善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

シオカラトンボの交尾はDの形

月曜日朝、3連休最終日、海の日の朝の善福寺公園は快晴。蒸し暑さ続く。

 

上池をめぐっていると、シオカラトンボが交尾中だった。

交尾のやり方がイトトンボとは違っていて、イトトンボはハートマークをつくるが、シオカラトンボはDの形。

これはどうしてか。

トンボには均翅亜目と不均翅亜目とがある。

イトトンボとかカワトンボとかは前後の翅の形がほぼ同じ形なので均翅亜目と呼ばれ、シオカラトンボやコシアキトンボ、ヤンマなどのトンボは後翅が前翅に比べて幅広いので不均翅亜目。

交尾のやり方も違っていて、均翅亜目ではオスが尻尾の先でメスの首根っこを挟むのに対して、不均翅亜目ではオスはメスの頭部を挟む。

写真で見ても、オスがメスの頭を押さえつけているのが分かる。

トンボのオスは、交尾の前に自分の精子をおなかにある副生殖器に移しておいてから交尾を行うが、均翅亜目では連結(タンデム)してから精子を副生殖器に移すのに対して、不均翅亜目はメスと連結する前に、あらかじめ精子を副生殖器に移しておくのだとか。

どっちがいいかはトンボに聞くしかない。

 

クヌギの木には樹液を吸おうと虫たちが集まっている。

まずはルリタテハが翅を立ててとまっていた。

キイロスズメバチもやってきた。

肉食のハチだが、肉を食べるのはもっぱら巣で待っている幼虫。

エストがチョー細い成虫は固形物を食べるのは難しく、食べるのは幼虫が分泌する栄養液とか樹液、花の蜜などだ。

ちなみに市販されている機能性飲料VAAMは、スズメバチの幼虫が成虫に与える栄養液の組成を参考にしてつくられている。

 

全身が青緑色に輝く美しいカナブンがいた。

アオカナブンだろうか。

こちらはシロテンハナムグリかな?

やはり銅色の中に緑がかった輝きが光っている。

スズメバチがカナブンなどと一緒に仲よく食事中。

 

下池に向かう途中の小川(遅野井川)では、ムクドリが水浴び中。

バシャバシャッと水しぶきを上げて涼しげ。

ほかの仲間もやってきて、ぼくも水浴びした~い。

 

見上げると、小型の鳥たちが朝の食事のため梢をめぐっている。

ジジュウカラがおいしいものを見つけたようだ。

珍しくエナガの姿もあった。

 

葉っぱに隠れて羽化したばかりのニイニイゼミ

暗い林の中で幹にとまっているときは地味な色合いだが、こうして明るい緑の中で見ると美しい。

このところ地中から這い出る虫をねらってムクドリが跋扈しているから、葉っぱの陰はちょうどいい隠れ家かもしれない。

 

下池のほとりではイトトンボが交尾中。

オスがメスの首根っこを押さえつけてハートマークになっている。

 

小さめのクワガタを発見。

コクワガタのメスかな?

 

再び上池に戻ると、マンリョウの花が咲いていた。

赤い実は正月の縁起物として人気だが、花は夏の今ごろ咲く。

 

ベニシジミが葉っぱの上で翅を休めていた。