善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

#旅行

ポルトガルの旅 その4 コインブラのファドに酔う

ポルトガルの旅5日目はリスボンを去ってコインブラに向かう日。 コインブラはリスボン、ポルトの中間に位置し、“学びの町”として知られるポルトガル第3の都市。町の中心部、丘の上にあるコインブラ大学はポルトガル最古、ヨーロッパでも屈指の歴史を誇る大学…

ポルトガルの旅 その3 オビドス・シントラ観光

リスボン3日目は日本で予約しておいた「ようこそポルトガル」の1日プライベートツアー。ユーラシア大陸西端のロカ岬、世界遺産のシントラ、中世の面影が残る城壁内の街・オビドスを回る予定。 朝食は前日買ったものですませ、車が迎えに来るというので9時前…

ポルトガルの旅 その2 ファドの夜

リスボン2日目は終日市内観光。 朝8時半ごろ宿を出て、宿の近くのサンペドロ・デ・アルカンタラ展望台を経て、おいしそうなパステリア(手作りパンが食べられる店)で朝食。 ポルトガルは教会はもちろん家々の壁を飾るアズレージョ(装飾セラミックタイル)…

ポルトガル10日間の旅 その1 すごいぞウーバー

9月8日から17日までの10日間、ポルトガルを旅行してきた。今回は友人を含む総勢4人の個人旅行。リスボンで3泊したあと北上し、コインブラで1泊、ブラガを経由してアマレスのポザーダ(修道院をリノベしたホテル)で1泊、ポルトで2泊して帰国するルート。 日…

トルコ15日間の旅 その14(最終回)

トルコの旅14日目の7月3日の続き。 イスタンブールにある考古学博物館には装飾タイル博物館も併設されていて、美しいタイルや陶器と対面できる。 イスラム教は偶像を禁じているから、宗教施設には人物像などは存在しない。 かわりにといっては何だが、モスク…

トルコ15日間の旅 その13

トルコの旅14日目の7月3日はいよいよトルコを去る日。 といってもイスタンブールを出発するのは翌日の午前1時40分なので、まだたっぷり1日ある。 始め15日間は長いかなと思っていたが、終わりごろになると「もう帰るの? もっとあちこち見て回りたいな」とい…

トルコ15日間の旅 その12

トルコの旅13日目の7月2日は前日に続きイスタンブール観光。 まず行ったのは地下宮殿。ビザンチン時代に建てられた地下の貯水施設だ。 オスマン時代には使われず、19世紀発見されたが、発見した人が宮殿と勘違いしてこの名がついたという。 柱の下でメドゥー…

トルコ15日間の旅 その11

トルコの旅12日目の7月1日はイスタンブール観光。3連泊してイスタンブールを見て回る。 まずはヒッポドロームに行く。ローマ時代競馬場だったところで、今は広場になっていてエジプト・ルクソールのカルナック神殿から運んだオベリスクが立っている。 続いて…

トルコ15日間の旅 その10

トルコの旅11日目の6月30日、チャナッカレのホテルの前は海。 ダーダネルス海峡を挟んで、こちらのアジア側と向こうのヨーロッパ側とは目と鼻の先だ。 本日は、チャナッカレからオスマン朝誕生の地ブルサを経て、フェリーでマルマラ海を渡って今回の旅行で訪…

トルコ15日間の旅 その9

トルコの旅10日目の6月29日はクシャダスからエーゲ海沿いを北上し、ベルガマ、トロイを経てチャナッカレに至る。 前日、ワールドカップ・グループリーグの最後の試合があり、日本はポーランドに0-1で負けたものの、グループHを2位で通過。決勝トーナメント…

トルコ15日間の旅 その8

トルコの旅9日目の6月28日はエーゲ海沿いのクシャダス周辺の古代イオニア都市の遺跡めぐり。 エーゲ海に面したこのあたりはかつては(といっても紀元前の話)、ギリシャ文明圏でもあったのだろう。古代ギリシャの一部であるアナトリア人がいくつもの都市国家…

トルコ15日間の旅 その7

トルコの旅8日目の6月27日はパムッカレを出発してエーゲ海を臨むエフェソスを経由してクシャダスに至る。 パムッカレにあるトルコ国内有数の温泉保養地で停車。 見渡す限りの白い世界。といっても雪で覆われているわけではない。 台地の上部から流れ出る石灰…

トルコ15日間の旅 その6

トルコの旅7日目の6月26日はアンタルヤを立ちアフロディシャスを経由して内陸にあるパムッカレへ。 朝食。いつも野菜が豊富で、ヨーグルトも何種類もある。デザートはスイカ。 大型バスをトルコにいる間中借り切っているので、いちいちスーツケースを持って…

トルコ15日間の旅 その5

トルコの旅6日目の6月25日はアンタルヤのホテルに連泊して周辺の遺跡をめぐる。 リゾート地のホテルだからか、なかなか豪華な感じ。 ホテルの前は地中海。 ホテル敷地内の噴水の前で親子が仲よく遊んでいた。 キョウチクトウ。トルコのどこへ行っても咲いて…

トルコ15日間の旅 その4

トルコの旅5日目の6月24日はカッパドキアからスルタンハン、コンヤをへて地中海に面するリゾート地、アンタルヤをめざす。 この日は日曜日。トルコではこの日が大統領選挙と国会議員選挙の投票日で、カッパドキア在住のガイドのギョクハンさんが地元の小学校…

