善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

トルコ15日間の旅 その7

トルコの旅8日目の6月27日はパムッカレを出発してエーゲ海を臨むエフェソスを経由してクシャダスに至る。
パムッカレにあるトルコ国内有数の温泉保養地で停車。
見渡す限りの白い世界。といっても雪で覆われているわけではない。
台地の上部から流れ出る石灰成分を含む温泉水によって、長い時間を経て結晶し台地を白くしてしまったのだ。石灰棚と呼ばれている。
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足湯を楽しんでいる人々。温泉といってもあったかいわけではないが・・・。
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温泉プールも大賑わい。ただし水温は35℃前後。
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BC190年ごろから栄えた古代都市ヒエラポリスにも寄ったが、何といっても本日のお目当てはエフェソス。
ローマの権力者アントニウスクレオパトラとともに滞在したことがあり、アレキサンダー大王もこの町を訪れたという。エーゲ海随一といえるほどの美しさを誇った古代都市がエフェソスだ。
BC2000年ごろから人が住んでいたといわれ、BC11世紀末ごろにイオニア人によって都市建設が始まり、港湾都市として栄えた。
もともと海のすぐそばにあったが、地面の隆起などによって海岸線は西に移動してしまい、今は海をみることすらできない。
港まで通じていたかつてのメーンストリート、アルカディアン通り。
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アレキサンダー大王もクレオパトラもこの道を歩いたに違いない。
同じ場所に自分が立っていると思うと、ちょっとカンドー的。

美しい装飾が残るハドリアヌス神殿。
ローマ皇帝ハドリアヌス帝に捧げた神殿だ。
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正面の門のアーチ型の中央にはティケ女神の胸像が、奥の門には両手を広げたメドゥーサが彫られている。
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ニケのレリーフ
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ヘラクレスの門。
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鮮やかなモザイクが残っていた。
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ハート型も。やはり昔も今と同じ意味で使われたのだろうか?
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廃墟ではあるが荘厳な感じのケルスス図書館。
かつてここには1万2000冊の書物が所蔵されていたという。
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道の途中にあった売春宿の広告。
右側の女性の絵が「女の子が待ってるよ」、その下の四角いのが「お金持ってきな」、左の足が「通りの左側にあるよ」という意味だとか。
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2万4000人を収容できたという大劇場。
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古代世界の七不思議の1つがアルテミス神殿。
トルコにはもともと土着の女神としてキュベレがいたが、これとギリシャ神話に出てくるアルテミスとが習合して独自のアルテミス信仰が生まれ、巨大なアルテミス神殿が完成した。
しかし、今は柱が1本しか残っていなくて、ナントてっぺんにはコウノトリが巣を作っていた。
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そういえばトルコではコウノトリをよく見た。
エフェソスに向かう途中にもコウノトリが巣を作っていて、子育て中だった。
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エフェソスはローマ時代には人口25万人といわれるほど栄えた。その後も、AD1世紀にはキリスト教が入ってきて、キリスト12使徒のうちパウロヨハネもこの地にやってきて住んだという。
ヨハネ墓所でもあるという聖ヨハネ教会。
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ヨハネ聖母マリアとともにここにやってきたといわれていて、マリアの最期の場所という聖母マリアの家もあった。
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ここはパワースポットだというので、たくさんのおみくじ?が。
何でも家のそばにある聖なる泉で手を洗い、拭いたティッシュペーパーを願いごとをしながら結ぶと願いが叶うんだとか。中には願いごとを書き記しているのもあった。
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だが、ぜひとも行きたかったエフェソス考古学博物館には時間の関係で行けなかった。
伝説にすぎない聖母マリアの家よりよっぽどおもしろいと思うんだけど、ユーラシア旅行社は何を考えているんだろう。
エフェソス考古学博物館には有名なアルテミス像がある。エフェソスに行ってアルテミス像を見ずにスルーするなんて、信じられないことだ。
団体旅行だと勝手に別行動できないのがつらいところ。

夜の食事。
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本日のワイン。
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エーゲ海の夕暮れ。
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