善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

飛び出す紙芝居

善福寺公園は夏真っ盛り。セミの声がかしましい。
朝、公園を散歩しているとちょうど脱皮したばかりのセミを発見。
まだ柔らかくて真っ白で、いとおしい感じ。
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10分ほどしてもう一度みると、かなり羽が大きくなっていた。
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きのうの土曜日は朝から地元の桃井第4小学校体育館で、毎年恒例1泊2日の段ボールアート&お泊まりイベント「まいまいハウスプロジェクト2013」に参加。
4~6年生の子どもたちが自主参加していて、今年は子どもだけで100人を超えるという。
これに保護者やボランティアが加わり、体育館は朝から熱気ムンムン。
わが地元のミニFM放送局「ラジオぱちぱち」も、現場から実況放送。

そして、夜は食後のお楽しみ会。
「ぱちぱち」はラジオドラマ黄金バットの“実演版”を上演。
12年も前から続く連続ドラマで、今回でナント79作目。題して「黄金バット・飛び出す紙芝居」。
せっかくの段ボールアートのイベントというので、段ボールを使って紙芝居をつくり、正義の味方・黄金バットと悪の代表・ナゾーが紙芝居の中から飛び出してきてチャンバラをやるという趣向。

まずは「黄金バット」の表紙。
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紙芝居のオジサン「大東京の都心をとおく離れた杉並の、善福寺北児童館の奥をずーっと行ったところにある林の中に、ひっそりと立っている研究所。
篠原博士はそこで、ジェット光線の平和利用の研究をしておりました」

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「一方、ジェット光線を奪い、破壊光線に改造して世界を征服する戦争をたくらんでいるのが大悪人ナゾーであります。
ナゾーは篠原博士の娘、マサエを誘拐。都内某所に監禁してジェット光線の秘密を聞き出そうといたします」

ナゾー「マサエ、ジェット光線の秘密はどこにあるか、教えなさい。教えるんだ! 教えないのならば、お前を死刑にする! それでもいいのか!」

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マサエ「平和のために使えば、人類のしあわせに役立つあの光線も、あなたなんかに渡せば恐ろしい世界征服のための大量殺人の武器になります。マサエは教えません。ぜ~ったいに教えません!」

ナゾー「よし、それならお望み通り、お前を死刑にしてやろうじゃないか」

「ああ、哀れマサエは殺されてしまうのか。いったい、正義の味方・黄金バットはどうしたのか? マサエはつぶやきます」

マサエ「それにしても、黄金バットのおじさんはどこに……。おじさん、助けて。黄金バットのおじさ~ん」

「このときであります。空高くより響く豪快な笑い声」
「ウハハハハハハハ……」
「おお、彼方より、正義の味方・黄金バットの登場で~す」

バット「ウハハハハ。私が弱きを助け、強気をくじく、正義の味方・黄金バットです。マサエちゃん、今こそ助けに参りましたぞ~!」

ナゾー「何をちょこざいな。マサエを渡してなるものか。それ、ビーム光線を受けてみよ」

バット「ウハハハハハ、こんなもの、黄金丸ではねかえしてやるわ」

ナゾー「ウワー。よし、それならナゾーの必殺剣だアー! それものども、バットをやっつけてしまえ」

「バットとナゾーが紙芝居を突き抜けて出てくきて、大東京の丑三つ時、突如として始まる剣劇の響き~。まずは槍を真っ二つのワザ~。真剣白刃取りのワザかと思ったら、あわれ脳天を突き破って唐竹割~。おつぎは逃げるヤツを背中から指して、うわー、おなかから突き抜けた~。ついにバットはナゾー軍団を一網打尽にして、めでたし、めでたし~」

(幕)