善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「追憶」

フランス・ブルゴーニュの赤ワイン「ブルゴーニュピノ・ノワール(BOURGOGNE PINOT NOIR)2013」
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1500年代からブルゴーニュでワイン造りを始めた名門中の名門がドメーヌ・ルフレーヴ。そのドメーヌから独立したオリヴィエ・ルフレーヴが1984年、自らの名を冠して「オリヴィエ・ルフレーヴ」を設立して造っているワイン。
きめ細かく滑らかなタンニンと柔らかな酸が印象的なワイン。
ピノ・ノワール100%。

料理もいろいろ。
春だというので赤貝の刺身、ウド、そら豆も。
メインの肉料理はこのあと登場。

ワインの友で見たのは、NHKBSで放送していたアメリカ映画「追憶」。
1973年の作品。
監督シドニー・ポラック。原作・脚本アーサー・ローレンツ
出演はバーブラ・ストライサンドロバート・レッドフォードほか。

世界大戦前夜の1930年代ごろから、戦後のアメリカのアカ狩りのころまでの話。
何と、バーブラ・ストライサンド共産主義者として出ていて、しかも主役である。
アルバイトをしながら大学に通う彼女は共産党の青年組織に所属していて、スペインのフランコに反対したりして平和運動のリーダーとして活動する。
学生時代に出会ったのが、勉強もスポーツも万能でルックスもいい大学の人気者、ロバート・レッドフォード
正義感に燃える彼女は主義を曲げずに政治的主張を繰り返す。
そんな彼女に小説家志望の彼もやがてひかれていく。

あの当時、日本では治安維持法のもと、共産党員とわかれば投獄が待っていて、小林多喜二のように虐殺された人もいた。少しでも共産党に近いとみなされれば特高警察に引っ張られ、拷問された。
しかし、アメリカでは、共産党に対する偏見はあっただろうが自由にモノがいえたのだ。

戦後、再会した2人は結婚して子どもも生まれるが、彼女の強い政治指向ゆえに溝ができ、ついには彼は去っていく。しかし、彼女はたとえ彼を失っても、自分の信念は変えず、映画の最後のシーンは原爆反対の署名活動をしている場面だった。

コミュニストをあんなにまっとうに描いたアメリカ映画を初めて見た。

原題は「The Way We Were」。
「あるがままの自分」ということだろうか。
繰り返し流れる主題歌が美しかった。