土曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうよりは多少、気温が低いか。秋の気配はするんだが。
きのうは中秋の名月で満月だったが、雲がかかって朧月夜。
やがてくっきり見えてウサギが餅つきしてた?
けさはまず、上池でカワセミを発見。
まだ若造のオスのようだ。
ジョロウグモもだいぶ大きくなってきた。
そろそろ成熟したころか。
徘徊してエサをねらってる小さなクモ。
上池を半周して下池へ。
アオスジアゲハのさなぎを毎日観察しているが、依然としてさなぎのまま。
さなぎになってからきょうで10日。そろそろ羽化かな?
さなぎの近くにハチかアブか、ジッととまっていた。
まさか、さなぎをねらってるわけではないだろうが。
池をめぐっていると野鳥の写真を撮りにきている人たちがカメラをかまえている。
枝の先に小さな鳥がとまってキョロキョロしている。
胸に縦のスジが入っているからエゾビタキではないかという。
同じように大きさや色合い、形が似ている鳥にサメビタキ、コサメビタキがいて、胸の縦のスジがエゾビタキの特徴というが、なるほどスジがある。
日本では繁殖しておらず、夏季にシベリア南部やカムチャッカなどで繁殖し、冬季はフィリピン、セレベス島、ニューギニアなどへ南下して越冬するため、主に秋に日本列島を通過していく旅鳥だという。
北の方からやってくる鳥だというので、昔の人は、蝦夷地(今の北海道)から渡ってくると錯覚したのか、エゾビタキの名がついたらしい。
いずれにせよ、旅の途中、ちょっとひと休みと善福寺公園に立ち寄ってくれたようだ。
下池を1周して再び上池へ。
ヒガンバナにアゲハチョウが訪れていた。
赤い花を咲かせるヒガンバナ。目立つ色だと思うが、あまり虫たちがやってくるところを見ない。しかし、アゲハチョウだけはヒガンバナに好んでやってくるといわれ、その理由は、ほかの虫たちと違ってアゲハチョウは赤い色を識別することができるから、という説があるらしい。
黄色い花にキチョウがやってきて蜜を吸っていた。
黄色と黄色の貴重(キチョウ)な?1枚。
池のほとりでシッポのあるシジミチョウを見つけた。
シッポのあるシジミチョウというのは意外と種類が多くて判別が難しいのだが、翅の模様からするとウラナミシジミだろうか。
ウラナミシジミは翅の裏側の縞波模様が特徴で、褐色の地に白い波模様が入る。
翅の端っこにはオレンジ色と目玉みたいな模様があり、翅から飛び出した尾状突起を持つ。これは、複眼と触角を模して、「頭はこっちですよ~」と天敵の目を欺くためだといわれている。
翅を開いたところ。
キラキラと光る青紫色をしていてこの色は雄に顕著でメスはより黒っぽい色をしているからオスのようだ。
表面は綿毛のような毛が立っているのがわかる。
正面から見ると・・・。
細い口吻を伸ばして、無心に花の蜜を吸っていた。
さらに池をめぐっていると、今や満開になっているカリガネソウにホシホウジャクがやってきていた。
ハチに擬態したガの仲間で、昼間に飛び回ってホバリングしながら長い口吻を伸ばして花の蜜を吸う。
同じようなガの仲間にオオスカシバがいるが、オオスカシバが割とゆっくりなのに対してホシホウジャクは動きが早くてなかなか写真に撮れない。
いつもはホバリングの時間が短くて、ほんの一瞬蜜を吸ってすぐに次の花に行ってしまうのだが、けさのは0・5秒ぐらいゆっくりしてくれるので、かなりブレてはいるが何とか撮れた。
カリガネソウの花の蜜を求めてキチョウもやってきた。
ホバリングして蜜だけ吸っていくホシホウジャクは、花にとっては“招かざる客”だが、キチョウはとまってくれるので、重みでキチョウの背中に花粉がついて花粉媒介してくれるから、花にとってはありがたいに違いない。
キチョウとホシホウジャクのツーショット。
オンブバッタが葉っぱの上で仲むつまじくひと休み?
ヒメジャノメが地面に下りて吸水している。
よく見ると翅はボロボロだ。
珍しく翅を広げたが、目玉模様がくっきり。
近くにはヒョウモンチョウ。
これも翅がボロボロなのではっきりしないが、ツマグロヒョウモンのオスだろうか。
けさは翅がボロワロのチョウをよく見るが、秋になってチョウたちの余命も少なくなっているのだろうか。
それでも命を燃やしている姿が、美しく見えた。