善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ミケランジェロのピエタ 北イタリアの旅22

センピオーネ公園はかつて領主の森だったという。そのセンピオーネ公園に隣接するのがスフォルツァ城で、今は博物館になっている。
イメージ 1

城の入口にある紋章を見て驚いた。竜(あるいは大蛇か)が人間、それも子どもを飲み込もうとしている。
イメージ 2

ミラノ公国の紋章だという。
この紋章の由来は諸説あって、敵の兵士を竜が丸呑みにしてミラノを救ったことに由来するとか、実は悪いのは竜であり、少年が丸呑みにされようとしているところをヴィスコンティ家の王子さまが竜を真っ二つにして救い出した、とかいろいろあるらしい。
とにかくヴィスコンティ家の紋章はその後スフォルツァ家に受け継がれ、ローマ帝国およびハプスブルグ家の支援を受けて誕生したミラノ公国の紋章が生まれたんだとか。

城の中から入口を望む。
イメージ 3

ここミラノでレオナルド・ダ・ヴィンチスフォルツァ家の援護を受け、この城の設計にも手を貸したと言われている。
レオナルド・ダ・ヴィンチの部屋もあるらしいが工事中で中に入れなかった。
イメージ 4

レオナルドの作品かと思ったら、違っていた。
フランチェスコ・ナポレターノ(1470年~1501年)の「聖母子」(1495年)
あまりにも似ているので一時期この作品はレオナルドの作品とされていたという。

天井から壁からフレスコ画で覆われている。
イメージ 5
 
イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8


そしてミケランジェロピエタである。
2015年、スフォルツァ城内に「ロンダニーニのピエタ博物館」がオープンした。
ピエタ」とはイタリア語で「哀れみ」を意味し、ピエタ像はイエスの死骸を抱いて悲しむマリアの姿だという。
ミケランジェロは4体のピエタを残しており、最初に手がけたのは25歳ごろで、ローマのサン・ピエトロ大聖堂にある。
一方、ミケランジェロが89歳で死ぬ間際まで手がけたのが、「ロンダニーニのピエタ」。ミケランジェロ最後の作品で、未完のままという。
1952年にスフォルツァ城博物館に収蔵されるまで、ローマのロンダニーニ邸の中庭に置かれていたことからこの名がつく。

角度により見方が変わってくる。
前から見るとマリアがイエスを抱いているように見えるが、うしろから見るとイエスがマリアを背負っているかのようにも見える。ミケランジェロの思いが伝わってくる。
イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 12

イメージ 13

夕食は、ホテル近くの新しくできたらしいシャレた店で。
イメージ 14
 
赤ワイン。イタリア北部アオスタ州のワイン。
イメージ 15
 
まずはメニュー外のキッチンからの前菜。エビとミニトマト
イメージ 16
 
アスパラガスのブラン。卵ポーチのトマト風味ソース。
イメージ 17
 
アマトリチャーナのラビオリ。
イメージ 18
 
エビの料理。詳細は忘れた。
イメージ 19
 
食後は近くなので夜のドゥオーモ周辺を散歩。
イメージ 20
 
ガレリア。
イメージ 21
 
(つづく)