ディーヴァーの『バーニング・ワイヤー』(池田 真紀子訳)をようやく手にする。 地球の日(アースディ)を間近に控えた4月のある日、マンハッタン内の変電所の1つで巨大な“アークフラッシュ”(電気による爆発)が発生し、市バスの乗客を含めた…

飛び出す紙芝居

善福寺公園は夏真っ盛り。セミの声がかしましい。 朝、公園を散歩しているとちょうど脱皮したばかりのセミを発見。 まだ柔らかくて真っ白で、いとおしい感じ。 10分ほどしてもう一度みると、かなり羽が大きくなっていた。 きのうの土曜日は朝から地元の桃井…

中野彷徨

金曜日朝の善福寺公園は曇り。風なし。 クヌギの太い幹にチョウチョ。黄色い舌を出して蜜を吸っている。 きのうは夕方、中野へ。 中野で飲むのは何十年ぶりだろう? 北口は大学ができたりしてずいぶん変わっていた。しかし、アーケード街(サンモール)はあま…

アオゲラふたたび

水曜日朝の善福寺公園は曇り。歩き始めは涼しいが、やがて蒸し暑くなる。 公園に行く途中、今は無人(無鳥)になっているはずのアオゲラの巣の中から、鳴き声がする。 はて?と立ち止まり、しばし待つが姿なし。 下池ではゴイサギの兄弟?が仲良くしていた。…

高尾山6号路と「休屋」のそば

土曜日は朝6時に家を出て高尾山へ。 このところ毎週のように高尾山を登っていて(もちろんふもとから歩きます)、この1か月ほどで今回で3回目。 1回目は1号路(コンクリートの表参道。山ガールが多いもののつまらない道)から、途中で山道の4号路に変更。帰…

土用のカワセミ

19日の金曜日は土用の入り。 朝の善福寺公園は雲1つないいい天気。木陰に入ると風が涼しい。 上池の杭の上にカワセミ。 エサとりを何回か繰り返し、弁天島のほうに飛んで行った。 朝から張り切っているね。 セミが鳴くのも早かったが、フヨウが咲き出するも…

涼しい朝

火曜日の16日はお盆(新暦)の送り火。 善福寺公園の朝は曇り、涼しい。東京(大手町)の最低気温は午前5時36分の段階で21・6℃。東よりの風。 なるほど、東京は沿岸部にあり、本来海風が吹けば涼しいはずなのだ。 けさから散歩のあと6時半からのラジオ体操を…

樹液に集まる虫たち

15日は新暦のお盆の中日で海の日。善福寺公園の朝は曇り。木陰に入るとたまに吹く風が涼しい。 下池のサルスベリの花がようやく咲き始めた。 クヌギの木の樹液が出ているあたりに黒っぽいチョウチョが1羽。 クロアゲハだろうか? カメラを向けると、一瞬のう…

日本の写真の1968

日曜日朝の善福寺公園は薄い雲が出ているが日差しは強く、暑い。 ヒマワリが咲き出した。 すごく背が高く、2mはあろうか。 中には大人の背丈ぐらいのもあり、ようやく写真が撮れる。 きょうはその足で恵比寿の東京都写真美術館へ。 「日本の写真の1968」展…

増補版 誤植読本

『増補版 誤植読本』(高橋輝次編 ちくま文庫)を読む。 元の原稿の文字や記号を間違って印刷してしまうことを誤植という。 昔は活字を1本1本並べて置いて組版というのをつくっていて、これを植字というが、植字の際、活字を間違えて置いてしまうのを誤植…

脱皮するニイニイゼミ

木曜日朝の善福寺公園。きょうも朝から暑い。何しろ東京の午前6時の気温がすでに30度近くあった。 きのうの夕方、仕事で大宮のあたりを歩いていたら、大きな屋敷林から威勢のいいセミの声がしていた。 するとわが善福寺公園でも・・・と注意して行くと、たしか…

太ったトンボ?

水曜日の善福寺公園は朝から日差しがきつく、暑い。 このところ公園にはムクドリが多い。そういえばそろそろセミの季節。ムクドリは地面をつっついて中にいるセミの幼虫をほじくり出して食べてしまうというが、たしかに大木の周囲にはいくつもの穴があいてい…

平谷美樹 採薬使佐平次

平谷美樹(ひらや・よしき)『採薬使佐平次』(角川書店) 大川で上がった惨殺体が握りしめていたのが見慣れぬガラス棒。実はそれは昇降図という温度計の一部とわかったが、将軍吉宗配下の採薬使、植村佐平次は知り合いの町方同心とともにそのナゾを追う。同…

カメの「おはよー」

土曜日朝の善福寺公園は曇り。南風が強い。 池の中からカメが上がってきて、「おはよー!」といったかどうか、ジッとこちらをうかがっている。 「おはよー」と返す。 近所の喫茶店の入口あたりに、大きなユリの花。 重さでたれていて、それでも上を向こうと…