善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

秋田サクラの旅①角館と乳頭温泉と八幡平

秋田・角館のサクラがそろそろ見ごろだというので、急きょ計画して行ってきた。
ゴールデンウィーク直前の26日からの2泊3日の旅で、行きはJRの秋田新幹線、帰りは秋田空港からのANA便だった。

まず1日目の26日、午前中のうちに角館に到着。お昼に近かったが、サクラは満開でちょうど見ごろだった。

角館は江戸時代のはじめごろ芦名氏により都市づくりが行われ、その後は佐竹北家の城下町として栄えた。武家屋敷が立ち並ぶ通りは現在も江戸時代末期ごろの屋敷割や母屋・門・蔵の屋敷構え、枡型など武家町の特性をよく残している。角館町内には約400本のシダレザクラが咲き、そのうち162本が国の天然記念物に指定されているというサクラの名所でもある。
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武家屋敷群の表通りは国の重要伝統的建造物群保存地区(略して重伝建)の指定を受けている。かつてここに上・中級武士が住んでいたが、代々住み続けている人も多いようで、「非公開」の札を出している家もあった。
200年前に建てられたという青柳家母屋。
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石黒家の欄間。ケヤキの一枚板に亀の透かし彫りが施されていて、外からの光が差し込むと影絵のように浮かび上がる。何ともニクイ工夫。
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武家屋敷の西側を流れる桧木内川の土手にエンエンと続く桜並木。日本さくら100選にも選ばれているという。
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昼は「そばきり長助」というそば屋さんで二色もりを食べる。そばを切るトントンという音が聞こえてきて食欲をそそる。

角館の武家屋敷とサクラをたっぷりと堪能したあとは、一路、今夜の宿へ。
田沢湖を経て、泊まったのは乳頭温泉の「鶴の湯」。
ツルが入浴しているのをマタギが発見したので「鶴の湯」と名付けられたんだとか。
乳頭温泉郷の中で最も古い歴史を持ち、秋田藩主の湯治場だった由緒ある温泉で、茅葺き屋根の長屋「本陣」が今も残っている。
日本秘湯を守る会の会員らしく、風情のある入口。
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中の様子も秘湯っぽい。
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白濁した露天風呂は混浴。ちょっと温めでいつまでも入っていられる。
混浴といっても女性は入りにくそうだが、ここは安心。女性は男性に見られないように入るように工夫されていて、肩まで漬かれば白濁しているので移動が自由にできる。
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食事は部屋食でいろり端。
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料理はどれもおいしかった。酒も安かった。

翌日はまだ雪の残る八幡平へ。
秋田県岩手県にまたがる八幡平は車で山頂近くまで行ける台地状の山。まだ雪が残っているが、ゴールデンウィークに合わせて除雪が行われ雪の回廊となっていた。
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途中、水芭蕉の群生地があった。それは見事だった。
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関東人にとって水芭蕉といえば尾瀬、というイメージだが、湿原の多い八幡平では水芭蕉の群生地が多くあり、雪解けとともに見事に花を咲かせているようだ。

これから秋田市に戻り、翌日は秋田県のもう1つのジューデンケン(重要伝統的建造物群保存地区)がある横手市をめざす。

(あすにつづく)