善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ミノムシ

火曜日朝の善福寺公演は晴れ。残暑厳しい。

立派なミノムシを発見。
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そういえば昔は冬になるとよくミノムシを見つけたが、最近はみかけなくなった。

いろんな虫がミノムシになるのかと思ったら、意外と限られているらしい。
ガの中にミノガ科というのがあって、その幼虫が作る蓑(みの)のような巣の中の幼虫をミノムシと呼ぶ。
中でも大型の蓑を作るのがオオミノガというミノムシ。ところが近年、オオミノガはほとんど見られなくなってしまい、自治体によっては「絶滅危惧種」になっているところもあるほどで、本州や九州ではほとんど見ることができなくなっているという。
へー、ミノムシも絶滅危惧の時代なんだねー。

なぜオオミノガが激減したかというと、ヤドリバエと呼ばれるハエの仕業だとか。ヤドリバエの中にオオミノガを専門にしている寄生バエがいる。そのハエはオオミノガの幼虫が蓑から頭を出して葉っぱを食べているのをみつけると、すぐ近くに小さな卵を産みつける。幼虫はそれと知らずに卵ごと食べてしまうと、あとが大変。ナント、ミノムシの胃袋の中で卵からかえったヤドリバエの幼虫は、ミノムシの体を中から食べてしまうという。ゾー。

このヤドリバエというハエは東南アジアに分布していて、いつ日本にやってきたかはわからないが、偶然、荷物に紛れてやってきた、風に乗って飛んできた、などがいわれいるという。
少なくとも福岡県では1995年秋に発見され、97年には九州ではオオミノガは全滅の憂き目にあったというからモノすごい。

ちなみに、オオミノガよりもっと小さいチャミノガというミノムシもいて、こちらは小枝をたくさんつけているのでわかりやすいとか。