善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

焼き肉と人類の歴史

先週の話で恐縮だが、何カ月かぶりで焼き肉を食べる。

JR西荻窪駅南口からすぐ、そば屋の「鞍馬」斜め向かいの「縁」という店。
壺入りのホルモンが自慢らしく、壺カルビ、壺ホルモンなどを注文。
壺の中から出てきたカルビの長いこと。炭火の網の上にとぐろを巻くように置いて焼く。ころ合いを見計らって店員さんがハサミで食べごろにちょん切ってくれる。
酒はもちろんマッコリ。
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人類の祖先が火を使うようになったのはいつのころからか。おかげでいろんな恩恵を被るようになった。有害微生物などを殺菌し安全に食べられるようになったし、加熱することで長期保存も可能にした。生では食べられない、あるいは食べにくいものも容易に食べられるようになった。加熱すればかさばるものも見た目小さくなり、たくさんの量を一度に食べることが可能になった。

いろいろ恩恵も大きい反面、加熱することで失ったものも多いという。たとえば、野菜にしても肉にしてもさまざまな酵素が含まれているが、生でなら摂取できるそれら酵素は加熱すれば失われてしまう。

あるいは、生で食べるときは私たちの体内で自己防衛のために有害なものを排除する消化機構が働いていただろうが、焼いたりゆでたり、加熱する行為はそうしたことをする必要がなくなるから、防御機構は弱まっていくだろう。
近年問題となっているアレルギーとかアトピーとか食品由来の病気は、そうした加熱によって失われた防御機構の弱点をつくものなのかもしれない。

別にそこまで深く考えながら焼き肉を食べたわけではないが、火を見ると、なぜか人類創生のころに思いが至ってしまう。