トルコ15日間の旅 その3

トルコの旅4日目の6月23日はカッパドキアの洞窟ホテルに連泊して終日カッパドキア観光。 朝の洞窟ホテル。 ホテルの前から奇岩の世界が広がっている。 何万年、いや何十万年にもおよぶ自然の力の凄さを示す、浸食によってできた不思議な光景。 しかし、人々…

トルコ15日間の旅 その2

トルコの旅2日目は6月22日朝、アンカラのホテルを出発してカッパドキアをめざす。 途中、ヒッタイトの遺跡を見学。今回の旅で楽しみにしていた1つである。 ヒッタイトはアナトリア(現在のトルコ)に興り、BC1650~1200年ごろ西アジアを支配したインド=ヨ…

トルコ15日間の旅 その1

しばらく本ブログを休んでいたが、6月20日(水)から7月4日(水)までの15日間、トルコを旅してきた。何回かに分けて旅の思い出を綴る。 ヨーロッパの都市を回る旅なら個人で行くときもあるが、今回行ったのは主としてトルコの遺跡めぐり。やはり団体で行く…

秋田サクラの旅②横手・増田と道祖神と小田野直武

秋田の旅3日目の28日は秋田市から横手をめざす。 秋田県には2カ所の重要伝統的建造物群保存地区(略称・重伝建)があり、1つは角館の武家屋敷であり、もう1つは横手市増田地区にある商家の家並みだ。 重伝建とは、日本の文化財保護法に規定する文化財種別…

秋田サクラの旅①角館と乳頭温泉と八幡平

秋田・角館のサクラがそろそろ見ごろだというので、急きょ計画して行ってきた。 ゴールデンウィーク直前の26日からの2泊3日の旅で、行きはJRの秋田新幹線、帰りは秋田空港からのANA便だった。 まず1日目の26日、午前中のうちに角館に到着。お昼に近かったが…

有馬温泉 高山荘華野

仕事で神戸へ行く。 夏は札幌に仕事で行ってついでに支笏湖判の温泉に泊まった。 その伝で、今回はせっかく神戸に来たのだからと有馬温泉に宿をとる。 箱根と並んで名前は有名だが、泊まるのは初めて。 宿は「高山荘華野」。 全17室のこじんまりとした旅館な…

富田林ジューデンケン 大阪の旅・下

大阪・道頓堀の松竹座で上演中の七月大歌舞伎を見た翌日は、大阪の南、奈良・和歌山に近い富田林まで遠征し、「ジューデンケン」を見に行く。 ジューデンケンとは「重要伝統的建造物群保存地区」のこと。 文化財保護法に規定する文化財種別のひとつで、市町…

ドーハ空港の巨大クマ 北イタリアの旅24

北イタリアの旅15日目の朝食。 いつも楽しみだったのがスイカ。 なぜか旅に出るとスイカが心身を癒してくれる。 チェックアウトの前にミラノの市場へ行く。 地下鉄ワグネル駅前の市場。 しかし、中に入ってガッカリ。とても貧弱。 ミラノという大都市なのに…

クレスピ・ダッダとスカラ座コンサート 北イタリアの旅23

北イタリアの旅も残り3日。 旅行14日目の6月8日(木)は朝からミラノ郊外、というよりベルガモの南西15キロにあるクレスピ・ダッダへ。 「クレスピ」とはロンバルディア州屈指の綿織物工場の経営者だった人の名前。そのクレスピ氏が産業革命期の19〜20世紀初…

ミケランジェロのピエタ 北イタリアの旅22

センピオーネ公園はかつて領主の森だったという。そのセンピオーネ公園に隣接するのがスフォルツァ城で、今は博物館になっている。 城の入口にある紋章を見て驚いた。竜(あるいは大蛇か)が人間、それも子どもを飲み込もうとしている。 ミラノ公国の紋章だ…

トリエンナーレ・デザイン・ミュージアム 北イタリアの旅21

「最後の晩餐」を見たあとは、歩いてセンピオーネ公園へ。 公園内にある「トリエンナーレ・デザイン・ミュージアム」で現代アートを見る。 都市の俯瞰図。 現代風ステンドグラス。 段ボールに描かれたチョウ。 世界地図。 海。なかなか迫力がある。 金襴緞子…

「最後の晩餐」との15分 北イタリアの旅⑳

北イタリアの旅13日目は、朝、ヴェローナを発ってミラノへ。 朝8時32分発の高速列車「フレッチェロッサ(FrecciaRossa)」でミラノ・セントラル駅着は9時45分ごろ。1時間ちょっとの旅。 宿は前回泊まったのと同じ地下鉄ミッソーリ駅近くの「ホテル・ブルネレ…

ピサネロ「聖ゲオルギウスと王女」 北イタリアの旅⑲

ヴェローナに到着した日の午後、この街で一番大きな教会であるサンタナスターシャ教会へ。 1290年から1481年に、殉教者ピエトロを記念してドメニコ会修道士によって建てられたという。もともとここには聖アナスターシアに捧げる小さな教会があったので現在も…

ジュリエットの家 北イタリアの旅⑱

北イタリアの旅12日目はヴェネチアを発ってヴェローナへ。 サンタルチア駅から朝8時12分発のRegionale Veloce(中距離、近距離運行の普通列車)に乗って、ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅着は10時前。 ホームへの入口。 ホテルは駅近くのはずなので探すが…

ティントレットがいっぱい 北イタリアの旅⑰

北イタリアの旅11日目の午後。 サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会の裏手にあるスクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ(サン・ロッコ大信徒会堂)。ここには、ヴェネチア絵画を代表するティントレットが20年以上かけて描いた56枚の絵画が…