フランス・ブルゴーニュの赤ワイン「ブルイィ(BROUILLY)2019」
ブルゴーニュ地方のボジョレー地区で栽培から醸造までを手がけるドメーヌ(ブルゴーニュでブドウの栽培から醸造、熟成、瓶詰めまでを行う生産者のこと)、ドメーヌ・ブラン・スール・エ・フレールの赤ワイン。
ブドウ品種はガメイ。
ボジョレーといえばヌーヴォーが有名。ガメイはボジョレー地区で主に栽培されており、ボジョレー・ヌーヴォーの品種として知られるが、「ヌーヴォーだけがボジョレーじゃないよ」というワイン。すっきりとした味わい。
ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたアメリカ映画「フリーダ」。
2002年の作品。
監督ジュリー・テイモア、出演サルマ・ハエック、アルフレッド・モリーナ、アントニオ・バンデラス、バレリア・ゴリノほか。
メキシコを代表する女性画家フリーダ・カーロの波乱に満ちた生涯を描いた映画。
メキシコ人の母とユダヤ系ドイツ人の父の間にできた4人姉妹の3女として生まれたフリーダ。奔放な少女時代を過ごすが、18歳の高校生のとき、バスに乗っていて路面電車との衝突事故に巻き込まれて大ケガを負う。子どもを産めない体になった上、重い障害と強い痛みが彼女を苦しめる。
寝たきりの生活となった彼女は父の勧めで絵を描き始め、やがて奇跡的な回復を見せる。絵描きになるか別の道に進むかで悩んだ彼女は、壁画の巨匠ディエゴ・リベラに自分の絵を見てもらうと、リベラは彼女の才能を認め、43歳と22歳という21歳もの年の差がある2人は恋に落ちるのだったが・・・。
壮絶な人生だったようだ。夫のリベラはかなり女癖が悪く浮気は日常茶飯事。それへの当てつけか彼女自身も次々と男たちと付き合っていて、イサム・ノグチと関係を持ったり、ロシア革命の指導者で権力闘争に敗れてメキシコに亡命したトロツキーを自分の家に匿ったときはトロツキーとも関係を持っている(それがトロツキーの奥さんにバレて夫婦はフリーダの家を退去したらしい)。
映画ではリベラとともにメキシコ壁画運動(メキシコ・ルネサンス)をリードした画家のシケイロスも登場していたが、なかなかいい男に描かれていた。
気になったので調べたら、シケイロスを演じたのはアントニオ・バンデラスという俳優で、2019年製作の「ペイン・アンド・グローリー」という映画で主演し、第72回カンヌ映画祭で男優賞を受賞。アカデミー賞では主演男優賞にノミネートされていた。
ついでにその前に観たのは民放で放送していたアメリカ映画「ブラッド・ワーク」。
2002年の作品。
原題「BLOOD WORK」
製作・監督・主演クリント・イーストウッド、ほかに出演はジェフ・ダニエルズ、アンジェリカ・ヒューストンほか。
マイクル・コナリーの小説「わが心臓の痛み」の映画化。
元FBI心理分析官テリー・マッケイレブ(クリント・イーストウッド)は2年前、連続殺人犯“コード・キラー”を追跡中、突然心臓発作で倒れてしまい、犯人を捕り逃す。心臓を移植して何とか一命を取り留めたテリーは早期退職し、現在はクルーザーでの隠居生活を送っている。
そんな彼の前にある日、グラシエラと名乗る見知らぬ女性が現れ、自分の妹を殺害した犯人を探してほしいと依頼する。心臓移植したことを理由に断るテリーにグラシエラは、その心臓が殺された妹のものであることを伝える。妹の血液型はテリーと同じ希少な型で、適合したおかげで移植が実現したのだが、希少な血液型と殺人とは何か関係があるのか? テリーが再び捜査の現場へ戻っていくと・・・。
イーストウッド作品はけっこう見てるつもりだったが、見てないのもあって、この作品もその1つだった。
調べてみたら彼が出演、監督、製作した主な作品はWikipediaよれば70作もあるが、今までに見たのはテレビ映画の「ローハイド」に始まって57作品ほど。この10年ほどはほぼ全作品を映画館で見ていた。
そういう彼も齢91となったが、1年のブランクを経て今年も「Cry Macho」と題する映画を監督・主演でつくっていて、日本でも来年公開予定らしい。