善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

歩くミノムシ

善福寺公園の隣の子ども広場わきに、今年もヒガンバナが咲く。
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幾本もの細い蕊(しべ)が放物線を描いて天に向かって伸びている。

彼岸のころに咲くから「ヒガンバナ」。それにしても今年は遅い。夏が暑かったからか。
近くの善福寺にも群生していて、やはり咲き始めていた。
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日本の植物の中で、最も別名の多いのがこのヒガンバナという。文字のちょっとした変化も含めれば1000を超える呼び名がある。

墓場の近くに多く咲いてるので「死人花」「地獄花」「幽霊花」、ほかにも「くさけぼけ」「きつねのかみそり」「なつずいせん」などなど。

曼珠沙華ともいい、俳句の季語はこちら。

まんじゅしゃげ昔おいらん泣きました

渡辺白泉(1913~1969)の句。白泉の句はほかに、
    
戦争が廊下の奥に立っていゐた
憲兵の前で滑って転んぢゃった
銃後といふ不思議な町を丘で見た
街灯は夜霧にぬれるためにある
鶏(とり)たちにカンナは見えぬかもしれぬ

下池そばの「自然保護区」に寄ると、ちいちゃな不思議なものが動いている。大きさは1センチにも満たない。 何なんだろうと近寄ってみると、最初、ヤドカリかと思ったが、まさか。どうやらミノムシが歩いているようなのだが・・・。
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