善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

トルコ15日間の旅 その11

トルコの旅12日目の7月1日はイスタンブール観光。3連泊してイスタンブールを見て回る。
まずはヒッポドロームに行く。ローマ時代競馬場だったところで、今は広場になっていてエジプト・ルクソールカルナック神殿から運んだオベリスクが立っている。
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続いてブルーモスクへ。
正式名称はスルタンアフメット・ジャーミィというが、イズニックでつくられた青を基調とするタイルが飾られているため(その数ナント2万1026枚)こう呼ばれる。
ところが、中に入ってビックリ。
丸天井のドームがすばらしいブルーモスクなのだが、現在修復中とかで、天井は写真でゴマかされていた。
ブルーモスクだけではない。そのあとで行ったアヤソフィアも大規模修復中でかなりの部分が見学できなかったし、トプカプ宮殿に至っては宝物館は休館中。やはり修復中のためという。

ガイドさんの話だと、トルコで起こった一連のテロ事件の影響で外国からの観光客が激減。それならと、客が少ない今のうちにというので軒並み修復工事を行っているのだという。
考古学博物館も一部改修中で、アレキサンダー大王の棺は見ることができない。
イスタンブールのモスク見学を100%楽しみたいなら、修復工事が終わるのを確認してから行った方がいいかもしれない。

それはともかく、ブルーモスク。
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世界一美しいモスク、といわれるだけあって、見学可能なところもけっこう美しい。
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タイルの青の原料はラピスラズリか。
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ブルーモスクと道路を隔てて向かい合っているのがアヤソフィア
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もともとは537年に完成したキリスト教の大聖堂だったが、1453年にコンスタンティノープルが陥落すると、スルタンのメフメット2世によりジャーミィ、即ちモスクに変えられた。聖堂内のモザイクは漆喰で塗りつぶされてしまったが、20世紀になってアタチュルクの命令で漆喰がはがされ、モザイク画がよみがえったという。
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大ドーム。工事中の部分もあった。
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街で見かけた車のナンバープレート。トルコはアルファベットだから、イスラム圏の外国の車だろうか。
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昼食で食べたサバサンド。ただし、ガラタ橋たもとで売られてるのではなく、レストランで食べたもの。
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レストランから出たところで、着飾った親子と出会った。少年の割礼式祝いらしい。
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カラフルな家並み。
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なぜか1階はケバブなどの店で2階はドレスを売ってる、みたいな風景が並ぶ。
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カーリエ博物館は、5世紀の初めにコーラ修道院として建てられ、オスマン朝時代はイスラム寺院として使われていた。やはりモザイク画は漆喰で塗りつぶされていたが、現在はすばらしいモザイク画、フレスコ画がよみがえっている。

入口で最初に目に入る全能のキリスト。
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聖母子。
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冥府降下。キリストが地獄に降りてその扉を打ち破り、地獄に堕ちたアダムとエヴァを救い出す場面。
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モザイクは実に細かく、色付けしたのではなく、色の違う石を1個1個並べたのだという。
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金はどうしたんだろう?

続いて軍事博物館へ。
陸軍所属の軍楽隊の生演奏が聴けるというのでホールへ。
巨大なスクリーンがあり、まずは軍楽隊の歴史を紹介。
イスタンブールには20年ほど前にも来ていて、そのときも軍楽隊の演奏があったが、確か博物館の庭の奥のほうから行進して来た気がするが、今回は建物の中のホール。いったいどこから軍楽隊はやって来るんだろうと不思議に思っていたら、巨大スクリーンがスルスルと動いていく。ホールは外の庭とつながっていて、やっぱり庭の奥の方から軍楽隊が演奏しながらやってくる。20年前も実はそうだったのかな?
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1周したあと整列して、20分ほど演奏。力強い響きに圧倒される。
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クラリネットみたいな笛がダブルリードの木管楽器ズルナで、チャルメラみたいな甲高い音を出す。
トルコ軍の軍楽隊は勇ましく、その演奏を聞くや逃げ出した敵の兵士もいたんだとか。

夕方、ボスポラス大橋を渡ってアジア側へ。
その昔、江利チエミが歌ったトルコ民謡の「ウスクダラ」の曲でも知られるユスキュダルという町で、ロカンタと呼ばれる大衆食堂での夕食。
ボスポラス海峡に面した遊歩道は日曜日ということもあってか人でいっぱい。
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この国でも綿あめは人気らしい。
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食後、通りを歩いていると、2つのモスクが向かい合わせに建っていて、礼拝を呼びかけるアザーンの掛け合いがはじまった。両方のモスクから交互にアザーンが朗誦され、ステレオで聞こえてくる。イスラムの国らしい光景だった。