善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

宝石のようなハチ オオセイボウ

日曜日朝の善福寺公園は晴れ。ムシムシ猛暑続く。

 

上池をめぐっていると、池のほとりでスズメガらしいのが交尾している。

ちょうど朝日を浴びて逆光ではっきりしないがモモスズメのようだ。

いつも感心するのは、大型のガなのに往来のよく見えるところで平気で交尾していること。

天敵に見つかったらたちまち襲われてしまうと思うのだが、実に平然としている。

オオミズアオにしてもそうだが、モモスズメに限らずスズメガの成虫は口吻が退化しており、エサを摂取することはない。

幼虫時代に蓄えた養分だけで生きているので、成虫になると1週間ぐらいの寿命しかないといわれる。

成虫の目的は何かといえば繁殖のため。

交尾し、卵を産めばそれで生きている目的は達するので、つながったままでいて悠然としているのだろうか。

 

翅がボロボロのチョウが樹液を吸いにやってきた?

と思ったら、もともと枯れ葉に擬態して翅をボロボロに見せているキタテハだった。

翅を開くと、黄色地に黒い紋が鮮やかだ。

夏型は地色が黄色っぽいが、秋に現れてそのまま越冬する秋型は地色がオレンジっぽくなるという。

 

上池を半周して下池に向かう。

途中、虫同士が争っている現場に遭遇。

1匹がもう1匹を投げ飛ばし、何者?とよく見ると小型のノコギリクワガタだった。

どうやらクワガタ同士で争っていて、大アゴでエイヤッと投げ飛ばしたみたいなんだが、投げ飛ばされたほうはどこかへ逃げていなくなった。

残ったのは立派なアゴを持つクワガタ。

 

花壇の花にイチモンジセセリがやってきて蜜を吸っている。

 

翅を休めているのはアキアカネのメスだろうか。

 

ハグロトンボのメスがやってきて、翅を閉じたり開いたり。

 

赤と黒、赤トンボとチョウトンボのツーショット。

 

ゴマダラチョウの卵らしいのにアリが寄ってきていた。

巣に持ち帰ろうとしてる?

 

輝くような青色の美しいハチが飛んでいる。

忙しくとまったり飛んだりを繰り返して、すぐにいなくなってしまった。

ハテ何ていうハチ?

帰って図鑑で調べたら、オオセイボウというハチらしい。

「全身が金緑~金菫色に輝く極めて美しいハチ。花にやって来る。幼虫は、スズバチ、トックリバチなどの巣に寄生して育つ」と説明にある。

「宝石蜂」の異名もあるそうで、漢字で書くと「大青蜂」。

たしかに宝石のようにに光り輝いていた。