木曜日朝の善福寺公園は曇り。雨は止んだが蒸し暑さ増す。
上池では、マルちゃんらしいオスのカワセミ。
背伸びしているのは威嚇のポーズか。
やがて近くに若いオスのカワセミ。
今年生まれたマルちゃんの子どものようだ。
巣立ちしてだいぶたっているので、マルちゃんは先日から自立しろと追い立てているが、まだ親から離れたくないのか。
若いカワセミはいなくなったが、マルちゃんは高い木の枝の先に。
上の方から監視しているのだろうか。
カワセミのヒナの2羽グループ。2羽で仲よし。
こちらは親にくっついて離れないカイツブリのヒナ。
いちばん遅く孵化したので、まだ赤ちゃんぽさが抜けないのだろうか。
下池に向かう途中の暗い林の中にはヒカゲチョウかな?
下池をめぐっていると、イトトンボが水の上で“タンデム産卵”していた。
交尾のあと、オスがメスの首根っこを押さえつけたままタンデム飛行し、そのままの状態で産卵。けさは風がないので、産卵するイトトンボの姿が水面に映っている。
オスは自分の遺伝子だけを受け継がせるため、メスをほかのオスに奪われてはならじとそれなりに必死なのだろう。
トンボの中にはメスが産卵していると上空から見張っているのもいるが、これもほかのオスを寄せつけないようにするためのようだ。
ゴマダラチョウの幼虫を発見。
似たようなのに外来種のアカボシゴマダラがいるが、アカボシゴマダラの幼虫は背中の突起が4対あるのに対して、在来種のゴマダラチョウの突起は3対。
なので、けさ見つけたのはゴマダラチョウの幼虫だろう。
幼虫の正面顔がかわいい。
頭の先に1対の立派な突起(角)があり、とそこからたくさんのトゲが生えている。
この角は、天敵であるアシナガバチ類から身を守る盾の役割を果たしているのだとか。
かわいいだけじゃなく勇ましい幼虫の角だ。
池の淵にハグロトンボがやってきていた。
胴体が地味な色合いだからメスのようだ。
ジッと葉っぱにとまっていた。
目の前を別のカワセミが通りすぎていって、追いかけていった。
縄張り争いの最中かな?
チョウトンボも優雅に舞っている。
ナガコガネグモの隠れ帯。
獲物をおびき寄せ、その裏に隠れているため工夫してつくった立派な仕掛けだ。
隠れ帯をつくるため、たくさんの細い糸をめぐらせている。
葉っぱの裏に毒々しい色合いの毛虫がいた。
ガの仲間、フクラスズメの幼虫だ。
見た目は毒々しいが、毒を持っているわけではないので触っても安心だとか。
淡い黄色の翅に細いラインが網目状に入っている小さめのガ。
何というガだろうと帰って調べたらフタトガリコヤガの成虫とわかった。
フタトガリコヤガの幼虫はフヨウの葉っぱによくいて、おなかのハートマークが特徴で毎日のように見ているが、成虫は初めて見た。
あの幼虫がこんな姿に変身するなんて、昆虫の“変身術”にはいつも驚かされる。
公園のあちこちでヤブカンゾウが咲き始めた。