日曜日朝の善福寺公園は曇り。昼間は雨の予報だが、ときおり日も差す。
上池のカワセミは幼鳥が何羽かいたが、葉っぱの陰で見えづらい。遠くにとまっているのは親だろうか。
上池の2カ所で七夕飾りが設置されていた。
善福寺公園にやってくる人たちに書いてもらったのか、「新型コロナが早くおさまりますように」との短冊もあった。
下池にまわると、シジュウカラの群れが梢をめぐっていた。
子どものシジュウカラが親からエサを口移しでもらったりしていたが、1羽が枝にとまった。親を待っているのかな。
こっちを見てる。
まだ自分ではエサ獲りができないので、木の実かなんかをつついている。
スルスルと幹をのぼっていく。
池の中から生えている木の枝に、大きめの虫がとまっている。
よくみたらカブトムシだった。
善福寺生まれのカブトムシだろうか。
しかし、前胸と呼ばれるところから出ている小さいツノはあるものの、頭からのびてるはずの大きくて立派なツノがない。
ひょっとして雌雄同体のカブトムシ?そんなわけない。よく見ると、どうやら頭のツノは折れてるみたいだ。恋敵と戦って折れちゃったのか、それとも天敵にやられたのか。それで池の中に逃げていったのだろうか。
いつもは自分の縄張りの“巡回”で忙しいコシアキトンボが、枝の先にとまっていた。
そりゃ飛んでるばかりじゃ疲れるのでときには休まなくちゃね。
葉っぱの上をゴミが歩いている。
クサカゲロウの幼虫のようだ。
背中に鉤状の毛が生えていて、そこにさまざまな植物片や捕食した虫の死骸などをひっかけ、背負って歩いている。
こうした習性は、琥珀に封印された個体が発見されていることから1億1千年以上前からすでに存在していたことがわかっている。
しかし、よりによってなぜゴミを背負うのか。
ゴミに擬態することで天敵の攻撃から逃れているといわれている。
きのう見つけた卵を守るクモ。けさも卵のそばで見張って?いた。
先日見つけたウズグモの網がけさもあった。
あれ以来、雨が降ったりしてるから、新たにつくったものだろうが、網をつくった当人が見当たらない。出張っているのかな?
まだ子どものカマキリ。
写真で撮るとはっきりしないが、体の上の方は茶色だが、脚は緑色のツートンカラーがくっきりしている。
少し離れたところにいた別の子カマキリもやはりツートンカラー。
こちらは茶色の部分がかなり少なくなっている。
何でも、カマキリは脱皮して成長するごとに体色が変化していくのだそうだ。
クチナシの花にとまっていた、かなり大きくなったカマキリは完全に緑色になっている。
カマキリの体色はおおまかに分けると緑色と茶色の2つがあるが、緑色になるものも最初は茶色からスタートするのだろうか?
今年もオオスカシバの季節がやってきた。
アベリアの花をオオスカシバがホバリングしながらめぐっている。
ハチに擬態したガで、花の蜜を吸う。
オオスカシバのような擬態を「ベイツ型擬態」と呼ぶそうで、本来は無害な種が、捕食者からの攻撃を免れるため有害な種(この場合は毒針を持つハチ)に“変身”しているというわけだ。
オオスカシバが訪れていたアベリアの花のとなりにはクチナシの木がある。
実はオオスカシバの幼虫が食べるのがクチナシの葉っぱ。
アベリアの花蜜を吸っていたオオスカシバは、やがてクチナシの木に産卵し、孵化した幼虫はクチナシの葉っぱをムシャムシャ食べて成長するというわけだ。