善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

歩くミノムシ

善福寺公園の隣の子ども広場わきに、今年もヒガンバナが咲く。 幾本もの細い蕊(しべ)が放物線を描いて天に向かって伸びている。 彼岸のころに咲くから「ヒガンバナ」。それにしても今年は遅い。夏が暑かったからか。 近くの善福寺にも群生していて、やはり咲…

南伸坊 本人伝説

南伸坊『本人伝説』(文藝春秋)を読む、というか見る、というか眺める、というか・・・。 政界から芸能界から、有名人になりきって写真で登場するとともに、文章までが本人が書いたかのごとくコメントしている。 「まえがき」で筆者は言う。 17年間姿をくらま…

焼き肉と人類の歴史

先週の話で恐縮だが、何カ月かぶりで焼き肉を食べる。 JR西荻窪駅南口からすぐ、そば屋の「鞍馬」斜め向かいの「縁」という店。 壺入りのホルモンが自慢らしく、壺カルビ、壺ホルモンなどを注文。 壺の中から出てきたカルビの長いこと。炭火の網の上にとぐろ…

地図で読む戦争の時代

今尾恵介『地図で読む戦争の時代』(白水社)を読む。副題に「描かれた日本、描かれなかった日本」とある。 白水社ってフランス文学専門かと思っていたら、こういう本も出しているんだね。 筆者は中学時代から地図や時刻表を眺めるのが趣味だったという。長…

アカボシゴマダラ

火曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝は涼しい。 池の周辺は秋の気配。 上池、下池をめぐって「自然保護区」のあたりを通っていると、キアゲハの幼虫を見つける。去年のいまごろ、群れを成していたのを思い出した。 すると、アゲハチョウがヒラヒラと飛んできて、…

命のリレー 日のリレー

3連休の3日目、敬老の日。夕方になって、久しぶりに善福寺公園へ。 途中、善福寺の前を通ると、スイフヨウがたくさんの花をつけている。 夕方だから朝白かった花はピンクに染まり、たぶんきのう咲いた花(スイフヨウは朝咲いて夕方しぼむ1日花)だろう、赤を通…

アラン・グレン 鷲たちの盟約

アラン・グレン『鷲たちの盟約』(新潮文庫、上・下)を読む。 「もし〇〇だったら?」といういわゆる歴史改変モノ。 大恐慌のころのアメリカ。フランクリン・ルーズヴェルトは危うく暗殺されそうになるが生き延び、大統領に就任。一方、ルーズヴェルトの政…

ミノムシ

火曜日朝の善福寺公演は晴れ。残暑厳しい。 立派なミノムシを発見。 そういえば昔は冬になるとよくミノムシを見つけたが、最近はみかけなくなった。 いろんな虫がミノムシになるのかと思ったら、意外と限られているらしい。 ガの中にミノガ科というのがあっ…

秀山祭九月大歌舞伎 昼の部

日曜日は新橋演舞場公演「秀山祭九月大歌舞伎」を観ようと銀座へ。 地下鉄・東銀座駅の前に差しかかると建て替え中の歌舞伎座がだいぶ出来上がっていた。 本日観たのは昼の部。客席は満員だったが、ふだんの昼の部と違って男性客も多い。日曜日だからか。 演…

チョウよセミよと

水曜日朝の善福寺公園は晴れ。さすがに秋らしく朝は涼しい。 上池の真ん中のクイのあたりにきょうもカワセミ。 ボート乗り場近くのフヨウの花にちっちゃなチョウが止まって蜜を吸っている。 イチモンジセセリか。 後翅に白い斑点がつながった一文字模様を持…

謝々!チャイニーズ

星野博美「謝々!チャイニーズ」(文春文庫)を読む。 2007年発行の古い本だが、これがメッチャおもしろい。ワンパターンな記述もあるが、なかなかスルドイところがある。 ベトナム国境から上海まで、改革開放・海外流出に沸く中国・華南の旅。筆者27、8歳。…

動じないトンボ

月曜日朝の善福寺公園は晴れ。涼しい。 上池の杭のあたりにカワセミが1羽。 池をめぐって散歩していると、葉っぱの陰にアオムシっぽい緑色の物体。垂直になっていてよくわからないので、枝を引っ張ってよく見てみるとトンボだった。さらによく見ると上半身は…

セミの脱皮シーン

日曜日朝の善福寺公園は曇り。雨が上がるのを待って出かけたので、公園に着いたのは8時半すぎ。 1周してボート乗り場をすぎたあたりで、太い木の幹にセミの脱け殻っぽいのがある。 頭がやけに白いので何だろうと眺めていると、うしろから来た人が「セミの脱…

タイアザミ

土曜日朝の善福寺公園は雨上がりで涼しい、と思ったらだんだん暑くなる。 きょうから9月。それでもセミは元気に鳴いている。耳のそばでセミの声がして見上げるとすぐそばの大樹の幹でおなかを震わせて鳴いている。 スズムシは羽をこすって鳴き、セミは腹部を…