善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

透明感のある美しいクサカゲロウ

水曜日朝の善福寺公園は曇り。湿度が高く、風がなくてムシムシ。

きょうは31日。8月も終わりだ。

 

ホトトギスの花が咲き出した。

紫色の斑点を鳥のホトトギスの胸にある斑点に見立てて名がついたといわれる。

 

上池をめぐっていると、池のほとりの花のつぼみの上にいたのは、クサカゲロウの成虫。

幼虫はゴミを背負っていて見すぼらしい格好だが、成虫は黄緑色の体に透明感のあるレース模様の翅を持っていて、美しい。

よく見ると、目も金色っぽい色をしている。

ただし、幼虫の名誉のためにいっておくと、ゴミを背負って歩く幼虫はアブラムシなどの害虫をエサとして食べてくれるありがたい益虫なんだそうだ。

 

プリンプリンのおなかをしたメスのナガコガネグモ

はち切れるほどおなかが大きくなって、産卵が近いのだろうか。

 

上池から下池に向かっていると、大きな木の幹にとまっていたのはシモフリスズメガ

幹の色に溶け込んだようなグレーの翅が特徴。

その翅の感じが霜降状だというので霜降雀蛾。

かなり大型のガだ。

 

逆さになっているのはハエトリグモ。

とっても小さなクモだが、近づいてよく見ると、おめめパッチリ、何てカワイイ!

 

擬木の上を通りすぎようとしているのはニホンカナヘビの子どもだろうか。

ニホンカナヘビは尾が長いのが特徴で、尾の長さは全長の3分2ぐらいある。

かつてはどこにでもいる小さな“恐竜”だったが、都市化や農薬などの影響で個体数が激減しており、東京都が2021年に公表した「レッドリスト」によれば、「区部では急激に個体数が減少している可能性が高い」として、「絶滅の危険が増大」の絶滅危惧2類から「絶滅の危機にひんしている」絶滅危惧1類に引き上げられた。

 

けさもツートンカラーのカマキリが逆さになっていた。

上のほうからお顔を拝見。

 

エメラルドのような輝く目をしたハエ?ハチ?

胸部にある3本の筋からして、ミスジミバエというハエの仲間のようだ。

おなかがくびれた感じでハチのようにも見えるが、毒針を持たないくせして毒を持ってるハチに擬態して(これをベイツ型擬態という)天敵から逃れているようだ。

メスは尻尾の先(腹端)から産卵管が突き出ているが、オスのお尻は丸くなっているので、これはオスのようだ。

ミバエ(実蝿)というと植物の実に産卵して、孵化した幼虫はその実を食べて成長するので害虫とされるものが多い。かつて沖縄ではウリミバエがウリ類やトマトなどを、ミカンコミバエがマンゴーなどを食い荒らして大問題になったが、今は根絶されてようやく安心になった。ミスジミバエは主としてカラスウリの雄花に産卵し、幼虫は雄花を食べて育つので、実を食べるというわけではないようだ。

 

けさもアゼリアの花をオオスカシバが訪れていた。

これもハチに擬態したガで、透明な翅なんかハチそっくりだ。

きのうのオオスカシバはちょっと蜜を吸ってすぐ次の花に移動していってせわしなかったが、けさのはホバリングしながら蜜を吸う時間がきのうのより0・5秒ぐらい?長い。

おかげで多少は蜜を吸ってる写真が撮れたので、ウキウキ気分で帰宅。