善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

#生物学

牧野富太郎の魅力満載 都立大牧野標本館企画展

東京・八王子市にある東京都立大学の牧野標本館別館で開催中の企画展「『日本の植物分類学の父』牧野富太郎が残したもの」に行く(会期は9月30日まで、入場無料)。 現在、NHKの朝の連続テレビ小説で放送している「らんまん」の主人公、槙野万太郎のモデルと…

寄生虫なき病

日曜日(22日)夜はNHKスペシャル「腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー」をみる。 腸内フローラは脳にまで影響しているとか、IgA抗体はアレルゲンを攻撃するためではなく、人間に必要な細菌だけを選んで腸に住み着かせるために働いているとか、目からうろ…

昆虫はすごい

丸山宗利『昆虫はすごい』(光文社新書)を読む。 読後感はただ一言、昆虫はすごい! 筆者は九大総合研究博物館の助教。アリやシロアリと共生する昆虫の多様性解明が専門という。 昆虫の頭のよさを証明するエピソードがてんこ盛り。 たとえば──。 獲物を食べ…

謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?

栗田昌裕『謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?』(PHP研究所)を読む。 著者はお医者さんで、速読の達人でもあり、「指回し体操」の考案者としても知られる人。その人がチョウの研究家とは知らなかった。 アサギマダラはタテハチョウ科のチョウで、大き…

トーマス・シーリー ミツバチの会議

トーマス・シーリー『ミツバチの会議』(片岡夏実訳・築地書館)を読む。 原題は『HONEYBEE DEMOCRACY』。 著者は1952年生まれ。ハーバード大学でミツバチの研究により博士号を取得。現在はコーネル大学生物学教授。 ミツバチは春の終わりから夏のはじめにか…

三木成夫 内臓とこころ

三木成夫(みき・しげお)『内臓とこころ』(河出文庫)を読む。 三木は解剖学者で、生命形態学を唱えた。 10数年前、ある人と話をしていて三木成夫のことを知った。興味を抱いて『胎児の世界-人類の生命記憶』(中公新書)と『人間生命の誕生』(築地書館…

「形態の生命誌」と三木成夫

長沼毅『形態の生命誌』(新潮選書)を読む。 「なぜ生命にカタチがあるか」がテーマ。長沼氏は辺境生物学者で広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。 もともと長沼氏は、生物学者ではあるがモノとしての生物よりも、コトとしての生物のほうが好きで、カタ…

放射線で死なないためには

木曜日朝の善福寺公園は雲が厚い。おかげで涼しい。 公園について歩き始めたら雨がシトシト。傘を持ってきてよかった。 上池のフヨウの花が数を増している。 きょうはラジオ体操はやらずに帰る。 たまたま手近にあった辺境生物学者の長沼毅氏と作家の藤崎慎…

セミの初鳴き

日曜日の善福寺公園は快晴。暑い。でも木陰に入ると少しは涼しい。 きょうもムクドリが多い。歩く先を何羽かのムクドリもエサを探してチョンチョン歩いていて、まるで鳥と一緒の散歩。 下池をめぐっていると、毎年花見をやるあたりでセミの声。 今年は梅雨明…