木曜日朝の善福寺公園は小雨ときどき曇り。
朝、散歩に出ようとしたら小雨がポツリ。天気予報では曇りとしかいってなかったが、念のため傘を持って出かけると、途中からけっこう降ってきて、遠くで雷鳴も聞こえた。
きょうから9月。何とか心と秋の空?
きのう見た上池のほとりのおなかプリンプリンのナガコガネグモ。
コガネムシらしいのをゲットしたところで、獲物が逃げようとしていたが、やがて動かなくなった。
ひたすら獲物がやって来るのを待ってるだけのクモだが、待てば海路の日和あり。巧妙に張った網のおかげでなかなかの大物をゲットしたようだ。
相手がどんなに大きくたってクモにはかなわない。
クモは鋭い牙を持ち、獲物を捕らえるとその体に深く牙を差し込んで毒液を注入する。クモの毒は主として強い神経毒で構成されていて、神経系に急速に作用して獲物の体をマヒさせて動けなくする。その後はゆっくりと唾液を獲物の体内に流し込み、溶けてスープ状になった獲物の組織を吸い込んで栄養にする。
ほかにも上顎にある歯で獲物を肉団子状に細かく砕いてから獲物の組織を溶かして食べるのもいるが、いずれにしろクモは体外消化によって獲物の組織を溶かしてから胃袋に収めているらしい。
朝からちょっとゾッとする話でスイマセン。
下池にまわると、きのうと同じようなところにホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)。
よほどここが好きなのかな。
下池の水が善福寺川に落ちるあたりでは、橋の欄干の下の暗いところにサクラちゃんらしいメスのカワセミ。
アザミが咲き出していた。
アベリアの花の蜜を吸いにやってきたのは、スズメガの仲間でハチに擬態したオオスカシバだ。
ところで、おとといときのう、アベリアの花の蜜を吸いにやってきていたハチに擬態したスズメガ。例年よく見るオオスカシバだとばっかり思っていたら、間違ってました!
あとでよく調べたら、同じスズメガの仲間だが、同じようにしてハチに擬態して花の蜜を吸うホシホウジャクとわかった。
実はスズメガ科の中にホウジャク亜科というのがあって、ベニスズメとかセスジスズメなんかもこのグループに入るが、同じホウジャク亜科でとてもよく似ているのがオオスカシバとホシホウジャク、それにヒメクロホウジャクだった。
オオスカシバはうぐいす色の太い胴体を持ち、腹部に赤褐色の帯があって尻尾の先(腹端)には黒色の毛束がある。ガというと夜間に活動すると思われがちだが、オオスカシバは日中に活動し、透明の翅を素早くはばたかせてホバリングしながら花の蜜を吸う。
改めて以前見たのを紹介すると・・・。
透明の翅を持つ大きめのガというので大透翅(オオスカシバ)。
幼虫が主に食べるのはクチナシの葉っぱだ。
一方、きのうおととい見たのがホシホウジャク。
横から見ると白い星が並んでいるのがわかる。
後ろからだと翅の後ろの部分の黄色が目立つ。
こちらも太い胴体を持ち、昼間に活動し、ホバリングしながら花の蜜を吸うのは一緒だが、胴体の色は茶色っぽく、後ろの部分は黄色が目立ち、白い斑紋が帯のように点々とある。
この白い斑点を星に見立てて、星のあるハチに擬態したスズメガ、というので星蜂雀(ホシホウジャク)と名づけられたという。
翅は透明ではなくて、胴体と同じく茶色っぽくて後ろの方は黄色が目立つ。
幼虫はヘクソカズラ、アカネなどの葉っぱを食べる。
ヒメクロホウジャクもオオスカシバ、ホシホウジャクの両方に似ていて、太い胴体はうぐいす色に近いが尻尾(腹端)のあたりが黒く、翅は透明ではなく茶色。
幼虫が食べるのはヘクソカズラ、アカネなどの葉っぱだ。
じっくり見てみるとたしかに違う。それでも一瞬だとなかなか見分けがつかないが、もうひとつの違いは、オオスカシバは蜜を吸うとき脚を出したままだが、ホシホウジャクは脚を畳んで蜜を吸うという。
けさ見たオオスカシバも脚を前の方にのばしたまま蜜を吸っていた。