善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「ダウン・バイ・ロー」

フランス・ブルゴーニュの赤ワイン「レ・コティーユ・ピノ・ノワール(Les Cotilles Pinot Noir)2016」
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1885年から5世代にわたり家族経営でワインを手がけてきたドメーヌ、ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィスのワイン。ちなみにドメーヌとは生産者のことで、ボルドーだとシャトーと呼ぶ。
やさしいタンニンの味わい。

ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたアメリカと西ドイツの合作映画「ダウン・バイ・ロー」。
1986年の作品。
監督・脚本ジム・ジャームッシュ、出演トム・ウェイツジョン・ルーリーロベルト・ベニーニほか。

ダウン・バイ・ローとは刑務所のスラングで「親しい兄弟のような間柄」という意味だそうだ。
ニューオーリンズの刑務所で知り合ったラジオDJのザック、ポン引きのジャック、イタリア人のロベルトの3人は、ひょんなことから脱獄に成功、沼地へと逃げ込むが…。
ザックを演じるのはミュージシャンのT・ウェイツ。共演のJ・ルーリーもミュージシャン。ロベルト・ベニーニはのちの「ライフ・イズ・ビューティフル」でアカデミー賞受賞。

映画はアッという間に終わっちゃったが、どこか心に残る作品だった。

長回しのカット、ローアングル、モノクロ。一目見て「この映画は小津安二郎だ」と思った。
あとで調べたら監督のジム・ジャームッシュはパリに滞在しているときゴダール小津安二郎の映画を見て傾倒するようになり、小津からの影響を強く受けたという。
彼は1953年生まれだから、「ダウン・バイ・ロー」をつくったのは33歳ぐらいのときだ。

そういえば今年の夏ごろ、やはりジム・ジャームッシュ監督の「ストレンジャー・ザン・パラダイス」という映画を観たが、主人公が競馬新聞を眺めながら出走馬の名を読み上げるシーンがあって、馬の名前はことごとく小津映画の英語名だった。

スゴイ傾倒ぶり。