土曜日朝の善福寺公園は雨のち曇り。きのうからの雨が降り続いていたが、やむのをまって出かけていく。
けさも上池にカワセミ。大人のオスのようだ。
コナラの木にとまっているのはキマダラヒカゲのようだが、ずいぶん色が薄い。
今年初のキアゲハの幼虫。まだ小さい感じ。
今年6月は善福寺公園の開園60周年というので、サービスセンター内のギャラリーで「善福寺公園 思い出写真展」が開催中だった。
昭和の初めごろの写真から現在まで、懐かしいいろんな写真が展示されていた。
公園からの帰り道、民家の壁に張り付いたようにしてとまっているのはオオスカシバだった。
ハチに擬態したガ。いつもは花から花へせわしなくホバリングしながら移動していくが、近づいても動かずジッとしている。
これ幸いと子細に観察。
しかし、オオスカシバの翅は透き通っているはずで、それで名前もスカシバなのだが、白っぽい鱗粉で覆われていてまるで透明ではない。
それでわかった。このオオスカシバは羽化直後のようだ。
羽化直後は翅に白い鱗粉があるが、翅を震わせることですぐに脱落して透明になる。ということはまだ羽化直後なので、30分ほどは翅を固めるためジッとしている時間が必要なのだろう。
たしかにほかのチョウにしてもトンボ、セミにしても、羽化直後はジッとしていること多い。
上からみたところ。まるで毛皮のようにフサフサの緑色の毛で覆われている。
横からみたところ。黒っぽい触角がシャープに伸びている。
大きな複眼は灰色地に黒紋があり、妖しく光っていた。
ところで、先日(1日)見つけた極小のガは、ゴボウハマキモドキ(牛蒡葉巻擬)とわかった。
ハマキモドキガ科のガで、5㎜ぐらいの大きさしかないが、翅に美しい模様が描かれてある。
白い部分は光を反射して銀色に光るようになっているらしく、それで天敵を威嚇するのだろうか。
翅のうしろのほうに、片方に3つずつ合計6個の中に白い紋がある黒紋があり、輪をつくるように並んでいる。
成虫は花蜜を吸うが、幼虫はゴボウの葉っぱを食べるという。ハマキガは名前の通り食草の葉っぱを巻いてその中に潜むものが多いが、本種の幼虫はゴボウの葉面に糸を張って葉肉を食べるという。それでハマキモドキというのか。
しかし、近くにゴボウなんか見当たらない。ゴボウはキク科で、同じキク科のアザミやハハコグサなんかも食べるという(アザミの根は山ゴボウとして漬物になる)から、ゴボウがなくても大丈夫なんだろう。